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【特集】ダイキアクシス Research Memo(10):新たな小形風力発電機の取扱と垂直軸方式の新製品開発

D・アクシス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ダイキアクシス<4245>の中長期の成長戦略

4. 新規事業、小形風力発電機関連事業
同社グループ企業は、乱気流の多い日本の風況に適した小形風力発電機として垂直軸方式を実用化させた。同製品は、系統連携による売電ではなく、自家向け発電用として公共施設や商業施設の補助電源や独立電源として自治体や企業に売り込んでいる。

2017年度におけるFITの再生可能エネルギーによる電力の買取価格は、太陽光発電の10kW以上2,000kW未満が21円+税、風力の20kW以上(陸上風力)が21円+税であるのに比べ、20kW未満の小型風力は55円+税となる。小形風力の買取価格が高いため、FITに対応する系統連系製品の需要が大きい。同社は、足元のニーズに応えるため、アジアの地形で実績のある中国のGinlong Technologies Co., Ltdの水平軸方式の風車と大手国内電機メーカーのパワーコンディショナーを用いた「Sylphid HS-10」を投入する。モンゴルにおけるフィールドテストと系統連系の協議などを経て、2017年末には承認を得る準備が整う見込みだ。

現在製品化している垂直軸方式の発電能力は3kWであるが、より実用性の高い10kWの「VAS10.0」を開発する計画を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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