【株の注文方法3選】成行・指値・逆指値注文を使いこなそう!

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株式投資で利益を上げるためには、売買のタイミングと同じくらい「どう注文するか」が重要です。

いざ取引をしようと思っても、「成行」と「指値」のどちらを選ぶべきか迷った経験はありませんか?

この2つの基本的な注文方法を理解し、状況に応じて正しく使い分けることが着実に利益を積み重ねるための第一歩となります。

本記事では、成行注文と指値注文の基礎知識や使い分け方を分かりやすく解説します。

この記事を読んで、自信を持って株注文できるようになりましょう。

コンテンツの編集者

株探広告編集局 証券チーム

企画担当者1名、コンテンツ制作・編集者2名で作成。【保有資格】FP2級 / AFP
現役投資家と元証券マンが資産運用に役立つコンテンツを分かりやすく発信!
実際に10以上の証券口座を開設した上で、各証券会社のメリット・デメリットを比較して記事を作成しています。

※当コンテンツは「株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド」が監修しております。詳しいコンテンツポリシーはこちらに記載しています。

株式を売買する際の注文方法は2種類

株式投資では、買う銘柄・売る銘柄を決めた後に「どのように注文を出すか」が取引の成否を分ける非常に重要なポイントになります。

数ある注文方法の中でも、全ての基本となるのが「成行なりゆき注文」と「指値さしね注文」の2種類です。

どちらを選ぶかによって、売買が成立する価格やそもそも取引が成立するかどうかが大きく変わってきます。

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それぞれの特徴を正しく理解し、ご自身の投資戦略やその時の相場状況に合わせて使い分けることが大切です!

成行注文とは?

メリット

  • 注文が成立しやすい

デメリット

  • 想定外の価格で約定する可能性がある

成行注文とは売買する価格を指定せず、「いくらでもいいから今すぐ買いたい(売りたい)」という注文方法です。

その時に取引されている市場価格で、最も早く売買を成立させることを優先します。

例えば、下表のような状況の場合、買いたい場合には3,251円で、売りたい場合には3,250円で成立することが予想されます。

成行注文のメリットは約定するまでが非常に早いことです。

成行注文は指値注文よりも優先して取引が成立するようにシステムが組まれています。

仮に大きな株価下落が起きて、株をすぐに売却したい場合、成行注文を活用することで、すぐに売却することが可能(*買い手がいれば)です。

一方、成行注文のデメリットは約定する価格が、注文したタイミングの価格と必ずしも一致するわけではないことです。

株式の売買は買い手と売り手がいて初めて取引が成立しますので、極端な話、現在の株価が100円でも、150円を提示する売り手しかいなければ、取引価格は150円になります。

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想定外な価格で株を購入することにならないように、成行注文する際には、約定価格がいくらになるか推測できる「いた」もチェックしましょう!

板とは

板とは、その株の注文状況がリアルタイムで一覧できるデータのことです。
以下のように表示され、どの証券会社でも表示方法に特に大きな違いはありません。

板

左端が売り手の注文、右端が買い手の注文です。真ん中の「気配値けはいね」は株価です。

気配値の左右に並ぶのが株の注文数量で、2,054円には40,100株の売り注文が、2,053円には69,700株の買い注文がそれぞれ並んでいます。

成行注文で1,000株買うとした時、約定する価格は「売り手の注文」のうち一番安い2,054円になります。

証券取引所にはたくさんの注文が集まり、1日のうちにたくさんの量の売買が成立しています。

株価が動くたびに「板」も大きく変化しますが、「どのぐらいの価格なら何株買えるのか」など注文の際の目安としては使い勝手がよく、とても便利かつ重要な情報源です。

指値注文とは?

メリット

  • 自分の希望しない価格で売買が成立することはない

デメリット

  • 指定の価格に到達しなければ、いつまでも注文が成立しない

指値注文とは「1,000円で買いたい」「1,200円で売りたい」というように、自分で価格を指定して発注する方法を指します。

この注文方法にはルールがあり、買い注文の場合は「指定した価格か、それより安い価格」、売り注文の場合は「指定した価格か、それより高い価格」になった時に取引が成立する仕組みです。

指値注文のメリットは自分が指定した株価で売買できることです。

ある銘柄を1,000円で買う指値注文であれば、必ず1,000円以下で約定します。

割高な水準で買ってしまい利益が減ったり、安く売って損したりといった心配がありません。

それに対して、指値注文のデメリットは株価が指定した価格まで変動しないと注文が通らないことです。

例えば、現時点で株価245円の株が値下がると予想し、200円で買い指値注文したとします。

しかし、実際は株価が220円までしか下がらずに反発して上昇したしまった場合、買い注文が約定することはありません。

したがって、現在の株価と離れすぎた注文は避けたほうが無難です。

成行注文と指値注文の使い分け

成行注文と指値注文はどちらが優れているというものではなく、投資家の目的や相場の状況によって使い分けることが重要です。

それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら、「価格」と「約定のスピード」のどちらを優先したいのかを軸に考えてみましょう。

以下に、具体的な状況ごとの使い分け例を載せておきます。

成行注文が向いているケース

  • どうしてもその銘柄を手に入れたい(手放したい)時
  • 上昇・下落の勢いに乗りたい(逃れたい)時
  • すぐに損切りをしたい時

指値注文が向いているケース

  • できるだけ安く買い、高く売りたい時
  • 日中、株価を頻繁にチェックできない時
  • 計画的な投資をしたい時

【応用】逆指値注文も上手く使いこなそう

成行注文と指値注文に慣れてきたら、次に応用編として「逆指値ぎゃくさしね注文」もぜひマスターしておきましょう。

これは文字通り、通常の指値注文とは逆の条件で発注する方法です。

逆指値注文

具体的には、「指定した価格以上に株価が上昇したら買い」「指定した価格以下に株価が下落したら売り」という注文が出せます。

一見すると「なぜわざわざ不利な価格で?」と感じるかもしれませんが、この仕組みがリスク管理や利益追求の場面で絶大な効果を発揮します。

具体的な事例として以下で逆指値注文の活用方法を2つ紹介します。

【新値買い】勢いに乗った株を上がる途中から買う

株価が以前つけていた最高値を抜けて上昇する(年初来高値、上場来高値)、いわゆる「相場の新展開」のところを狙う場合にも、逆指値注文はおすすめです。

例えば、「株価3,000円のタイミングで、3,100円まで上昇すれば買い注文」という逆指値を出しておけば、相場をずっと監視することなく、自動で相場の変化を捉え、上昇局面のチャンスを逃すことなく、買付することができます。

【利益確定売り】確実に利益は逃さない

現在保有している株が順調に値上がりしているときに、3,000円で買った銘柄が現在3,500円の値段をつけているおり、今後まだ上がると思うので継続して保有しておきたい。

このときに「3,500円まで下がれば売り注文」という逆指値を出すことで、ひとまずの利益を確定させることができます。

仮に、4,000円まで上がれば、4,000円という具合に、株価の上昇に合わせて逆指値を上げていけば、相場が強い限りは保有継続でき、上昇が弱まったところで売り注文を出すことができます。

以上のように、タイムリーに相場を見ることができない場合でも、状況や自分の目的によって注文方法を使い分けることで、希望通りの取引を行うことが可能です。

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ぜひ以上の注文方法を活用して、株式取引を効率的に行ってください!

株の注文方法に関するよくある質問

Q

実際の注文の発注はどうやって行いますか?

A

基本的に証券会社が提供している取引ツールを使って、注文方法を選択して発注をします。

証券会社各社の取引ツールについては、証券会社のおすすめ取引ツールランキングを参考にしてください。

中にはチャート上でのレート部分をクリックすることでその値段で指値注文が発注できるチャート注文であったり、板情報の気配値をクリックするだけで指値注文が可能な板注文であったりと感覚的に注文しやすいツールもあります。

Q

スマホからでも注文発注できますか?

A

はい。可能です。ほとんどの証券会社がスマホ向けの取引アプリを提供しています。

いずれの取引アプリもPC専用の取引ツールと遜色ないものとなっており、画面数タッチで注文を済ませることが可能なので、スマホアプリの方を好んで使われる方も多いかもしれません。

取引アプリの紹介と比較をしている記事もございますので是非とも参考になさってください。
証券会社のスマホアプリランキング|株取引におすすめのアプリは?

Q

PTS取引(夜間取引)でも成行・指値・逆指値注文を使えますか?

A

いいえ、PTS取引の場合は、指値注文のみになります。

その他の成行・逆指値注文は使うことができませんのでご注意ください。

Q

米国株取引でも成行・指値・逆指値注文を使えますか?

A

成行・指値注文に関しては、全ての証券会社で利用することができます。

逆指値注文に関しては、SBI証券楽天証券三菱UFJ eスマート証券マネックス証券では利用可能です。

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