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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、円高進行で主力株中心に売り優勢 (7月31日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19933.45
高値  19983.90(09:27)
安値  19891.90(09:03)
大引け 19925.18(前日比 -34.66 、 -0.17% )

売買高  23億3455万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9067億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、為替の円高などを嫌気
 2.為替は1ドル=110円30銭台まで円高が進み全体の重荷に
 3.押し目買いに下げ渋るも、値がさ株の下げが日経平均を下押す
 4.個別銘柄の物色意欲は旺盛で新高値銘柄が128に及ぶ
 5.決算絡みで商い増勢、全体売買代金は3兆円近くに膨らむ

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは33ドル高と4日続伸し、過去最高値を連日更新。好調な4-6月期決算を発表した石油大手シェブロンなどが買われた。

 週明けの東京市場では為替の円高などを背景に売り優勢で、日経平均株価は約3週間ぶりに1万9900円を割り込む場面もあった。

 31日の東京市場は売りに押される展開も下値に対しては底堅さを発揮した。米国株市場ではNYダウが4日続伸し最高値街道を走る展開で、これはポジティブ材料。ただ外国為替市場では一時1ドル=110円30銭台まで円高が進行、これが相場全体の重荷となった。求心力を急低下させる安倍政権に対する懸念も底流している。寄り後に日経平均は下げ渋り、一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず値がさ株の下げが日経平均を下押した。個別株物色意欲は旺盛で、東証1部の新高値銘柄は128に及んだ。決算発表絡みで人気化する銘柄も多く、売買代金は2兆9000億円台と3兆円近い水準まで膨らんでいる。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファナック<6954>、ブリヂストン<5108>も値を下げた。花王<4452>が下落、JT<2914>も売り物に押された。協栄産業<6973>はストップ安。新日本無線<6911>、ソフトブレーン<4779>が大きく値を下げたほか、enish<3667>が急落。コニカミノルタ<4902>にも売りが目立った。
 半面、セイコーエプソン<6724>が任天堂<7974>を上回る売買代金トップで高く、日立製作所<6501>なども人気となった。東芝<6502>も買い優勢、武田薬品工業<4502>も高い。日本金属<5491>が値を飛ばし、エムアップ<3661>も大幅高。日本高周波鋼業<5476>、椿本興業<8052>、日本ゼオン<4205>なども上昇した。神戸製鋼所<5406>、ウシオ電機<6925>なども買いを集めた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、TDK <6762> 、武田 <4502> 、デンソー <6902> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、味の素 <2802> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約71円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)パルプ・紙、(4)医薬品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)電気・ガス業、(3)ゴム製品、(4)水産・農林業、(5)不動産業。

■個別材料株

△サンセイラン <3277>
 上期経常を一転3%増益に上方修正。
△アクセルM <3624> [東証M]
 開発担当のスクエニ新作「ディアホライゾン」事前登録開始。
△TIS <3626>
 4-6月期(1Q)経常は27%増益。
△エムアップ <3661>
 乃木坂46公式アプリの事前登録者数が20万人を突破。
△神戸鋼 <5406>
 上期経常を50%上方修正・通期も増額、上期配当は2期ぶり復配。
△フォスター <6794>
 第1四半期65%営業増益。
△ウシオ電 <6925>
 4-6月期(1Q)経常は9.1倍増益。
△八千代工 <7298> [JQ]
 今期税引き前を一転6%増益に上方修正。
△日本ライフL <7575>
 4-6月期(1Q)経常は54%増益。
△トーイン <7923> [JQ]
 第1四半期営業損益が黒字浮上し通期計画を超過。

▼Aiming <3911> [東証M]
 上期経常は赤字転落で下振れ着地。
▼アドヴァン <7463>
 最大700万株の株式売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日金属 <5491> 、(2)エムアップ <3661> 、(3)高周波 <5476> 、(4)キムラタン <8107> 、(5)椿本興 <8052> 、(6)エスリード <8877> 、(7)ゼオン <4205> 、(8)フォスター <6794> 、(9)リオン <6823> 、(10)神戸鋼 <5406> 。
 値下がり率上位10傑は(1)協栄産 <6973> 、(2)新日無 <6911> 、(3)アドヴァン <7463> 、(4)ソフトブレン <4779> 、(5)クボテック <7709> 、(6)ソフバンテク <4726> 、(7)北越工 <6364> 、(8)OKI <6703> 、(9)日理化 <4406> 、(10)ヒロセ電 <6806> 。

【大引け】

 日経平均は前日比34.66円(0.17%)安の1万9925.18円。TOPIXは前日比2.61(0.16%)安の1618.61。出来高は概算で23億3455万株。値上がり銘柄数は685、値下がり銘柄数は1266となった。日経ジャスダック平均は3340.12円(6.90円安)。

[2017年7月31日]

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