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2016年12月02日12時43分

サンワテクノス Research Memo(6):女性主体の営業部隊「ニューライフ推進室」、女性社員の活躍で収益貢献も


 

■「ニューライフ」プロジェクトの取り組み

サンワテクノス<8137>における注目すべき新たな取り組みとして「ニューライフ」プロジェクトがある。これは『女性が輝く社会』実現に向けて2015年4月にスタートしたものだ。女性の活躍する場を創り出すとともにワークライフバランスの実現など、女性が働く上での多様性の確保と、収益貢献を目指したプロジェクトだ。

同プロジェクトのそもそもの始まりは総務部の担当者が取扱商材の1つであるLED照明の販売に携わったことにある。2013年に、自社の照明のLED化を他社の総務担当者との情報交換の場で紹介したところ販売につながり、それをきっかけに総務担当者がLEDの営業担当をも兼務することになった。その後、取り扱い商材に、AED(自動体外式除細動器)などが加わった。一方で、社員に占める女性の割合が約40%を占める同社は、女性社員の活躍の場の拡大を模索していた。女性が活躍するようになれば男性社員を含めた会社全体の活性化につながると考えたからである。このような背景があって、LED照明やAEDの営業に女性の視点を生かすというアイデアが生まれ、総務部発かつ女性主体の営業部隊として「ニューライフ推進室」が2016年4月に発足した。

ニューライフ推進室では、AEDを用いた救命講習会などを頻繁に開催している。単にAEDというモノだけを売るのではなく、AEDの使い方や有用性をまず理解してもらい販売につなげようということだ。こうしたAEDでの営業スタイルがLED照明など他の商材の商談へとつながることも多く、ニューライフ推進室の業績は順調に拡大している状況にある。ソフト面(使い方)とハード(AED本体)を一体化して売るというニューライフ推進室の営業スタイルは、前述のエンジニアリング事業の強化という考え方にも通じるものがある。ニューライフ推進室の活躍が、営業の在り方の変革が同社全体に浸透していることを象徴しているとすれば、同社の今後にかなり期待が持てると言えるだろう。

「ニューライフ」プロジェクトのもう1つの効能は、企業カルチャーの変革と女性の中からの人材発掘の可能性だと弊社では考えている。ニューライフ推進室は総務部発の営業部隊ということで、事務系職員が中心とみられるが、技術系商社である同社には大学の理科系学部出身の女性社員も在籍している。ニューライフ推進室の活躍がそうした“リケジョ”社員に対しても好影響を及ぼし、新規採用も含めて有能な女性人材の獲得につながり、中長期的には業績底上げへとつながると期待される。「ニューライフ」プロジェクトの直接的な業績インパクトはある程度限定的であるとみられるが、そうした視点から長い目で注目していきたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HK》

 提供:フィスコ

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