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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シマノ、三菱UFJ、Jフロント

シマノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シマノ <7309>  16,420円  +60 円 (+0.4%)  本日終値
 シマノ<7309>が続伸。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1万8000円としている。同社の17年12月期第2四半期(1~6月)の売上高は前年同期比2.0%減の1630億円、営業利益は同9.8%減の308億円と減収減益だった。欧州での天候不順やEバイク(電動アシスト自転車)需要の急拡大、中国市場で急成長したシェアバイクの影響を受けた。これを受け、17年12月期の営業利益は660億円から630憶円へ下方修正された。ただ、同証券では18年12月期は在庫調整の一巡や欧州では環境に優しい乗り物である自転車に再度注目が集まるとみており、連結営業利益は今期推定比11%増の700億円と2ケタ増益を予想している。

■三菱UFJ <8306>  716.8円  +1.4 円 (+0.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸。同社が1日発表した17年4~6月期連結決算は、経常収益が前年同期比8.5%増の1兆5074億4000万円、最終利益が同53%増の2890億2500万円だった。国債の売却益が利益を押し上げる格好となったほか、新興国を中心とするグローバル経済の回復が貸し出し関連コストの減少につながった。また、前日の米国株市場でゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなど大手金融株が軒並み上昇したことなどもポジティブ材料となっている。

■Jフロント <3086>  1,601円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が4日続伸。1日の取引終了後に発表した7月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比0.1%増と小幅ながら4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年は7月1日スタートだったクリアランスセールを6月30日に前倒ししたマイナス影響は大きかったものの、猛暑によりパラソル、サングラスなどが好調に推移。また、訪日外国人の活発な購買などにより、化粧品、ラグジュアリーブランド、宝飾品が売り上げを伸ばした。

■ティーガイア <3738>  2,010円  -209 円 (-9.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ティーガイア<3738>が急反落。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1225億2100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益24億9100万円(同6.3%減)、純利益15億7800万円(同13.2%減)と減収減益だったことが嫌気された。決済サービス事業で、券面額を売上高とする電子マネー系商材から、受取手数料のみを売上高として計上するギフトカードへと商品構成の変化が継続していることに加えて、コンビニエンスストア業界再編の影響で減収となったほか、モバイル事業で人財投資を積極的に実施したことなどが減益につながったとしている。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高5650億円(前期比2.4%増)、営業利益152億円(同6.5%増)、純利益101億5000万円(同4.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■セプテニHD <4293>  307円  -28 円 (-8.4%)  本日終値
 1日に決算を発表。「非開示だった今期最終は19%減益、未定だった配当は3.2円実施」が嫌気された。セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ] が8月1日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年9月期第3四半期累計(16年10月-17年6月)の連結最終利益は前年同期比8.0%減の18.7億円に減った。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は3.2円(前期は1→5の株式分割前で16円)実施する方針とした。
  ⇒⇒セプテニHDの詳しい業績推移表を見る

■サンリオ <8136>  2,070円  -173 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 サンリオ<8136>が急反落。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高134億3700万円(前年同期比10.5%減)、営業利益12億7900万円(同37.0%減)、純利益10億1400万円(同18.4%減)となり、大幅減益となったことが嫌気された。サンリオピューロランドの入園者数増加でテーマパーク事業の収益が改善傾向にある一方、全体的な節約志向が続くなかで国内物販事業が苦戦したほか、欧米両地域での商品ライセンス収入の減少が利益を圧迫。また、円高による為替の換算の影響もあって、大幅減益を余儀なくされた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高657億円(前期比4.8%増)、営業利益108億円(同56.4%増)、純利益78億円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■デサント <8114>  1,523円  -116 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 1日、デサント <8114> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比24.0%減の10.6億円に落ち込んで着地したことが売り材料視された。国内や韓国などで自社ブランドのスポーツウェアの販売が伸び、増収を確保したものの、粗利益率の低下や販管費の増加が響きアジア事業の採算が悪化したことで大幅減益となった。上期計画の32億円に対する進捗率は33.4%にとどまっており、計画未達を懸念する売りが向かった。

■ミサワホーム <1722>  957円  -63 円 (-6.2%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 ミサワホーム <1722> が急反落し、年初来安値を更新した。1日、株主優待制度のうち、クオカードの贈呈を廃止すると発表したことが売り材料視された。同社では100株以上保有株主に対し、年2回クオカードを贈呈しているが、公平な利益還元のあり方という観点から廃止することになった。なお、同社が取り扱う建物の購入などに利用可能な優待券の贈呈は継続するという。発表を受けて、株主還元の縮小につながるとの見方から売りが先行している。

■住友電気工業 <5802>  1,729円  -51.5 円 (-2.9%)  本日終値
 住友電気工業<5802>は続落。好決算を発表したものの、先週の株価上昇の反動もあって、利益確定の売りが優勢となったようだ。同社は1日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は7073億7600万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は277億8700万円(同30.8%増)、最終利益は217億8900万円(同1.2%増)だった。自動車関連事業では、ワイヤーハーネス、防振ゴムがともに増加。情報通信関連事業では、光・電子デバイス製品などが増加した。環境エネルギー関連事業は、銅価上昇の影響や、住友電設<1949>、日新電機<6641>の売上高増加で増収となったことが寄与した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高3兆円(前期比6.6%増)、営業利益1750億円(同16.3%増)、最終利益1150億円(同6.9%増)を見込んでいる。

■レンゴー <3941>  615円  -15 円 (-2.4%)  本日終値
 レンゴー<3941>が後場急落。株価は年初来安値を更新した。午後1時に発表した18年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は売上高が前年同期比8.2%増の1461億4800万円だが、営業利益は同32.5%減の47億3900万円と増収減益だった。板紙・紙加工関連事業が、原料価格の高騰により減益となったことなどが響いた。市場では、第1四半期の同利益を56億円前後と見込んでいただけに、この日は失望売りが膨らんだ様子だ。

■ホリイフードサービス <3077>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 外食チェーンのホリイフードサービス<3077>がストップ高。同社はきょう、ペッパーフードサービス<3053>とフランチャイズ契約を結ぶことを決めたと発表。1号店出店は10月下旬を予定しており、これが材料視されたようだ。また、18年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。売上高は16億700万円(前年同期比11.9%減)、営業損益は1300万円の赤字(前年同期は3700万円の赤字)で着地した。既存店舗が依然として減収傾向にある一方、不採算店舗の閉鎖に伴う販管費の減少で営業損益はやや改善した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 サンユウ <5697>  455円  +80 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 ASJ <2351>  2,333円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アトミクス <4625>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 ガイアックス <3775>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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