【特集】中間期に続き、“再”【上方修正】期待リスト 25社選出 ＜業績修正特集＞

　本特集では、17年3月期中間期(4-9月)決算発表を終えて、通期業績見通しを大きく上方修正した銘柄にスポットライトを当ててみた。前期と比べて急激に円高が進んだことで輸出関連を中心に減益決算が相次ぐなか、10月1日から11月30日の間に17年3月期経常利益の上方修正に踏み切った企業は257社に上った。

　下表ではこのうち、東証1部銘柄(金融を除く)を対象に、17年3月期の経常利益を20％以上、上方修正した銘柄をピックアップ。さらに、中間期決算発表時に通期計画を上方修正したにもかかわらず、中間期実績が修正した通期計画に対して進捗率が50％を超えている25社を、中間期に続き再度上方修正する可能性の高い有力候補として選び出し、進捗率の高い順に記した。「★」は今期最高益を見込む銘柄。

　なかでも、中間期実績が修正した通期計画に対して進捗率が80％を超えている、よみうりランド <9671> 、トーヨーカネツ <6369> 、川田テクノロジーズ <3443> は再度上方修正する可能性が高く注視したい。また、輸出関連企業で前提為替レートを1ドル＝100円に設定している、アドバンテスト <6857> 、ヤマシンフィルタ <6240> 、東芝テック <6588> 、トヨタ紡織 <3116> は足元の円安加速を追い風に、さらなる業績上振れが期待される。

　このほか、巴コーポレーション <1921> 、ナカノフドー建設 <1827> 、三井住友建設 <1821> といった建設株は予想PERが10倍以下と割安感が強く、上値余地の大きい銘柄としても注目される。

　　　　　　　　　　　　　　　　　対通期 　　　　　 　┌ 経常利益 ┐
コード 銘柄　　　　　業種　　　　進捗率　上方修正率　修正後　修正前
<9671> よみランド　　サービス業　　87.0　　　 66.7　　 1800　　1080
<6369> トヨカネツ　　機械　　　　　85.2　　　 68.4　　 2610　　1550
<3443> 川田テク　　　金属製品　　　84.8　　　 57.1　　 5500　　3500
<6927> ヘリオスＴＨ　電気機器　　　79.9　　　 24.0　　 1290　　1040
<2594> キーコーヒー　食料品　　　　74.6　　　 21.8　　 1900　　1560
<4514> あすか薬　　　医薬品　　　　72.8　　　 66.7　　 2000　　1200
<9531> 東ガス　　　　電気・ガス　　71.6　　　 20.0　　48000　 40000
<4534> 持田薬　　　　医薬品　　　　71.0　　　 28.0　　10500　　8200
<1921> 巴　　　　　　建設業　　　　70.6　　　 22.2　　 2200　　1800
<7874> レック　　　　化学　　　　　70.5　　　 41.8　　 2000　　1410

<9468> カドカワ　　　情報・通信　　69.2　　　 75.8　　 5800　　3300
<1827> ナカノフドー　建設業　　　　67.6　　　 38.2　　 4700　　3400
<2871> ニチレイ　　　食料品　　　　62.4　　　 20.3　　25500　 21200　★
<6857> アドテスト　　電気機器　　　59.6　　　 33.0　　15300　 11500
<2915> ケンコーマヨ　食料品　　　　59.3　　　 20.0　　 4200　　3500　★
<6240> ヤマシン―Ｆ　機械　　　　　58.2　　　　152　　　720　　 286
<6588> 東芝テック　　電気機器　　　58.2　　　 30.0　　13000　 10000
<6460> セガサミー　　機械　　　　　57.3　　　 35.0　　27000　 20000
<7241> フタバ　　　　輸送用機器　　56.3　　　 20.0　　 2400　　2000
<5122> オカモト　　　ゴム製品　　　55.8　　　 28.2　　 9100　　7100

<1352> ホウスイ　　　卸売業　　　　55.5　　　 77.1　　　850　　 480
<5603> 虹技　　　　　鉄鋼　　　　　54.5　　　 26.9　　 1700　　1340
<1821> 三井住友建設　建設業　　　　54.0　　　 33.1　　22100　 16600　★
<3116> トヨタ紡織　　輸送用機器　　52.3　　　 21.1　　69000　 57000　★
<7905> 大建工　　　　その他製品　　50.0　　　 27.0　　 8000　　6300

※経常利益の単位は百万円。

株探ニュース