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【特集】好業績買いの流れに乗る「今期大幅増益」リスト <株探トップ特集>

積水ハウスの日足チャート 「株探」多機能チャートより

―17年1月期大幅増益予想に照準―

 17日の東京株式市場は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明文の内容から、米利上げペースが鈍化するとの受け止めが広がり円高・ドル安が進行したことが嫌気され、日経平均株価は3日続落となった。ただ、前場には一時、日経平均株価が前日比278円高まで買われるなど、好業績の個別銘柄を物色する流れは継続している。そこで今回は、ほぼ通期業績見通しが出そろった17年1月期好業績予想銘柄に照準を当てた。

●積水ハウスは省エネ住宅支援政策が追い風

 積水ハウス <1928> は10日、17年1月期の連結業績予想を発表。売上高は1兆9850億円(前期比6.8%増)、営業利益は1700億円(同13.6%増)を見込んでいる。17年4月に予定される消費増税に伴う駆け込み需要や、その反動減の影響など不透明な部分はあるものの、新築やリフォーム分野でも、エネルギー収支ゼロ住宅をはじめとした省エネ住宅に関する政府の支援政策で住宅需要は高まる見通しだ。また、賃貸住宅では、好採算の多層階住宅の構成比上昇が利益向上に貢献する。

●菱洋エレクは営業利益V字回復

 菱洋エレク <8068> は9日、17年1月期の連結業績予想を発表。売上高は1100億円(前期比2.1%減)、営業利益は21億円(同2.4倍)と利益のV字回復を見込んでいる。通信機器関連の大口案件が終息したことにより売上高は減収となるものの、16年1月期に計上した在庫廃棄損および在庫評価損の影響がなくなることから大幅な増益となる。また、通信機器向け液晶や産業機器向け半導体の採算好転も寄与する。

●トリケミカルは積極的中期計画を評価

 トリケミカル <4369> [JQ]は、半導体、太陽電池などの製造に必要な化学薬品を小ロット生産している。同社が15日に発表した17年1月期の単独業績予想は、売上高57億1000万円(前期比15.2%増)、営業利益10億8000万円(同49.8%増)を見込む。販売面では東アジア地域を中心として半導体向け新規材料の拡販に注力するとともに、太陽電池向け材料の拡大も目指す。生産面では、積極的に生産能力や開発スピードの増強を図ることで、商品ラインアップの拡充、収益力の強化を図る。また、同時に発表した中期経営計画では、19年1月期に営業利益で18億2000万円と積極的な目標を打ち出している。

●コーセーREは新規プロジェクトの獲得に努力

 コーセーRE <3246> [JQ]が11日に発表した17年1月期の連結業績予想は、売上高は87億5900万円(前期比10.6%増)、営業利益は9億4800万円(同21.5%増)を見込む。同社は福岡市を地盤にマンション開発を手掛けるが、ファミリーマンション販売事業で次期完成予定物件(福岡市、久留米市、熊本市)の販売・引き渡しを着実に進めるなどして業績伸長を見込む。また、新たに建築に着手した4棟100戸(福岡市および大野城市)の販売を進めるとともに、新規プロジェクトの獲得にも努力する。

◆主な17年1月期好業績予想銘柄◆

銘柄           営業増益率  株価  PER
積水ハウス <1928>      13.6   1946  12.3
アルトナー <2163> [JQ]  15.8   1109   8.8
ストリーム <3071> [東証M] 36.8    152  10.7
ミサワ <3169>         6.7倍   530  12.9
コーセーRE <3246> [JQ] 21.5    795   6.3
山岡家 <3399> [JQ]    15.7   1520  10.8
トリケミカル <4369> [JQ] 49.8    766   7.5
OSGコーポ <6757> [JQ] 39.7    800  11.3
タカショー <7590> [JQ]   8.7    442  15.0
菱洋エレク <8068>       2.4倍  1340  23.8
丹青社 <9743>         5.7    841  17.6

※株価は17日終値(単位:%、円、倍)


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