【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):協和キリン、ミライトHD、川重
協和キリン <日足> 「株探」多機能チャートより
26日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が39%増益で着地・7-9月期も5%増益」が好感された。協和発酵キリン <4151> が10月26日大引け後(15:30)に決算を発表。17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比38.9%増の314億円に拡大し、通期計画の350億円に対する進捗率は89.8%に達し、5年平均の81.1%も上回った。
⇒⇒協和発酵キリンの詳しい業績推移表を見る
■ミライトHD <1417> 1,473円 +81 円 (+5.8%) 本日終値
ミライト・ホールディングス<1417>が大幅続伸で年初来高値を更新。午前10時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1300億円から1322億円(前年同期比23.7%増)へ、営業利益が25億円から45億円(前年同期9億4200万円の赤字)へ、純利益が18億円から27億円(同14億3300万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。光開通工事の増加やモバイル工事などの完工促進で売上高が上振れたことに加えて、各事業における生産性向上や不採算案件の抑制なども寄与したとしている。
■三重交HD <3232> 502円 +19 円 (+3.9%) 本日終値
26日、三重交通グループホールディングス <3232> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23億円→30.5億円に32.6%上方修正。従来の4.3%減益予想から一転して26.9%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。分譲事業でマンション販売が順調に進み、経費が想定を下回ったことが寄与。太陽光発電所の売電収入の増加やビジネスホテル事業の好調も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の56億円(前期は54.8億円)を据え置いた。
■川崎重工業 <7012> 4,010円 +145 円 (+3.8%) 本日終値
川崎重工業<7012>が後場一段高となり、年初来高値を更新した。同社はきょう午前11時30分に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の580億円から620億円(前期比34.8%増)に引き上げた。売上高予想も1兆5550億円から1兆5900億円(同4.6%増)に増額修正。民間航空機向け分担製造品や建設機械市場向け油圧機器の増加に加え、前提為替レートを1ドル=108円から110円に、1ユーロ=114円から130円に見直したことなどが業績を押し上げるとしている。
■日本触媒 <4114> 8,650円 +280 円 (+3.4%) 本日終値
日本触媒<4114>が大幅続伸し年初来高値を更新した。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1500億円から1590億円(前年同期比15.0%増)へ、営業利益が100億円から140億円(同46.1%増)へ、純利益が90億円から120億円(同41.1%増)へ上振れたようだと発表した。国産ナフサ価格が想定よりも下回ったものの、為替が円安に推移したことや、一部製品の海外市況が上昇したこと、また販売数量を増加させたことなどが要因。さらに、原料価格が下落基調の中でスプレッドが拡大したことなども寄与したという。
■大京 <8840> 2,306円 +66 円 (+3.0%) 本日終値
大京<8840>が続伸。26日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を410万株(発行済み株数の4.91%)、または85億円としており、取得期間は10月27日から来年10月26日まで。株主還元の強化と資本効率の向上を図るのが目的としている。
■三菱UFJ <8306> 790.9円 +21.2 円 (+2.8%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は5日続伸と上げ足を加速させてきた。2月15日につけた高値778円を上抜き、約8カ月ぶりの年初来高値更新となった。同社株をはじめ日本のメガバンクは米国の大手金融株と比較して出遅れ感が強かったが、ここにきて海外投資家などを中心とする資金の流入で上値指向を強めている。ここにきて米長期金利が急上昇傾向にあり、前日の米10年債利回りは2.46%台と今年3月以来の水準まで浮上している。この環境を受け、米国事業における利ザヤ拡大期待が買いの根拠となっている。
■日本車輌製造 <7102> 314円 +7 円 (+2.3%) 本日終値
日本車両製造<7102>が反発。26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高451億8300万円(前年同期比11.3%減)、営業損益25億900万円の黒字(前年同期44億300万円の赤字)、最終損益87億3300万円の黒字(同41億6900万円の赤字)と営業黒字で着地し、18年3月期通期業績予想の営業損益33億円の赤字を大きく上回ったことが好感された。東日本大震災復興工事の本格化や東京オリンピック関連工事の需要などで建設機械事業が好調だったほか、国内各事業が堅調に推移していることが業績を牽引した。ただ、海外事業における業績低迷リスクを引き続き織り込んでいることから、18年3月期通期業績予想は、売上高のみ890億円から930億円(前期比8.0%減)へ上方修正し、営業損益33億円の赤字(前期51億400万円の赤字)、最終損益9億円の黒字(同51億2400万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。
■NTTドコモ <9437> 2,760円 +59 円 (+2.2%) 本日終値
26日、NTTドコモ <9437> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.24%にあたる1億2000万株(金額で3000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月27日から18年3月31日まで。同時に決算(米国会計基準)を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比4.6%減の5545億円で着地したが売り材料視されなかった。
■GMO-PG <3769> 8,290円 +160 円 (+2.0%) 本日終値
GMOペイメントゲートウェイ<3769>は続伸。この日午前中に、金融機関・金融サービス事業者向けに決済ソリューションを一括提供する「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」は、デビット・クレジット・プリペイド・ハウスカードの発行や加盟店管理・取引処理といった決済事業を展開する際に必要となるさまざまなシステムや機能をAPIで提供するもの。事業者は自社の事業展開に必要な決済ソリューションを選択できるため、低コスト・短期間・簡単に新たな決済インフラの構築が可能になるという。また、各ソリューションは一つの管理画面で一元管理できるため、運用面でも業務効率化が図れるとしている。
株探ニュース