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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ゼオン、フォスター、神戸鋼

ゼオン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ゼオン <4205>  1,383円  +138 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 日本ゼオン<4205>は後場に入って急伸し年初来高値を更新。同社はきょう正午過ぎに、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は97億1500万円(前年同期比37.7%増)となり、上半期計画130億円に対する進捗率は74.7%に達した。売上高は827億7500万円(同18.3%増)で着地。主力のエラストマー素材事業で採算性の重視と生産・販売のグローバル展開に取り組んだほか、高機能材料事業で付加価値の高い新製品の開発や事業拡大に注力したことが功を奏した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■八千代工業 <7298>  1,277円  +118 円 (+10.2%)  本日終値
 八千代工業<7298>が大幅高で3日続伸。同社は28日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しは従来の100億円から108億円(前期比7.9%増)に上方修正した。売上収益も1550億円から1580億円(同7.2%増)に増額修正。足もとで二輪部品や自動車組み立て分野の受注が好調に推移していることに加え、利益面では原価改善効果などが寄与するとしている。

■フォスター電機 <6794>  2,167円  +184 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 フォスター電機<6794>が急伸で5連騰。前週末28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高378億円(前年同期比9.4%増)、営業利益14億6800万円(同65.8%増)、純利益7億7000万円(同22.7%減)と大幅営業増益となったことが好感された。車載用スピーカ・スピーカシステムが引き続き好調だったほか、薄型テレビ用スピーカ・スピーカシステムやオーディオ用スピーカの出荷がほぼ計画通りだったことが売上高・営業利益を押し上げた。また、主力顧客向けヘッドセットで、前年に生産を開始した新機種の出荷が本格化したことも寄与した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1600億円(前期比0.6%減)、営業利益60億円(同2倍)、純利益30億円(同2.8倍)の従来見通しを据え置いている。

■神戸製鋼所 <5406>  1,382円  +113 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 神戸製鋼所 <5406> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。28日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の200億円→300億円に50.0%上方修正したことが買い材料視された。中国向け油圧ショベルの販売が増加傾向にあることに加え、電力事業で燃料価格が想定を下回ることが上振れの要因。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を500億円→550億円に10.0%上方修正した。併せて、従来未定としていた今期の上期配当を10円(前年同期は無配)実施する方針としたことも支援材料となった。

■TIS <3626>  3,335円  +270 円 (+8.8%)  本日終値
 28日、TIS <3626> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比27.5%増の55.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。企業のIT投資意欲が拡大するなか、金融ITサービス部門でクレジットカード系の大型案件などが寄与し、増収を確保。産業ITサービスで不採算案件を抑制したことも大幅増益に貢献した。

■ウシオ電機 <6925>  1,551円  +123 円 (+8.6%)  本日終値
 28日、ウシオ電機 <6925> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比9.1倍の39.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。電子部品用投影露光装置に加え、次世代スマートフォンのメイン基板用露光装置の販売が好調だったことが寄与。コスト削減効果や円安による為替差損の減少も増益に大きく貢献した。上期計画の55億円に対する進捗率は71.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■JSP <7942>  3,490円  +270 円 (+8.4%)  本日終値
 JSP<7942>が急騰。三菱ガス化系の樹脂発泡素材メーカーで自動車の軽量化ニーズを背景に断熱材やバンパーなど自動車関連需要を捉えている。 同社は28日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は275億8400万円(前年同期比2.8%増)と増収で、最終利益は17億700万円(同0.4%増)と小幅ながら増益を確保した。日証金では株不足で逆日歩がついている状態にあり、株式需給面から株価を後押ししている。

■住友電設 <1949>  1,757円  +131 円 (+8.1%)  本日終値
 住友電設<1949>は後場上げ幅を拡大し年初来高値を更新した。午後1時ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を38億円から43億円(前年同期比32.5%増)へ、純利益を24億円から28億円(同26.0%増)へ上方修正したことが好感された。なお、売上高は650億円(同8.2%増)で据え置いている。足もとで工事採算の改善が進んでいることが要因という。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1400億円(前期比2.0%増)、営業利益83億円(同0.6%増)、純利益56億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高336億7100万円(前年同期比23.7%増)、営業利益24億8500万円(同2.2倍)、純利益17億8100万円(同2.1倍)だった。

■PALTAC <8283>  4,000円  +295 円 (+8.0%)  本日終値
 28日、化粧品・日用品・一般医薬品卸で最大手のPALTAC <8283> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比22.1%増の65億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の日用品のほか、化粧品や医薬品などすべて部門で前年比プラスを達成し、増収を確保したことが寄与。生産性向上や物流効率化を進めたことも増益につながったようだ。

■アルゴグラフィックス <7595>  2,696円  +198 円 (+7.9%)  本日終値
 28日、アルゴグラフィックス <7595> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比17.4%増の9.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。半導体業界向けを中心に主力の製品開発ソリューションの販売が伸びたことが寄与。コスト管理の徹底で人件費の増加を吸収したことも大幅増益につながった。

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