カイカ Research Memo(11):2016年10月期は2010年3月期以来の最終黒字転換を果たす
■決算概要
1. 2016年10月期決算
カイカ<2315>の2016年10月期(2015年11月-2016年10月期)業績は、売上高が5,337百万円、営業利益が238百万円、経常利益が131百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が392百万円だった。2015年10月期は決算期変更のため7ヶ月決算、比較対象期間が異なるために前期比増減率は算出されないが、2015年10月期は赤字決算(265百万円の営業損失、6,060百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)であったため、収益は急速に改善する形になっている。親会社株主に帰属する当期純損益の黒字化は2010年3月期以来となる。
子会社の売却を進めていることもあり、売上規模は縮小傾向となっているが、徹底した経費削減効果などが奏効して、収益性は高まる状況になっている。販管費は2015年10月期(7ヶ月決算)の1,010百万円から、2016年10月期(12ヶ月決算)は658百万円にまで減少している。なお、注力するFinTech分野の売上高は66百万円となった。
(執筆:フィスコアナリスト)
《MW》
提供:フィスコ