キャピタルゲインとインカムゲインの違いとは?

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投資で利益を上げる方法は大きく分けて「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2つに分類されます。

資産の値上がりによる利益を狙う(=キャピタルゲイン)のか、それとも配当金などを継続的に受け取る(=インカムゲイン)のか、投資の目的によって戦略は大きく異なります。

本記事では、キャピタルゲインとインカムゲインの違いやそれぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

キャピタルゲインとインカムゲインの違いを理解して、あなたに合った投資スタイルを取り入れましょう。

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株探広告編集局 証券チーム

企画担当者1名、コンテンツ制作・編集者2名で作成。【保有資格】FP2級 / AFP
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実際に10以上の証券口座を開設した上で、各証券会社のメリット・デメリットを比較して記事を作成しています。

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キャピタルゲインとインカムゲインの違い

投資によって得られる利益には、大きく分けて「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類が存在します。

キャピタルゲインは資産を売却することで得る利益、インカムゲインは資産を保有し続けることで得る利益と覚えておくとよいでしょう。

キャピタルゲインとインカムゲインの主な違いを、以下の表にまとめました。

キャピタルゲイン インカムゲイン
利益の源泉 資産価格の上昇による売買差益 配当、分配金、利子、家賃収入など
利益を得るタイミング 資産を売却した時 資産を保有している期間中
主な投資対象 成長株、IPO株、不動産(売却益狙い) 高配当株、債券、不動産(家賃収入狙い)
特徴 短期間で大きなリターンを狙える 長期的にコツコツと安定した収益を期待できる
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両者は利益を得る仕組みやタイミングが全く異なるため、自分の投資スタイルに合わせてどちらを重視するか考えることが大切です!

キャピタルゲインとは

キャピタルゲイン(Capital Gain)とは、株式や不動産といった保有資産を購入した価格よりも高い価格で売却した際に得られる利益(譲渡益)のことです。

安く買って高く売ることで得られるシンプルな利益と考えると分かりやすいでしょう。

例えば、1株1,000円の株式を100株(投資額10万円)購入し、その後株価が1,500円に上昇したタイミングで全て売却したとします。

この場合、売却額は15万円になり、差額である5万円*がキャピタルゲインにあたります。*手数料・税金は考慮せず

短期間で大きなリターンを狙える魅力がある一方で、期待通りに価格が上がらず、購入時より安い価格で売却せざるを得ないケースもあります。

このようにして発生した損失は「キャピタルロス」と呼ばれており、ハイリスク・ハイリターンな性質を持つのがキャピタルゲインの特徴です。

インカムゲインとは

インカムゲイン(Income Gain)とは、株式や不動産などの資産を売却せず、保有し続けることで継続的に得られる収益を指します。

インカムゲインの代表例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ・株式投資:企業が利益の一部を株主に還元する配当金株主優待
  • ・投資信託:運用によって得られた収益から投資家に支払われる分配金
  • ・不動産投資:マンションやアパートを貸し出して得る家賃収入
  • ・債券投資:国や企業にお金を貸し出すことで得られる利子

一度に得られる利益はキャピタルゲインに比べて小さい傾向にありますが、資産価格の変動に左右されにくく、安定的・継続的に収益を得られることが大きなメリットです。

銀行預金の利息も、インカムゲインの一種と考えることができます。

キャピタルゲインとインカムゲインどっちを狙う?

キャピタルゲインとインカムゲインの特徴を理解した上で、「結局どちらを狙うべきなの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

結論から言うと、どちらか一方が絶対的に優れているというわけではありません

ご自身の年齢や資産状況、そして「いつまでに、どのくらいの資産を築きたいか」という目標によって最適な戦略は異なります

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大切なのはそれぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の投資スタイルに合った方法を選ぶことです!

キャピタルゲインのメリット・デメリット

キャピタルゲインを狙う投資には、以下のメリット・デメリットが存在します。

メリット
  • 短期間で大きなリターンを狙える

    最大の魅力は株価が数倍に跳ね上がるような銘柄を引き当てた場合、短期間で資産を大きく増やせる可能性があることです。投資額の10倍になる「テンバガー」のような成長株に投資できれば、非常に高いリターンが期待できます。

  • 利益確定のタイミングを自分で選べる

    インカムゲインが企業の決算期などに合わせて受動的に支払われるのに対し、キャピタルゲインは自分の判断で売却し、利益を確定させることが可能です。そのため、目標金額に達した時や他の有望な投資先に資金を移したい時など、柔軟な資産運用がしやすくなります。

デメリット
  • 価格変動による元本割れのリスク

    最も注意すべき点は資産価格が購入時より下落し、元本割れを起こす可能性があることです。経済情勢の悪化や企業の不祥事など予測不能な要因で株価が急落すれば、大きな損失(キャピタルロス)を被るリスクを常に内包しています。

  • 精神的な負担が大きい

    日々の価格変動が損益に直結するため、株価の値動きに一喜一憂しやすくなります。常に市場の動向をチェックする必要があり、精神的なストレスを感じやすい点はデメリットといえるでしょう。

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色々とリスクはあるものの、大きなリターンを狙えるのがキャピタルゲインの魅力です!

インカムゲインのメリット・デメリット

インカムゲインを狙う投資には、以下のメリット・デメリットが存在します。

メリット
  • 定期的・安定的に収益を得られる

    インカムゲインの最大の利点は資産を保有しているだけで定期的かつ安定的に収益(キャッシュフロー)が得られることです。まるで「お金のなる木」を育てるように、再投資に回したり生活費の足しにしたりと、計画的な資産形成が可能となります。

  • 精神的な負担が少ない

    長期保有を前提としているため、日々の短期的な価格変動に過度に神経質になる必要がありません。「配当をもらいながら、企業の長期的な成長を応援する」というスタンスで、どっしりと構えて投資を続けやすいのは大きな魅力です。

デメリット
  • 大きなリターンは期待しにくい

    一度に得られる利益は資産額の数%程度であることが多く、キャピタルゲインのように資産が数倍になるような爆発力は期待できません。資産を飛躍的に増やすというよりは、コツコツと着実に積み上げていくスタイルになります。

  • 減配・無配や元本割れのリスク

    長期保有を前提としているため、日々の短期的な価格変動に過度に神経質になる必要がありません。「配当をもらいながら、企業の長期的な成長を応援する」というスタンスで、どっしりと構えて投資を続けやすいのは大きな魅力です。

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大きなリターンは期待しづらいですが、定期的かつ安定的に収益が得られるのはインカムゲインの魅力です!

キャピタルゲイン狙いの投資方法

キャピタルゲインを狙うには、将来的に資産価値、すなわち株価が大きく上昇する可能性を秘めた銘柄を見つけ出すことが鍵となります。

もちろん将来の株価を完璧に予測することは誰にもできませんが、成功の確率を高めるための王道的なアプローチは存在します。

例として、2つの投資方法を紹介しましょう。

好業績株の上昇トレンド狙い

これは業績が好調で、株価が右肩上がりの上昇トレンドを描いている銘柄に投資し、その勢いに乗って利益を狙う、いわゆる「順張り」と呼ばれる手法です。

業績の伸びという明確な裏付けがあるため、単なる期待感だけで株価が動く銘柄に投資するよりも、堅実性が高い投資法といえるでしょう。

好調な業績が続く企業には多くの投資家からの資金が集まりやすく、その結果として上昇トレンドが継続しやすいという特徴があります。

この手法で銘柄を探す際は企業の決算情報に注目し、増収増益が続いている企業を探すのが基本です。

特に、事業の本業での儲けを示す営業利益が大きく伸びている企業は、株価も上昇しやすい傾向にあります。

証券会社の提供するスクリーニング(銘柄検索)機能で増益率などの条件を指定して探したり、定期的に発表される決算短信をチェックしたりすることで、有望な銘柄候補を見つけ出すことが可能です。

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ただし、どれだけ好業績な企業であっても、市場全体の地合いが悪化すれば株価は下落する可能性がある点には注意が必要になります。

IPO株の長期成長狙い

IPO(Initial Public Offering)とは、新規公開株のことです。これまで未上場だった企業が、証券取引所に株式を上場し、誰でも株を売買できるようにすることを指します。

このIPOしたばかりの企業に投資するのがIPO株投資です。»IPO投資におすすめの証券会社

上場直後の企業はまだ成長の初期段階にあり、将来社会を大きく変えるようなサービスに成長した場合、株価が現在の何十倍、何百倍になる可能性を秘めています

まさに、キャピタルゲイン狙いの夢とロマンが詰まった投資法といえるでしょう。

IPO株投資には上場日の最初に付く株価(初値)が、事前に設定された公募価格を上回る差益を狙う短期的な手法もあります。

しかし、より大きなキャピタルゲインを狙うのであれば、将来性のあるビジネスモデルを持つ企業を見つけ出し、数年単位でじっくりと成長を見守る長期投資が有効な選択肢となります。

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大きなリターンが期待できる反面、事業が軌道に乗らずに株価が低迷するリスクも高いため、慎重な企業分析が求められる投資方法です。

インカムゲイン狙いの投資方法

インカムゲインを目的とした投資では、安定的かつ継続的に収益を生み出す資産を見つけることが重要です。

キャピタルゲイン狙いの投資ほど日々の値動きを追う必要はありませんが、長期にわたって安定した収益(配当や分配金など)を得るためには、しっかりとした投資戦略が不可欠になります。

ここでは、代表的な2つの投資方法を紹介します。

高配当株への長期投資

これは配当金を多く出す企業の株式(高配当株)を購入し、長期的に保有し続けることで、継続的な配当収入を狙う最もオーソドックスな手法です。

どのくらいの配当金を出しているかは「配当利回り」という指標で確認できます。»配当金とは

配当利回りは以下の式で計算され、この数値が高いほど、投資額に対して得られる配当金の割合が高いことを示します。

配当利回り(%) = 1株あたりの年間配当金 ÷ 1株あたりの株価 × 100

一般的に、配当利回りが3%を超えると「高配当株」と呼ばれることが多いです。

ただし、単に利回りが高いという理由だけで投資先を決定するのは避けるべきでしょう。

業績が悪化して株価が下落しているために、結果的に利回りが高く見えているだけの銘柄も存在するからです。

大切なのは安定した事業基盤を持ち、将来にわたって配当を出し続ける体力(財務健全性)があるかを見極めることです。

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企業の公式サイトで過去の配当実績(配当推移)を確認し、連続増配している企業を探すのも有効な方法の一つといえます!

REITやインフラファンドの活用

「株式だけでなく、より多様な資産からインカムゲインを得たい」と考える方には、リート(REIT)やインフラファンドへの投資も有力な選択肢となります。

リート(REIT)は「不動産投資信託」のことで、多くの投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設、マンションといった複数の不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。

個人で不動産投資を始めるには多額の資金が必要ですが、リートを通じてなら数万円程度から間接的に不動産のオーナーになることができます。

一方、インフラファンドは投資対象を太陽光発電所などの再生可能エネルギー施設や空港、道路といった社会基盤(インフラ)に特化したものです。

これらの施設から得られる長期安定的な収益が、投資家への分配金の原資となります。

どちらも、法律によって「収益の90%超を分配すれば法人税が実質的に免除される」という決まりがあるため、収益の多くが投資家に分配されやすい仕組みになっています。

その結果として、一般的な株式に比べて高い分配金利回りが期待できるのが大きな魅力です。

証券会社を通じて、株式と同じように手軽に売買できる点もメリットといえるでしょう。

キャピタルゲイン・インカムゲインに関するよくある質問

Q

キャピタルゲインやインカムゲインに税金はかかりますか?確定申告は必要?

A

はい、原則として利益に対して税金がかかり、確定申告が必要になる場合があります。

株式投資や投資信託などで得たキャピタルゲイン(譲渡益)とインカムゲイン(配当金・分配金)は、いずれも「申告分離課税」の対象となり、合計で20.315%(所得税15.315% + 住民税5%)の税金がかかります。

ただし、多くの人が利用する「特定口座(源泉徴収あり)」を選択して投資を行っている場合、利益が出るたびに証券会社が自動で納税を代行してくれるため、原則としてご自身での確定申告は不要です。

一方で、複数の証券口座での利益と損失を合算したい場合(損益通算)やその年に出た損失を翌年以降3年間にわたって利益と相殺したい場合(繰越控除)は、確定申告を行うことで税金の負担を軽減できる可能性があります。

Q

投資初心者ですが、キャピタルゲインとインカムゲインどちらを狙うべきですか?

A

一概にはいえませんが、精神的な負担が少ないインカムゲイン狙いの長期投資から始めるのがおすすめです。

キャピタルゲイン狙いの投資は、日々の価格変動が損益に直結するため、初心者の方には精神的な負担が大きくなる可能性があります。

一方、インカムゲイン狙いの投資は、長期保有を前提に安定した配当金などをコツコツと受け取るスタイルです。

短期的な値動きに一喜一憂することなく、落ち着いて資産形成に取り組めるでしょう。

まずはインカムゲイン投資で経験を積み、慣れてきたらキャピタルゲイン狙いの投資にも挑戦してみる、というステップを踏むのも良い方法です。

Q

キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙うことはできますか?

A

はい、両方を狙うことは可能です。

例えば、「現在は配当利回りが高く、将来的には事業成長による株価上昇も期待できる企業」に投資する戦略がこれにあたります。

このような投資スタイルは、インカムゲインで安定した収益基盤を確保しつつ、将来の大きなキャピタルゲインも待つという「良いとこ取り」の戦略といえるでしょう。

資産の値上がり益とインカムゲインを合わせた総合的なリターンを「トータルリターン」と呼び、このトータルリターンを最大化することを目指すのも有効な考え方です。

Q

キャピタルゲインの反対(損失)は何と呼びますか?

A

「キャピタルロス(Capital Loss)」と呼びます。

キャピタルロスは、株式や不動産などの資産を購入した価格よりも低い価格で売却した場合に発生する損失(譲渡損)のことです。

インカムゲイン(配当金など)がマイナスになることはありませんが、キャピタルゲインを狙う投資には、常にこのキャピタロスのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

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