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【市況】有賀泰夫の有望株リサーチ

Rフィールド <日足> 「株探」多機能チャートより

●Rフィールド <2910>
―材料出尽くしの下げは買いチャンス―

 日経平均株価は3ヵ月間2万円を挟んで膠着状態にあります。ただし、1万9500円から2万円という見方をすれば、すでに8ヵ月近くもみ合っているということもできます。この間、相場が動かないのでなかなか儲からないという嘆きもしばしば聞きます。特に日経新聞が繰り返し、日経平均が上がらないという記事を掲載しています。

 しかし、見方を変えれば、かなり稼ぎやすい相場という言い方もできます。それは、全体として出来高が低迷していますので、短期志向の投資家の影響を受けやすいという面をむしろ利用できるからです。

 特にわかりやすいのは決算と絡んだ株価の動きです。パターンはいくつかあります。一つは好決算が出て買われるのですが、材料出尽くしとの見方で、その後株価が調整するパターンです。一方で、出た決算が悪い、あるいは期待ほどではないとして株価が売られるパターンです。これが結構、そこまで売られる、あるいは買われる材料でなくても平気で10%くらい動きます。

 これは、市場の参加者に短期志向の人が多く、トレンドに乗ろうという傾向が大きいためです。ところが、トレンドを意識しすぎるあまり、業績の中身はそれほど考慮されていないケースが多く見受けられます。

 そこで、決算で株価が買われた後に材料出尽くしで売られる、あるいは見かけの業績が悪くていきなり売られた株の中に買いチャンスとなる銘柄が見つけられます。つまり、買われてから売られたケースでは、十分に評価されていないケースというものがあります。これは、好材料で買われたが、株価の勢いが落ちると、すぐ手仕舞われるパターンです。一方で、ほんとは悪くないのに、見かけの業績が悪くて売られるパターンもあります。

 もちろん、両パターンとも業績を吟味しないと、売られたところを買っていいのかどうかはわかりません。

 当コラムで、このところ取り上げた3銘柄は連続してそのパターンに当てはまり、しかもすでに株価が大きく戻す、あるいは先の高値を抜いてきた銘柄もあります。

 それぞれの記事はこちらです。

クスリのアオキホールディングス <3549> (17年7月11日掲載)
ニトリホールディングス <9843> (17年7月18日掲載)
ベルク <9974> (17年7月20日掲載)

 さて、まだ株価が上がっていない株の中で、損なパターンに当てはまる株の一つがロック・フィールド <2910> です。前期決算まで株価が上昇し、材料出尽くしで売られています。

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