【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 続伸・2万円台回復、欧米株高や円安が追い風 (8月2日)

日経平均株価
始値　　20057.07
高値　　20113.73(13:04)
安値　　20022.05(09:55)
大引け　20080.04(前日比 +94.25 、 +0.47％ )

売買高　　17億1845万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆4510億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は続伸、欧米株高や円安が追い風
　２．為替はザラ場中に1ドル＝110円90銭台まで円安に振れる
　３．アップル関連の電子部品や鉄鋼、化学株などが買い集める
　４．好決算銘柄も引き続き買われ全体相場の支え役に
　５．売買代金トップは再び任天堂で株価も上昇、ソニーは軟調

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは72ドル高と6日続伸し、過去最高値を連日更新。ゴールドマン・サックスやＪＰモルガンといった金融株の上昇が指数を押し上げた。

　東京市場では、前日の欧米株高や取引時間中の円安進行を受け買い優勢の展開となり、日経平均株価は4日ぶりに2万円大台を回復した。

　2日の東京市場は、終始堅調。前日の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場ではNYダウが6日続伸でナスダック指数も小幅ながら反発、本日のアジア市場も総じて高く、世界株高のなかでリスクを取る動きが継続した。為替市場では朝方は1ドル＝110円台前半の推移だったが、取引時間中に110円90銭台まで円安方向に振れ、これが輸出株中心にフォローの風となった。個別には決算発表が佳境入りとなるなか、好業績銘柄に買いが集まり、全体相場を支えた。米アップルの好決算を受け、同社のサプライヤーである電子部品メーカーや鉄鋼、化学セクターなどに買いが目立った。日経平均は朝方に2万100円台に買われた後は伸び悩む場面もあったが、後場に買い直され本日の高値をつけた。ただ、終盤になって上げ幅を縮小した。東証1部の売買代金は2兆4000億円強と活況の目安とされる2兆円を6日連続で上回った。

　個別では、任天堂<7974>が再び売買代金トップに返り咲き株価も上昇、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>などが高いほか、日本電産<6594>も買いを集めた。ジェイ　エフ　イー　ホールディングス<5411>が上値を追い、保土谷化学工業<4112>は前日に続くストップ高となった。ルック<8029>が急騰、ＧＭＢ<7214>、ＥＰＳホールディングス<4282>、イーレックス<9517>なども値を飛ばした。
　半面、ソニー<6758>が冴えず、丸紅<8002>、住友電気工業<5802>も値を下げた。サンリオ<8136>が大幅安、ＧＭＯクラウド<3788>、アイ・エス・ビー<9702>、ミサワホーム<1722>などの下げも目立つ。エムアップ<3661>が売り込まれたほか、帝人<3401>、日本ユニシス<8056>も安い。ニチレイ<2871>、プリマハム<2281>も水準を切り下げた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ＫＤＤＩ <9433> 、日東電 <6988> 、ＴＤＫ <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、日ハム <2282> 、スズキ <7269> 、ヤマトＨＤ <9064> 、ニチレイ <2871> 。押し下げ効果は約17円。

　東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)鉄鋼、(3)その他製品、(4)化学、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)不動産業、(3)水産・農林業、(4)証券商品先物、(5)鉱業。

■個別材料株

△アウトソシン <2427>
　上期税引き前は2.1倍増益で上振れ着地。
△コカＢＪＩ <2579>
　上期経常が95％増益。
△ホリイフード <3077> [ＪＱ]
　ペッパー <3053> [東証２]とフランチャイズ契約締結。
△小松精 <3580>
　｢カボコーマ・ストランドロッド｣が国内標準（JIS）化。
△ＥＰＳ <4282>
　10-6月期(3Q累計)経常は26％増益で通期計画を超過。
△参天薬 <4536>
　4-6月期(1Q)税引き前は19％増益。
△アトミクス <4625> [ＪＱ]
　｢水性のコンクリ剥落防止工法を開発｣報道を引き続き材料視。
△テクノクオツ <5217> [ＪＱ]
　9月中間期業績予想を上方修正。
△ＧＭＢ <7214>
　4-6月期(1Q)経常は70％増益。
△ルック <8029>
　上期最終を一転黒字に上方修正。

▼デサント <8114>
　4-6月期(1Q)経常は24％減益。
▼サンリオ <8136>
　第1四半期営業利益は37％減。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)保土谷 <4112> 、(2)ルック <8029> 、(3)ＧＭＢ <7214> 、(4)小松精 <3580> 、(5)ＥＰＳ <4282> 、(6)土木管理 <6171> 、(7)セーレン <3569> 、(8)Ｓサイエンス <5721> 、(9)菱ガス化 <4182> 、(10)コカＢＪＩ <2579> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ティーガイア <3738> 、(2)寿スピリッツ <2222> 、(3)サンリオ <8136> 、(4)ＧＭＯクラウ <3788> 、(5)デサント <8114> 、(6)ＦＪネクスト <8935> 、(7)ミサワホーム <1722> 、(8)アイエスビー <9702> 、(9)コジマ <7513> 、(10)大塚商会 <4768> 。

【大引け】

　日経平均は前日比94.25円(0.47％)高の2万0080.04円。ＴＯＰＩＸは前日比5.88(0.36％)高の1634.38。出来高は概算で17億1845万株。値上がり銘柄数は1172、値下がり銘柄数は719となった。日経ジャスダック平均は3326.29円(24.43円高)。

［2017年8月2日］

株探ニュース