【特集】個人投資家・有限亭玉介:TSMCの決算通過で弱気?まだ強気を維持する半導体関連株に注目【FISCOソーシャルレポーター】
ザイン <日足> 「株探」多機能チャートより
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2024年4月30日13時に執筆
これまで株式市場を牽引してきた半導体株の調子は今後どうなっていくのか気になるところです。TSMCの決算を通過して手仕舞う投資家も出始めている中で、半導体関連の設備投資はこれから本格的に盛り上がっていくのではとも考えます。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
半導体関連とは言っても、大型株から小型株まで幅広い分野に分かれています。前工程なのか後工程なのか、半導体製造装置のどの部分で使われる部品なのか…などなど、半導体関連というざっくりしたテーマ以上に銘柄(企業)の精査こそ重要でしょう。
前述したように、中東情勢や想像以上に強い米国のインフレを受けて、これまで好調であった半導体関連を利益確定する流れも見られます。果たしてその調整がどれくらい続くかは定かではありませんが、ますます高度化していくAIなどの技術革新において、今後も半導体自体の開発も、ニーズ高も続く事は明確です。
米長期金利が高止まりしている限りは、引き続きハイテク株には厳しい相場環境になるでしょう。FRBの発言に一喜一憂して米国金利に振り回される相場が長引くのなら、一旦売って底値になるまで様子を見ようとする判断も納得できますな。半導体関連が悪相場の希望の光となれるのか気になるところです。
半導体関連の強みは、やはり日米両国にとっての国策という点で米国の巨大IT企業やTSMCに代表される外資系半導体企業との結び付きが強い事だと言えます。岸田内閣が経済にほとんど関心を示していない事が極めて残念ですが、ラピダスなどのプロジェクトが走り出した以上はある程度の結果が出るまで政府投資は続くのではないでしょうか。あたくしとしては、半導体関連は強気のスタンスで押し目を狙っているところです。
さて、改めて半導体関連株をチェックして参ります。ファブレス半導体企業のザインエレクトロニクス<6769>は、米NVIDIAプラットフォーム向けに1300万画素と高速オートフォーカスに対応した新カメラキットTHSCJ101の提供を開始したとの発表が好感されました。やはりエヌビディアという言葉に市場は敏感な様子がわかりますねぇ。
液晶用塗布装置で世界首位のタツモ<6266>は、パワー半導体関連としても思惑があります。週足チャートでは26週線を上回って推移しており、外部環境が悪化する中でも上昇トレンドを継続できるか5月14日の決算発表も監視です。
4月11日に好決算を発表したローツェ<6323>も、底堅いトレンドを形成しておりますな。決算と併せて8月31日を基準日として1株から10株への株式分割も発表しました。ラピダスのような半導体企業の設備投資が拡大すれば、同社の半導体・FPD関連装置事業にも恩恵があるか。
半導体向けリン系製品が主力のラサ工業<4022>は、直近で25日線を割った後に下げ止まったように見えます。PBRは1倍割れで、5月15日の決算前に様子見ムードとなっているようです。
同様に調整から下げ止まったように見える佐鳥電機<7420>も反発のタイミングを伺っているようですねぇ。4月11日の決算発表では車載向け半導体が業績寄与した模様。業績も好調で、PBRが1倍割れ水準まで株価が下落しましたので割安感も目立っております。
最後は4月22日の上方修正が好感された三信電気<8150>です。下落基調から反発したチャートは25日線を上抜きました。同社はPER・PBRともに割安で、増配を実施しているので株主還元を好感した買いが入るか。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
《TY》
提供:フィスコ