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【特集】ムード好転「東京市場」の採れたて“有望銘柄”13選 <株探トップ特集>

バルニバービ <日足> 「株探」多機能チャートより

―18年7月期好業績見通し銘柄で上げ潮に乗る―

 21日の東京株式市場は、現地20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受け年内利上げの見方が強まったことで、外国為替市場で円安・ドル高が進行し、これを好感して輸出関連の主力株や金融株を中心に買い優勢となった。後場に入って上昇幅が縮小したものの、日経平均株価終値は、前日比37円2銭高の2万347円48銭で4日続伸となった。堅調な地合いのなか、今回は出そろった18年7月期業績見通しが好調な銘柄を紹介する。

●ブラス、積極的な新規出店で2ケタ経常増益を見込む

 直営の完全貸し切り型ゲストハウスでのウエディング事業を東海地方中心に展開しているブラス <2424> が14日に発表した18年7月期の単独業績見通しは、売上高96億1400万円(前期比7.2%増)、経常利益8億8700万円(同12.0%増)と2ケタ増益を見込んでいる。前期中の3月に出店したブランリール大阪(大阪市)および7月に出店したラピスコライユ(静岡市)が通年稼働することに加え、今年10月にはM&A(企業の合併・買収)に伴う事業譲受により、静岡県沼津市に新規出店することも増収増益に寄与する見通しだ。

●クロスフォー、新規OEM販売先開拓や新デザインを積極投入

 ダイヤモンド加工の独自技術を用いてジュエリー、パーツを製造販売するクロスフォー <7810> [JQ]が12日発表した18年7月期の連結業績は、売上高47億2300万円(前期比12.2%増)、経常利益8億3100万円(同4.9%増)を見込んでいる。同社の特許技術である常に揺れ動き続ける宝石のセッティング方法「Dancing Stone」を利用した製品を中心に、国内では、積極的な広告宣伝活動を行い、一般消費者の「Dancing Stone」に対する認知度の向上に努め、新規OEM販売先の開拓、定期的な新デザインの市場投入を図っていく。国外では子会社のクロスフォー香港が主体となり、香港で開催される宝飾品展示会への継続的な出展を行うとともに、欧州で開催される宝飾品展示会への新規出展を予定している。また、孫会社である歌思福珠宝(深セン)有限公司が主体となり、中国国内で開催される宝飾品展示会への出展を行い、中国のジュエリーメーカーに対する営業を行っていく。

●バルニバービ、14店舗を展開する外食企業を10月に子会社化

 カフェ、レストランを直営展開するバルニバービ <3418> [東証M]が12日に発表した18年7月期の連結業績見通しは、売上高118億円(前期比20.1%増)、経常利益7億2000万円(同15.6%増)と2ケタの増収増益を見込んでいる。同社が現在公表している7月末現在でのオープン予定店舗は、「オープンテラス ミーイート」(茨城県水戸市:17年8月オープン)、「店舗名未定」(滋賀県守山市:17年11月オープン予定)、「店舗名未定」(東京都千代田区:18年3月オープン予定)、「店舗名未定」(京都市左京区:18年春オープン予定)の4店舗となっている。また、その他のオープン店舗についても詳細が決定次第公表するとしている。さらに、10月下旬には串揚げを提供する「串亭」、鉄板懐石の「二平」、和食と鮨を提供する「金平」、鉄板焼きを中心とした食堂酒場「萬屋二平」など、和を主軸とした業態で関東エリアを中心に全国に14店舗を展開する外食企業のリアルテイストを子会社化する。

●アイル、Web商材の製品力強化で利益率の向上目指す

 中堅・中小企業向け販売在庫管理システムなどの開発を手掛けるアイル <3854> [JQG]が8日に発表した18年7月期の連結業績見通しは、売上高92億円(前期比6.7%増)、経常利益5億4000万円(同18.7%増)を見込んでいる。主力パッケージソフトウエア「アラジンオフィス」の業種別機能強化をはじめ、複数ネットショップ一元管理「CROSS MALL」、ポイント一元管理「CROSS POINT」などのWeb商材の製品力を強化し、「リアル」と「Web」を融合させた提案の「CROSS-OVERシナジー」戦略による、売上高の増加、利益率の追求、顧客満足度の向上に努力する。収益面では、大型物件の受注増加により、一時的に完成納期の時期が長期化するものの、中長期的には売上高の増加に貢献する。また、利益率の高いストック型商材の売上増加により、利益率の向上が見込まれる。

●内田洋行、官公庁や文教市場向けICT関連ビジネスに注力

 内田洋行 <8057> が1日発表した18年7月期の連結業績見通しは、売上高1490億円(前期比3.1%増)、経常利益35億5000万円(同5.1%増)と見込んでいる。今後、20年の東京オリンピック・パラリンピック関連投資が活発化することから、堅調なICT(情報通信技術)投資に加えて、首都圏を中心としたオフィス投資の増加などが継続して見込まれる。こうした状況のもと、同社グループの事業領域では、民間市場、官公庁市場、文教市場でのICT関連や、首都圏を中心として環境構築ビジネスが引き続き拡大すると見込まれる。また、同社は発行済み株式数(自社株を除く)の3.97%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。

◆主な18年7月期好業績予想銘柄◆
               経常
銘柄 <コード>         増益率   株価  PER
ブラス <2424>         12.0   1038  11.1
鳥貴族 <3193>         60.0   3160  27.3
バルニバービ <3418> [東証M] 15.6   2701  27.6
Jミート <3539> [東証2]    3.8   1753  20.6
電通 <4324>           2.7   3975  31.4

ゼネラルパ <6267> [JQ]   21.2   2000  14.8
クロスフォー <7810> [JQ]   4.9   1046  14.5
明豊エンター <8927>       3.7倍   364   5.0
日本駐車場 <2353>        9.0    165  23.7
大和コン <3816> [JQ]     1.6   1120  13.8

アイル <3854> [JQG]    18.7   1328  23.0
サムコ <6387>         黒転    966  24.6
内田洋 <8057>          5.1   3380  15.8

※株価は21日終値(単位:%、円、倍)

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