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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一生命、トヨタ、楽天、日本郵政

第一生命 <日足> 「株探」多機能チャートより
■福山通運 <9075>  573円  -18 円 (-3.1%)  本日終値
 福山通運<9075>が続落。大和証券はリポートで、株式取得が発表されたマレーシア物流企業の寄与や燃油価格低下メリットはあるものの、マクロ環境悪化による荷動き低迷を踏まえ、同証券による業績予想を若干減額修正。同証券は、今期2度目となる自己株式取得は前向きに受け止めたいと解説。レーティングは「3」(中立)を継続し、目標株価は650円から590円へ引き下げている。

■第一生命保険 <8750>  1,367.5円  -35 円 (-2.5%)  本日終値
 野村証券の生保セクターのリポートでは、当面の投資戦略として、市場想定以上の好調な個社業績や株主還元拡大、M&Aなど企業アクションへの期待、株価変動率の低いディフェンシブ株への投資、金利低下などの株価への極端な織り込みやリスク許容度回復を狙うハイベータ株投資戦略が考えられると指摘。それでも、「マイナス金利&リスクオフ」を考慮すれば株価の急反発は予想しがたいとして、当面は我慢の時が続くと解説。個別では、第一生命保険<8750>の推奨を継続するも、同社株は株価ベータが高いため、「リスクオフ時にパフォーマンスが悪化する点には留意したい」との見方を示している。

■日本取引所グループ <8697>  1,702円  -41 円 (-2.4%)  本日終値
 日本取引所グループ<8697>が5日続落。この日正午、16年3月期の連結業績見通しについて、営業収益を1080億円から1145億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を565億円から660億円(同23.3%増)へ、純利益を385億円から447億円(同29.8%増)へそれぞれ上方修正したが、反応は限定的だ。最近の市況動向などを踏まえて、株券などの売買代金を従来予想比4000億円増の3兆4000億円へ、日経平均株価先物取引(日経225mini先物取引高は日経平均株価先物取引における取引高へ換算)を同8000単位増の23万1000単位へ、日経平均株価指数オプション取引(Weeklyオプション分を除く)を同40億円増の310億円へそれぞれ見直したことなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来21円を予定していた期末配当を28円に引き上げるとあわせて発表した。前期実績50円(ただし、15年10月1日付で1対2株の株式分割を実施)に対しては実質6円の増配となる。

■トヨタ自動車 <7203>  5,888円  -137 円 (-2.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が安い。日本時間17日未明に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、今後の利上げペースが鈍化するとの見方が強まり、ドル売りの動きを誘発している。外国為替市場では足もと1ドル=111円台前半の推移で、一時は110円台に入る場面もあったことから、輸出セクターには逆風が意識されている。特に、為替感応度の高い自動車セクターは、来期業績が減益になることへの懸念が投資家の不安心理をあおりやすい。

■クボタ <6326>  1,517.5円  -35 円 (-2.3%)  本日終値
 クボタ<6326>が小安い。岡三証券が17日付でレーティング「強気」継続ながら目標株価を2500円から2200円に引き下げた。北米の小型トラクタ市場が低価格機の需要拡大に伴って底堅さを保つとしているものの、前提為替レートを1ドル120円から110円に変更、これにより今16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の2350億円(前期1668億7400万円)に対して従来予想の2580億円から2240億円へ、来期予想を2760億円から2370億円へ引き下げている。

■山洋電気 <6516>  537円  -11 円 (-2.0%)  本日終値
 山洋電気<6516>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、短期的には設備投資需要停滞でサーボシステムの回復が鈍いと指摘。17年3月期は、全社的部材コスト低減、クーリングシステムはIT・テレコム、換気・空調などの市場深耕、サーボシステムは本格的な取組みを開始した神川工場の生産効率改善などにより、増益転換すると予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価は1320円から1180円に引き下げている。

■日本化薬 <4272>  1,085円  -20 円 (-1.8%)  本日終値
 日本化薬<4272>が昨年来安値を更新。クレディ・スイス証券では、2016年からバイオシミラーの売上拡大が予想されると指摘。17年3月期上期には、ナノDDS製剤NK105の臨床試験が終了予定のため、この結果とバイオシミラー売上拡大の確認が当面の株価カタリストになるとみて、16年3月期営業利益予想を230億円から220億円(会社計画は230億円、市場コンセンサスは225億円)に引き下げ。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を1680円から1450円に引き下げている。

■楽天 <4755>  1,051.5円  -16.5 円 (-1.5%)  本日終値
 楽天<4755>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、短期的には国内ECの競合状況を注視する必要があると指摘。同社は条件付ながら最大7倍のポイントを配布、競合もポイント配布を拡大中のため、2016年はポイント費用が国内EC事業の経費増加要因になると解説。中期的には金融事業を中心とした安定成長を期待しているものの、16年12月期の営業利益成長は限定的に留まると予想。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1440円から1200円に引き下げている。

■日本郵政 <6178>  1,486円  -23 円 (-1.5%)  本日終値
 日本郵政<6178>が4日続落。大和証券は、同社の16年3月期の経常利益は会社計画の8600億円を650億円上回る9250億円を予想するとリポートで紹介。買収したオーストラリア物流大手「トール社」は今後の課題であり、改善施策が待たれるも、安定的な配当方針を評価の軸として、株式レーティングは「3」(中立)を継続。目標株価は1840円から1530円へ引き下げている。

■日立金属 <5486>  1,193円  -15 円 (-1.2%)  本日終値
 日立金属<5486>が続落。UBS証券では、隙間市場でのトップシェア・独自製品の構成比が高く、鉄鋼・非鉄セクターでは相対的に収益の安定性があると指摘。それでも、景気サイクルの影響を完全に免れる事はできないことや、一部では市場が期待ほど伸びていないことから、16年度は停滞からの脱出は難しいと解説。航空材料、工具鋼など戦略製品の拡販、M&Aを駆使した事業の入れ替えで成長軌道に戻ると見ていることから、長期での成長に期待し、レーティング「バイ」を継続。目標株価は2050円から1900円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 昭栄薬品 <3537>  3,705円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 フィスコ <3807>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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