株の取引手数料とは?仕組みや発生する理由を解説!

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このページでは、株式取引に欠かせない「株の手数料」について、その種類や仕組み、そして賢く抑える方法をわかりやすく解説します。

株探広告編集局
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これから株式投資を始める方もすでに始めている方も、手数料の基本を理解して、効率的な取引を目指しましょう!

コンテンツの編集者

株探広告編集局 証券チーム

企画担当者1名、コンテンツ制作・編集者2名で作成。【保有資格】FP2級 / AFP
現役投資家と元証券マンが資産運用に役立つコンテンツを分かりやすく発信!
実際に10以上の証券口座を開設した上で、各証券会社のメリット・デメリットを比較して記事を作成しています。

※当コンテンツは「株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド」が監修しております。詳しいコンテンツポリシーはこちらに記載しています。

株取引の手数料とは?なぜ発生するのでしょうか?

株式取引を行う際、投資家は直接市場で株を売買するわけではありません。

株を売買する際は、証券会社という仲介役を通して取引を行います

この証券会社が提供するサービス、つまり売買注文の取り次ぎや情報の提供などに対して支払う費用が「取引手数料」です。

手数料は、証券会社の運営を支える重要な収入源であり、安全かつスムーズに取引を行うための対価として発生します。

手数料は、売買が成立する「約定(やくじょう)」のたびに発生するのが一般的です。

株を購入する時と売却する時の両方で手数料がかかるため、取引回数が多いほど手数料の負担も増えることになります。

手数料発生の背景にある証券会社の役割

手数料が発生する理由は、証券会社が提供する多岐にわたる機能とサービスにあります。

単に株の売買を仲介するだけでなく、以下のような役割を担っています。

取引システムの提供と維持

投資家である我々がスマートフォンやパソコンからスムーズに取引できるのは、証券会社が高度な取引システムを構築し、24時間体制で維持・管理しているからです。

このシステムの開発、運用、セキュリティ対策には莫大なコストがかかっています。

注文の執行と市場への接続

投資家たちが出した注文を、証券取引所という実際の市場に正確かつ迅速に届ける役割を担っています。

この執行能力や市場へのアクセス権を維持するためにも費用が必要です。

情報提供と分析

投資判断に役立つ企業情報、経済ニュース、市場分析レポート、アナリストの意見などを提供しています。

これらの情報は、専門家が収集・分析し、分かりやすく加工して提供されているため、そのためのコストが発生します。

資産管理と法的な義務の履行

お客様の資産(現金や株式)を安全に管理し、法律に基づいた様々な手続き(例えば、税務申告に必要な書類の発行など)を行っています。

これも証券会社の重要な機能であり、厳格な管理体制の維持には費用がかかります。

顧客サポートと問い合わせ対応

取引に関する疑問やトラブルが発生した際に、電話やメール、チャットなどでサポートを提供しています。

専門知識を持ったスタッフが対応することで、安心して取引を継続できます。

このように、証券会社は単なる「手数料を取る存在」ではなく、私たちが安心して株式市場に参加できるよう、見えない部分で様々なコストをかけて多機能なサービスを提供しています。

手数料は、これらのサービスの対価として支払われるものであり、投資家が安全かつ効率的に取引を行うための必要経費と理解できます。

手数料の料金プランの種類とそれぞれの特徴

証券会社が提供する手数料の料金プランは、主に以下の2種類に分けられます。

1. 約定ごと手数料プラン

このプランは、取引が成立する「約定」1回ごとに手数料が発生する仕組みです。

例えば、10万円の株を1回購入したら手数料がかかり、次に50万円の株を1回売却したらまた手数料がかかる、という形です。

仕組み

1回の約定金額に応じて手数料が決まることが多いです。

約定金額が大きくなるほど、手数料も高くなる傾向があります。

メリット

1日の取引回数が少ない人や、長期保有を目的としていて売買の頻度が低い人に向いています。

必要な時に必要な分だけ手数料を支払うため、無駄がありません。

デメリット

頻繁に取引を行うデイトレーダーなどの場合は、手数料が積み重なってコストが高くなる可能性があります。

2. 1日定額制手数料プラン

このプランは、1日(または一定期間)の取引金額合計に対して、決められた定額の手数料が発生する仕組みです。

例えば、「1日の取引合計金額が100万円までなら手数料は0円」「100万円を超えて200万円までなら手数料は○○円」といった形で設定されています。

仕組み

1日あたりの約定金額の合計に応じて、段階的に手数料が設定されています。

一定の金額までは手数料が無料になる「手数料0円コース」を提供している証券会社もあります。

メリット

1日に何度も売買を繰り返す人、特にデイトレーダーやスイングトレーダーなど、取引頻度が高い人にとって非常に有利です。

定額なので、どれだけ取引しても上限以上の手数料はかかりません。

デメリット

1日の取引回数が非常に少ない人や、ほとんど取引をしない人にとっては、約定ごとプランの方が割安になるケースもあります。

多くの証券会社では、これらのプランを自由に選択できるようになっています。

また、中には1日単位でプランの変更が可能な証券会社もあり、その日の取引スタイルに合わせて柔軟に手数料を最適化できます。

ネット証券が手数料を安く抑えられる理由

証券会社には、大きく分けて「総合証券会社」「ネット証券」の2種類があります。

一般的に、ネット証券の方が手数料が圧倒的に安い傾向にあり、これには明確な理由と背景があります。

理由と背景

店舗や営業担当者の人件費削減

ネット証券は、実店舗を持たず、営業担当者も配置していません。

これにより、店舗運営費や人件費といった固定費を大幅に削減できます。

総合証券会社が手厚い対面サポートや情報提供を行うために必要なコストが、ネット証券には発生しないのです。

システムによる自動化

注文の受付から約定、清算まですべてのプロセスをオンラインシステムで自動化しています。

これにより、人の手を介する作業が最小限に抑えられ、効率性が高まります。

ターゲット層の違い

ネット証券は、基本的に投資家自身が情報収集し、判断して取引を行うことを前提としています。

そのため、手厚いアドバイスや個別サポートを必要としない投資家層に特化することで、低コストでのサービス提供を可能にしています。

このように、運営コストを徹底的に削減し、その分を手数料に還元することで、ネット証券は個人投資家にとって非常に魅力的な手数料水準を実現しているのです。

例えば、同じ100万円相当の株を購入する場合でも、総合証券とネット証券では手数料が数千円から1万円以上異なることもあります。

FAQ

Q

手数料はいつ支払うのですか?

A

手数料は、原則として株の売買が成立した「約定時」に発生します。

多くの証券会社では、約定代金に手数料を加算した金額が、口座から自動的に引き落とされます。

Q

手数料が無料になることはありますか?

A

はい、条件によっては手数料が無料になる場合があります。

SBI証券楽天証券では約定代金に関わらずなんと取引手数料が一律0円となっています。

Q

約定ごと手数料と1日定額制、どちらを選べばいいですか?

A

あなたの取引スタイルによって適したプランは異なります。

・約定ごと手数料: 1日の取引回数が少ない方、長期投資で売買頻度が低い方におすすめです。

・1日定額制手数料: 1日に何度も売買を繰り返すデイトレーダーやスイングトレーダーなど、取引頻度が高い方におすすめです。

多くの証券会社では、プランの変更が可能ですので、最初は試してみて、自分のスタイルに合った方を選ぶのが良いでしょう。

Q

手数料以外に株取引でかかる費用はありますか?

A

はい、手数料以外にもかかる費用があります。

主なものとして、株の売買によって利益が出た場合に発生する「税金」があります。

これは通常、譲渡益の20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)となっています。

また、信用取引を利用する場合は金利や貸株料なども発生します。

現物取引の場合は基本的には手数料と税金が主な費用となります。

Q

手数料は証券会社によってなぜそんなに違うのですか?

A

主な理由は、証券会社の運営形態の違いにあります。

・総合証券会社: 実店舗を持ち、対面での手厚いサポートや個別のアドバイスを提供するため、多くの人件費や店舗維持費がかかります。

これらのコストが手数料に反映されるため、高めになります。

・ネット証券: 店舗を持たず、取引はすべてオンラインシステムで完結します。

人件費や固定費が大幅に削減されるため、その分を手数料の引き下げに充てることができます。

提供されるサービスの質や種類、コスト構造の違いが、手数料の差として現れています。

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