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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):UBIC、国際石開帝石、キヤノン、エプソン

UBIC <日足> 「株探」多機能チャートより
■MARUWA <5344>  2,792円  +42 円 (+1.5%)  本日終値
 MARUWA<5344>が全般安のなか続伸。いちよし経済研究所が17日付リポートで、投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを3000円から3200円へ引き上げたことが好材料視されている。海外での光通信整備が活発化し、薄膜回路基板が好調に推移していると評価。16年3月期営業利益予想を34億円から36億円へ、17年3月期を同37億円から40億円へ上方修正している。

■UBIC <2158>  948円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 17日、UBIC <2158> [東証M]が人工知能KIBIT搭載の新製品「Lit i View AI 助太刀侍」の営業活動を管理する機能について日本で特許を取得したと発表したことが買い材料。今回特許を取得した技術は、KIBITが日報や電子メールに含まれるサインを抽出し、営業部員の活動を評価・報告する技術。これにより、AI助太刀侍は、営業管理を効率化して売上拡大と顧客満足度の向上を強力にサポートする。発表を受けて、知的財産権の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■国際石油開発帝石 <1605>  943円  +12.2 円 (+1.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>やJXホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油関連株が続伸。17日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比1ドル74セント高の40ドル20セントに上昇した。原油価格の40ドル乗せは昨年12月初旬以来、約3カ月半ぶりのこと。 石油輸出国機構(OPEC)やロシアなど主要産油国が増産凍結に向け4月中旬に会合を開くことが有力となったことが引き続き好感された。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに慎重なハト派的な姿勢が打ち出されドル安が進行したことから、ドル建てで取引される原油には割安感も指摘されている。WTI価格が40ドル台を回復したことから原油相場は新たなトレンド入りも期待されている。

■キヤノン <7751>  3,359円  +40 円 (+1.2%)  本日終値
 キヤノン<7751>が小じっかり。17日引け後、東芝メディカルシステムズ(TMSC)の株式を東芝<6502>から取得し子会社化すると発表した。ただ、子会社化は所要の競争法規制当局のクリアランスの取得を条件としている。普通株式の取得のために必要となるクリアランスを得られ次第、TMSC株式1億3498万株を約6655億円で取得する。株式取得のための資金は、自己資金または借入により調達する資金で対応する予定としている。東芝から独占交渉権を与えられていたため、子会社化自体は目新しい材料ではないものの、市場で7000億円強とみられていた買収額を下回ったこともあり、買い安心感につながっているようだ。

■ポーラHD <4927>  9,060円  +80 円 (+0.9%)  本日終値
 クレディ・スイス証券は一般消費財セクターのリポートで、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>は昨年後半からPOLAブランドの認知度が中華圏で上昇するサインが出たと指摘。この人気化は一時的な現象ではなく、本質的な変化になるとの見方を示している。コーセー<4922>については業績堅調、株主還元向上の可能性が高いため、引き続き要注目と解説。そのほか、ピジョン<7956>に対する強気スタンスは継続も今年行う一連の新しい戦略の効果がどのタイミングで出るか読みづらい、JT<2914>は日本事業に新しい変化が出るなど良い方向に進んでいると評価、PALTAC<8283>は割安感に注目としている。サブセクターでは、日用品、化粧品、たばこ、食品、飲料の順、個別ではライオン<4912>、ポーラ・オルビスHD、花王<4452>、コーセー、ピジョンの順に選好している。

■セガサミー <6460>  1,276円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>は堅調。大和証券はリポートで、同社の16年3月期第3四半期実績は同証券の想定を大幅に超過、遊技機のリユース効果が大きいと解説。「検定機と異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去について(遊技くぎ問題)」は、当初想定よりスケジュールや条件の面で業績への悪影響は限定的となりそうとみて、少なくとも17年3月期純利益が多額の赤字となるリスクは回避されたとの見解を示している。レーティングは「3」(中立)を継続、目標株価は1340円から1330円へ調整している。

■日機装 <6376>  784円  -55 円 (-6.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 日機装<6376>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付でレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を970円から920円へ引き下げた。為替前提の円高方向への見直しと原油価格低迷の長期化を踏まえ、工業部門のセグメント業績予想を減額修正。これにより、今16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の65億円に対して従来予想の72億円から69億円へ、来期予想を92億円から75億円へ引き下げている。

■セイコーエプソン <6724>  1,881円  -129 円 (-6.4%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 セイコーエプソン<6724>が大幅に4日続落。17日引け後に長期ビジョン「Epson 25」および「Epson 25 第1期中期経営計画」を発表したものの、今日の市場では収益目標が物足らないとの見方が台頭し、売りが膨らんでいるようだ。「Epson 25」の最終年度となる26年3月期の経営目標は、売上収益1兆7000億円、事業利益2000億円、ROE15%、第1期(17年3月期~19年3月期)最終年の目標は、売上収益1兆2000億円、事業利益960億円、ROEは継続的に10%以上としている。野村証券では、発表内容は概ね好印象として投資判断「バイ」を継続している。SMBC日興証券では、現状の事業環境を踏まえれば現実的なものとなっていると指摘。今後は2016年中にも発売が期待されるラインヘッドを搭載したオフィスプリンターやプロダクションプリンティングの詳細内容、株式市場で懸念されている大容量インクタンクの普及で消耗品がマイナス成長となるとの見方が杞憂に終わるかに注目したいと解説。投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価3000円を継続している。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  1,024円  -56 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 旭ダイヤモンド工業<6140>が反落。17日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「バイ」継続ながら目標株価を1600円から1500円に引き下げた。機械向けが設備投資需要で冷え込み、サファイア用エコメップの売上想定を減額し、今16年3月期を通期連結営業利益で会社側計画の55億円(前期51億3600万円)に対して従来予想の56億7000万円から53億2000万円へ、来期予想を67億3000万円から65億3000万円へ引き下げている。

■村田製作所 <6981>  14,075円  -590 円 (-4.0%)  本日終値
 村田製作所<6981>、日東電工<6988>など電子部品株が安い。3月に入り、米アップルの国内主要サプライヤーである電子部品大手は継続的な買い戻しが入り底入れの兆しにあったが、足もとは急速に進む円高を横目に売りがかさんでいる。2月の電子部品受注および売上高は、前年同月比割れが続いているメーカーが多く、東海東京調査センターがヒアリングした主要9社のうちプラスを確保したのはわずか3社だった。スマートフォン向けが調整局面から脱せず、9社平均では5.5%減。1月と比べマイナス幅は縮小傾向にあるとはいえ、依然として逆風環境が続いている。

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