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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニチハ、カプコン、日立

ニチハ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチハ <7943>  4,100円  +215 円 (+5.5%)  本日終値
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は28%増益で着地」が好感された。ニチハ <7943> が7月28日大引け後(15:10)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比27.7%増の27億円に伸び、4-9月期(上期)計画の66億円に対する進捗率は5年平均の37.9%を上回る41.0%に達した。
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■カプコン <9697>  2,737円  +142 円 (+5.5%)  本日終値
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。カプコン <9697> が7月28日大引け後(15:20)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は7.7億円の黒字(前年同期は20.8億円の赤字)に浮上したが、通期計画の140億円に対する進捗率は5.5%にとどまり、5年平均の15.2%も下回った。
  ⇒⇒カプコンの詳しい業績推移表を見る

■日立製作所 <6501>  759.6円  +38.5 円 (+5.3%)  本日終値
 日立製作所<6501>が大幅反発し年初来高値を更新。28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高2兆886億6900万円(前年同期比2.0%減)、営業利益1318億4100万円(同44.1%増)、純利益750億6800万円(同33.0%増)と大幅増益となったことが好感された。前期に日立物流<9086>や日立キャピタル<8586>、日立工機<6581>を連結対象外としたことなどで売上高は減収となったが、国内システムインテグレーション事業の収益が改善したほか、中国向け建設機械が好調で利益を押し上げた。また、不採算案件からの撤退や事業再編も寄与した。なお、18年3月期通期業績予想は売上高9兆500億円(前期比1.2%減)、営業利益6300億円(同7.3%増)、純利益3000億円(同29.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■新日本電工 <5563>  518円  +21 円 (+4.2%)  本日終値
 新日本電工<5563>が反発し、連日の年初来高値更新となった。28日の取引終了後、住友金属鉱山<5713>からリチウムイオン電池用正極材料製造の一部を受託加工することで合意したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。世界的な環境規制強化で自動車の電動化が進むなか、車載用のリチウムイオン二次電池需要が急拡大しており、車載用リチウムイオン電池用正極材料の大手である住友鉱も増産を発表した。今回の受託加工により、新日本電工が所有する製造設備を有効活用することで、住友鉱の増産体制への寄与を見込んでいるという。

■田中化学研究所 <4080>  1,277円  +50 円 (+4.1%)  本日終値
 田中化学研究所<4080>が急伸したほか、新日本電工<5563>、関東電化工業<4047>、昭和電工<4004>、古河電池<6937>などリチウムイオン電池関連の一角が高い。世界的に環境規制が強化される方向にあるなか、米国のZEV規制をはじめ、電気自動車(EV)へのシフトを促す流れが急速に強まっている。欧州では違法ソフトを使って排ガス不正を行っていた可能性のある自動車メーカーが、フォルクスワーゲンにとどまらず複数にのぼっていることで、一段と脱ガソリン車の流れを後押ししているとの見方もある。そのなか、動力源であるリチウム電池の需要が逼迫しており、2次電池メーカーや部材メーカーなどに商機が膨らむとの思惑が継続的な買いを呼び込んでいる。

■大日本住友製薬 <4506>  1,548円  +60 円 (+4.0%)  本日終値
 28日、大日本住友製薬 <4506> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比56.4%増の198億円に拡大して着地したことが買い材料視された。北米で抗精神病薬「ラツーダ」の販売が大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差損が大幅に減少したことも増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の550億円→650億円に18.2%上方修正。増益率が1.2%増→19.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。また、前日終値ベースの予想PERが16.4倍→13.4倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■エステー <4951>  2,768円  +102 円 (+3.8%)  本日終値
 エステー<4951>は大幅反発。同社は28日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は104億8100万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は7億3900万円(同55.7%増)、最終利益は4億6400万円(同45.7%増)だった。売上高では、「新たな成長への種まき」として、介護用品の新ブランド「エールズ」による介護用品市場への進出、香りの持つ生理作用に着目した新ブランド「アロマサプリ」による新市場の開拓、グローバル対応強化(タイをハブとするASEAN地域への注力)を進めた。利益面では、主力品と高付加価値商品の販売強化により、売上総利益が増加したほか、継続して取り組んでいる返品や製造コストの削減効果が寄与した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高497億円(前期比8.1%増)、営業利益35億円(同22.6%増)、最終利益22億5000万円(同23.8%増)を見込んでいる。

■武田薬品工業 <4502>  5,832円  +192 円 (+3.4%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が続伸。前週末28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、売上高4482億4000万円(前年同期比3.3%増)、営業利益1949億7500万円(同27.5%増)、純利益1447億8900万円(同45.5%増)と大幅営業増益となったことが好感された。トップ製品の潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」がグローバルに伸長したほか、多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」の立ち上がりも順調だった。さらに、試薬子会社の和光純薬工業を富士フイルムホールディングス<4901>に売却したことに伴う株式売却益も純利益の押し上げに貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1兆6800億円(前期比3.0%減)、営業利益1800億円(同15.5%増)、純利益1380億円(同20.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■商船三井 <9104>  344円  +11 円 (+3.3%)  本日終値
 商船三井<9104>が後場一段高。この日正午ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6100億円から1兆6150億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を90億円から180億円(同7倍)へ、純利益を100億円から120億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感された。油送船事業で前提としていたマーケットが想定を下回るものの、コンテナ船事業での旺盛な荷動きや、運航コストの削減効果などが利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高4032億8400万円(前年同期比12.0%増)、営業利益11億4700万円(前年同期35億7300万円の赤字)、純利益52億5100万円(前年同期比3.7倍)だった。

■オリエンタルランド <4661>  7,994円  +152 円 (+1.9%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は反発。28日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は1098億7400万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は250億6300万円(同10.0%増)、最終利益は209億3500万円(同28.5%増)だった。東京ディズニーシー(TDS)の新規アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」の好調などにより、テーマパーク入園者数が前年を上回り増収となった。営業利益面では、テーマパーク事業の準社員諸手当の増加などがあったものの、テーマパーク事業の増収や商品・飲食原価率の減少、ホテル事業の増益が寄与した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高4693億円(前期比1.8%減)、営業利益1001億7000万円(同11.5%減)、最終利益708億1000万円(同14.0%減)を見込んでいる。

■アクセルマーク <3624>  1,663円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 アクセルマーク <3624> [東証M]がストップ高。28日、子会社アクセルゲームスタジオが開発を担当するスクウェア・エニックスのスマートフォン向けゲーム「ディアホライゾン」の事前登録を開始したと発表しており、業績への貢献に期待する買いが向かっている。配信元のスクウェア・エニックスによると、「ディアホライゾン」はさまざまなメディア、それぞれのセカイで物語が進行する新しいカタチのファンタジーという。28日からWeb小説サイト「カクヨム」で小説版「ディアホライゾン」の連載、「ディアホライゾン」ポータルサイトにてWeb限定4コマ漫画の連載を開始した。なお、サービス開始は今夏を予定している。

■佐藤渡辺 <1807>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 佐藤渡辺<1807>がストップ高。独立系の道路工事の老舗で、ポーラスコンクリート舗装や超高圧ウォータージェットシステムなど特殊工法で高実績を持ち、PER、PBRともに割安感が際立っている。株価はここ上値追いが続いていたが、きょうはマドを開けて上に放れる展開。建設セクターは支持率回復を図る安倍政権の経済対策に対する思惑も追い風となっている。

■トーイン <7923>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 トーイン<7923>がストップ高。同社は28日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益は1億900万円の黒字(前年同期は6300万円の赤字)に浮上し、通期計画1億円を超過した。売上高は29億7700万円(前年同期比13.9%増)で着地。主力の包装資材事業が、化粧品・食品・日用品・医薬品分野の売り上げが堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 神鋼鋼線工業 <5660>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 図研エルミック <4770>  776円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 協栄産業 <6973>  341円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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