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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):システナ、富士電機、野村総研

システナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■システナ <2317>  3,210円  +501 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 システナ <2317> が急反騰し、上場来高値を更新した。26日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比33.3%増の21.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。クラウドと絡めたモバイル端末のリプレース案件などが拡大したソリューション営業部門の収益が伸びたことが寄与。自動運転関連の案件などが増加したソリューションデザイン事業や、コンシューマサービス事業の黒字化も増益に貢献した。なお、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の同利益は12.4億円と四半期ベースの過去最高益を達成した。併せて、米JIGDATAの株式20%を約9億円で取得し、持分法適用関連会社化すると発表した。JIGDATAはデータ・通信の暗号化とFIDO認証で独自のテクノロジーを持つベンチャー企業。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  2,057円  +305 円 (+17.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 幸楽苑ホールディングス<7554>が一時ストップ高。午前11時ごろ、ペッパーフードサービス<3053>との間で、フランチャイズ契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のフランチャイズ契約締結は、「いきなり!ステーキ」への業態転換を図ることで、単一ブランドの「幸楽苑」で構築されたドミナントエリア内での自社競合を回避するのが狙い。第1号店として「いきなり!ステーキ福島太平寺店」(福島県福島市)を12月下旬に出店する予定としている。なお、フランチャイズ契約に基づく出店(業態転換)による18年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■JCRファーマ <4552>  4,295円  +590 円 (+15.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 26日、JCRファーマ <4552> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の26.5億円→35.3億円に33.2%上方修正。増益率が4.6%増→39.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の遺伝子組み換え成長ホルモン製剤「グロウジェクト」の販売が想定より伸びることが寄与。研究開発費を含む販管費が想定を下回ることも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→24円(前期は22円)に増額修正したことも支援材料となった。併せて、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を利用した新薬の第3弾として、ハーラー症候群治療酵素製剤の開発に着手すると発表した。

■富士電機 <6504>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 富士電機<6504>が大幅高で、新値追い。同社は26日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の480億円から520億円(前期比16.3%増)に引き上げた。売上高予想も8500億円から8700億円(同3.8%増)に増額修正。生産設備の自動化需要などを背景にパワエレシステム・インダストリーソリューション部門が一段と伸びると予想しているほか、産業向け半導体需要の増加から電子デバイス部門も従来計画を上回るとみている。

■東洋建設 <1890>  576円  +56 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 26日、東洋建設 <1890> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の27億円→50億円に85.2%上方修正。増益率が0.8%増→86.6%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を下回ったものの、国内工事の採算が向上したことが利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の71億円(前期は63.2億円)を据え置いた。

■野村総合研究所 <4307>  4,840円  +450 円 (+10.3%)  本日終値
 野村総合研究所 <4307> が続急伸し、約2年ぶりに上場来高値を更新した。26日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比7.4%増の300億円に伸びて着地したことが買い材料視された。産業ITソリューション部門の収益拡大が業績を牽引した。流通、製造・サービス業向けにシステムコンサルティングや運用サービスの受注が増加したほか、外部委託費の抑制による採算改善も利益を押し上げた。第1四半期(4-6月)は7.2%の減益だっただけに、累計でプラスに転じたことを好感する買いが向かったようだ。

■マネックスグループ <8698>  339円  +25 円 (+8.0%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>は後場、急伸。同社は午前11時40分、18年3月期第2四半期(4~9月)の連結決算を発表した。営業収益は246億800万円(前年同期比11.6%増)、最終損益は20億1400万円の黒字(前年同期1億200万円の赤字)と業績は急回復した。同時に中間配当を前年同期比1.1円増の3.7円とすることも明らかにした。株式取引の増加による委託手数料の増加などが寄与した。

■野村不HD <3231>  2,529円  +150 円 (+6.3%)  本日終値
 26日、野村不動産ホールディングス <3231> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.60%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月27日から18年3月31日まで。同時に決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.1%増の303億円に伸びて着地した。

■信越ポリマー <7970>  1,152円  +68 円 (+6.3%)  本日終値
 26日、信越ポリマー <7970> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.69%にあたる57万株(金額で7億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から18年3月31日まで。同時に決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.5%増の36.3億円に伸びて着地したことも支援材料。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,899円  +169 円 (+6.2%)  本日終値
 26日、ユニゾホールディングス <3258> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円→120億円に9.1%上方修正。増益率が12.0%増→22.2%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。ビル賃貸を手掛ける主力の不動産事業が好調に推移していることが上振れの背景。新規に取得したオフィスビルの業績寄与に加え、空室リーシングや賃料の増額改定に注力したことが奏功している。また、予想PERが10倍前後と割安感が強いことも支援材料となっているようだ。

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