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2016年11月28日20時00分

【特集】年末IPO“爆裂お年玉”候補株は? ZMP、エルテスなど人気の行方 <株探トップ特集>

2016年は84社が新規上場、年末大詰めに登場するZMPへの期待は高まる一方

―12月15社登場、人気集中ZMPは説明会にアナリスト殺到―

 年末に向けたIPO相場が29日から開幕する。29日に3社が登場した後、12月は15社が株式上場を予定している。東証1部への直接上場企業はなく、東証マザーズ上場などの銘柄がIPOの中心となる。そのなか、市場関係者の注目を一身に集めているのが、ZMP <7316> [東証M]だ。市場では、「新たな東証マザーズの中核銘柄の誕生」と期待する声がもっぱらだ。また、エルテス <3967> [東証M]などIT関連銘柄への関心も高い。全般相場が気迷い状態となればIPO人気は一段と高まりそうだ。

●16年IPOは80銘柄台、11月銘柄ではエルテスに注目も

 年末のIPOシーズンの幕がいよいよ切って落とされる。29日の3社IPOに続き、12月はIPOマーケットに15社が登場する。来月は、単月では今年3月の22社に次ぐ、IPOラッシュとなる。16年年間のIPO数は84社(28日時点)と15年の92社からは若干減る見込みだ。

 その12月IPOに先立ち、あす29日に株式上場する3社がJMC <5704> [東証M]、エルテス <3967> [東証M]、スタジオアタオ <3550> [東証M]だ。JMCは、3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売を手掛ける。また、エルテスはリスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションの提供を実施。スタジオアタオは、神戸発のブランド「ATAO(アタオ)」を中心にバッグおよび財布などの企画販売を行っている。

 3社とも堅調な値動きが期待されるが、なかでも市場の注目を集めているのが、エルテスだ。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の監視から緊急対応なども手掛け、「ネット炎上」が発生した際のコンサルティングなどを手掛けている。仮条件は1650~1790円と想定発行価格(1620円)を上回って提示され、公開価格は1790円で決まった。資金調達額も4億円程度と小さく「高い人気を集めそう」(アナリスト)との見方が出ている。

●12月上場企業はやや地味、ZMPの説明会にアナリスト殺到

 12月に入ってからは、7日の家賃債務保証をベースに総合保証サービス事業を展開するイントラスト <7191> [東証M]を皮切りに師走のIPOが本格化する。8日のグッドコムアセット <3475> [JQ]は新築マンションの企画、開発、販売、管理を手掛け、14日のキャリアインデックス <6538> [東証M]はインターネットを活用した集客プラットフォームの運営、15日のMS-Japan <6539> [東証M]は企業の管理部門および弁護士、公認会計士、税理士などに特化した人材紹介を手掛ける。16日のシンシア <7782> [東証M]は、コンタクトレンズの製造・販売を行っている。12月下旬にかけては、ネットリユース事業のリネットジャパングループ <3556> [東証M]やネットワークセキュリティー製品の設計販売などのセグエグループ <3968> [JQ]なども注目される。

 12月のIPOは「住宅関連などやや地味な銘柄も少なくない」との見方もあるが、そのなかで市場の注目を一身に集めるのがZMPだ。自動運転関連の有力ベンチャーとして、同社株の上場は長らく高い関心を集めてきたが、今月14日に上場が正式発表された後もフューチャーベンチャーキャピタル <8462> [JQ]などの関連株が依然人気を継続するなど、その注目度はずば抜けて高い。ZMPの説明会は、先週に実施されたが、「相当人気が高かった様子で、会場には机がなく椅子だけの状態で詰め込まれた」(アナリスト)という。

●ZMPの人気はCYBERDYNE型か、29日決定の仮条件などに関心も

 ZMPの想定発行価格は760円に置かれており、この価格から弾かれた時価総額は320億円前後となる。同社の今12月期の連結純損益は3億1300万円の赤字(前期は5900万円の赤字)が見込まれており、「赤字企業の上場時の価値をどう評価するか」(市場関係者)が悩ましい問題となっている。

 今期の赤字は研究開発費の負担が大きい模様だが、「世界の大手企業と競争していくためには今後も研究開発には注力する必要がある。それだけに、今後も業績の重しとなる可能性も」(アナリスト)と指摘する見方も出ている。

 このなか、ZMPのIPOに対して市場では14年3月に同じく赤字で上場したCYBERDYNE <7779> [東証M]の値動きを想定する見方が多い。CYBERDYNEは、上場日に公開価格に対して2.3倍に上昇して初値をつけ、その後も堅調な値動きを続けた。今後、ZMPの発行価格がいくらで決定するかによるが、売買単位は100株であり、想定発行価格を前提にすれば7万円程度から参入が可能。手頃な値段となりそうで、個人投資家などが一斉に同社株に殺到することもあり得る状況だ。それだけに、初値に関しても「想定発行価格の2倍程度の1500円前後、あるいは2.3倍の1700円前後もあり得そう」(市場関係者)という見方もある。

 もちろん、今後の市場環境に左右されるが、「ZMPは中小型株の新たな中核銘柄となる」(市場関係者)との見方は多い。ZMPは29日に仮条件が提示され、12月9日に公開価格を決定するが、年末のIPOはZMPの動向を常に意識しながらの展開となりそうだ。

◆年末に向けたIPO予定銘柄の一覧◆

上場日   コード・市場  社名            主幹事
11月29日  5704・東マ  JMC           野村
11月29日  3967・東マ  エルテス          SBI
11月29日  3550・東マ  スタジオアタオ       SMBC日興
12月 7日  7191・東マ  イントラスト        みずほ
12月 8日  3475・JQ  グッドコムアセット     野村
12月14日  6538・東マ  キャリアインデックス    SBI
12月15日  6539・東マ  MS-Japan      野村
12月16日  7782・東マ  シンシア          SBI
12月19日  7316・東マ  ZMP           SMBC日興
12月19日  7192・JQ  日本モーゲージサービス   みずほ
12月19日  6540・東2  船場            野村
12月20日  3556・東マ  リネットジャパングループ  SBI
12月21日  6541・東マ  グレイステクノロジー    東海東京
12月21日  3970・東マ  イノベーション       SMBC日興
12月21日  3968・JQ  セグエグループ       みずほ
12月22日  3969・東マ  エイトレッド        大和
12月22日  3477・東マ  フォーライフ        みずほ
12月27日  3974・JQ  ティビィシィ・スキヤツト  SMBCフレンド

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