【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸・21年ぶり2万2000円台、銀行株上げ主導 (10月27日)
![](/images/newsimg/n201710270517-01.jpg)
日経平均株価
始値 21903.27
高値 22016.50(14:55)
安値 21815.72(09:46)
大引け 22008.45(前日比 +268.67 、 +1.24% )
売買高 19億9118万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1008億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅高でほぼ高値引け、21年ぶり2万2000円台乗せ
2.欧米株高と円安追い風にリスクオン、銀行株高も全体相場を牽引
3.ECB理事会のテーパリング決定も今後に楽観的な見方が大勢
4.値上がり銘柄数は全体の8割近くに達し、売買代金3兆円超え
5.三菱UFJが売買代金トップ、中小型材料株のストップ高も相次ぐ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは71ドル高と反発。税制改革の実現期待が高まったほか、市場予想を上回る業績見通しを発表したダウ・デュポンの上昇も指数を押し上げた。
東京市場ではリスク選好ムードに包まれ、日経平均株価はほぼ高値引けで1996年7月以来約21年3カ月ぶりに2万2000円台に乗せた。銀行株が上昇相場を牽引した。
27日の東京市場は買い優勢でスタートした後、日経平均がいったん伸び悩む場面はあったが、前場後半から買い直され一気に水準を切り上げた。前日の欧米株市場が総じて買われ世界的なリスクオンの流れは続いている。米国株市場では好決算のハイテク株が牽引する形でNYダウが反発、外国為替市場でも1ドル=114円台前半と円安に振れたことが全体相場に追い風となった。前日にECB理事会はテーパリング(量的緩和縮小)を決めたが、今後の縮小は緩やかなものにとどまるとの見方が、投資家心理にポジティブに作用している。メガバンクをはじめ銀行株が買われたことも全体地合いを良くした。東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割近くに達し、売買代金は3兆円を上回る活況だった。
個別では売買代金トップの三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が高く、ファーストリテイリング<9983>も上昇。任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>なども買いが優勢だった。日立製作所<6501>も堅調。宮越ホールディングス<6620>が連日のストップ高となったほか、システナ<2317>、富士電機<6504>も値幅制限いっぱいに買われた。幸楽苑ホールディングス<7554>、本多通信工業<6826>なども急騰、東洋建設<1890>も物色人気となった。
半面、SUBARU<7270>が売られ、富士通<6702>も大幅下落。セイコーエプソン<6724>が急落したほか、東京応化工業<4186>、ゴールドクレスト<8871>の下げも目立った。双信電機<6938>は値下がり率トップ、豊和工業<6203>も売られた日新製鋼<5413>、サンケン電気<6707>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約94円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエプソン <6724> 、SUBARU <7270> 、富士通 <6702> 、日清粉G <2002> 、大成建 <1801> 。押し下げ効果は約24円。うち16円はエプソン1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は電気・ガス業、空運業の2業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)医薬品、(3)情報・通信業、(4)繊維製品、(5)パルプ・紙。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)水産・農林業、(3)証券商品先物、(4)食料品、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△東洋建 <1890>
上期経常を最高益に85%上方修正。
△システナ <2317>
上期経常が33%増益で着地、7-9月期も29%増益。
△YKT <2693> [JQ]
東証が信用規制解除。
△野村総研 <4307>
上期経常が7%増益で着地、7-9月期も25%増益。
△JCRファ <4552>
今期最高益予想を33%上乗せ、配当も2円増額。
△本多通信 <6826>
今期経常を20%上方修正、1→2の株式分割を発表。
△幸楽苑HD <7554>
ペッパーとフランチャイズ契約を締結。
△エクセル <7591>
今期最終を最高益に2.4倍上方修正、配当も30円増額。
△だいこう <8692>
今期経常を55%上方修正。
△マネックスG <8698>
上期税引き前が28倍増益で着地、7-9月期は黒字浮上。
▼メディアL <6659> [JQ]
計画下振れの上期決算と通期予想の下方修正。
▼エプソン <6724>
9月中間期は2ケタ営業減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)システナ <2317> 、(2)幸楽苑HD <7554> 、(3)本多通信 <6826> 、(4)JCRファ <4552> 、(5)宮越HD <6620> 、(6)富士電機 <6504> 、(7)ソフバンテク <4726> 、(8)ペッパー <3053> 、(9)エクセル <7591> 、(10)東洋建 <1890> 。
値下がり率上位10傑は(1)双信電機 <6938> 、(2)ゴールドクレ <8871> 、(3)日本トリム <6788> 、(4)エプソン <6724> 、(5)富士通 <6702> 、(6)東応化 <4186> 、(7)ランド <8918> 、(8)日新製鋼 <5413> 、(9)西部ガス <9536> 、(10)アイネス <9742> 。
【大引け】
日経平均は前日比268.67円(1.24%)高の2万2008.45円。TOPIXは前日比17.15(0.98%)高の1771.05。出来高は概算で19億9118万株。値上がり銘柄数は1592、値下がり銘柄数は368となった。日経ジャスダック平均は3689.91円(23.58円高)。
[2017年10月27日]
株探ニュース