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【市況】来週の株式相場見通し=円高進行警戒で軟調推移、市場エネルギー不足も懸念

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(7~10日)の東京株式市場は、4~6月期の決算発表が大詰めを迎えるなか、外国為替市場で一時、1ドル=109円台後半まで進行してきた円高・ドル安への警戒感が重しとなり、軟調な推移となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは、1万9600~2万200円とする。とくに、週後半は、決算発表が最終段階となることや、お盆休みにつながる3連休を前に、投資家の夏季休暇入りが本格化することも想定され、市場の売買エネルギー不足も懸念される。

 市場関係者からは「主要輸出企業の4~6月期の平均為替レートは、1ドル=111円台前半程度となった模様だ。このため、1ドル=108円や同105円で想定していた企業のなかには、為替メリットを織り込んで上期(4~9月)や通期(17年4月~18年3月)の業績上方修正に踏み切ったケースもある。ところが、足もとで1ドル=109円台後半へと円高・ドル安が進行してきたことで、輸出企業の余裕が減少していることは確か。これ以上円高が進行すれば、業績予想の見直しを迫られる可能性がある」としている。

 日程面では、6月の景気動向指数(7日)、6月の国際収支、7月の景気ウォッチャー調査(8日)、7月のマネーストック(9日)、7月の国内企業物価指数、6月の第3次産業活動指数、6月の機械受注、7月の都心オフィス空室率、オプションSQ(10日)に注目。

 海外では、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国の専門家会合(7~8日)、中国7月の貿易収支(8日)、中国7月の消費者物価・生産者物価(9日)、米7月の生産者物価、米7月の財政収支(10日)、米7月の消費者物価(11日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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