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【市況】5日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と続伸、供給サイド改革のテーマ株しっかり

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.74ポイント(0.15%)高の3072.10ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、4.98ポイント(0.16%)高の3216.02ポイントで引けている。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は0.20ポイント(0.06%)高の353.38ポイント、深センB株指数は9.19ポイント(0.79%)高の1176.94ポイントで終了した。

政策期待が追い風。中国の杭州市では4~5日の日程で主要20カ国・地域首脳会議(G20)が開催された。習近平・主席は開会式で、世界経済発展・成長への協力を強調。それ以前の2日、財政部副部長は「G20後に重要経済会議を開催する」と予告している。ただ、買い進む動きはみられない。金融緩和期待の後退や、人民元安の警戒感が上値を重くした。

業種別では、鉄鋼株や非鉄株、石炭株など「供給サイド改革」をテーマとした銘柄群がしっかり。新余鋼鉄(600782/SH)が4.1%高、江西銅業(600362/SH)が1.5%高、中国中煤能源(601898/SH)が2.4%高、で引けた。開催中のG20では、過剰生産問題も議題に挙がっている。証券株や食品株、インフラ関連株の一角なども物色された。

半面、不動産株はさえない。保利地産(600048/SH)が1.2%下落した。不動産引き締めの動きに対する不安がくすぶっている。空運株や自動車株なども弱含んだ。

(亜州IR)

《MT》

 提供:フィスコ

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