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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):TSIHD、ジャムコ、グロービング

TSIHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■TSIホールディングス <3608>  1,306円  +300 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 TSIホールディングス<3608>はストップ高。14日取引終了後に25年2月期連結業績予想の修正を発表し、純利益を40億円から150億円(前期比3.1倍)へ大幅に上方修正した。配当予想も19円から65円(前期15円)に大幅増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。特別利益として固定資産売却益を計上する予定のため。売上高については1600億円から1570億円(同1.0%増)へ下方修正し、営業利益は従来予想を据え置いた。残暑を背景に主力の高単価商材・重衣料で苦戦したことや、米国市場の低迷による海外子会社の影響を織り込んだ。

■ジャムコ <7408>  1,708円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ジャムコ<7408>がストップ高。14日の取引終了後、米投資ファンドのベインキャピタルが買収目的会社を通じ、ジャムコに対して非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1800円で、ジャムコの株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせた。TOB成立後、所定の手続きを経てジャムコは上場廃止となる予定。ジャムコはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。買付予定数の下限は596万5000株で上限は設定しない。2月中旬をメドにTOBの開始を目指す。伊藤忠商事<8001>は保有する895万6500株(所有割合33.35%)のうち439万3850株について、TOBに応募することで契約を締結した。ベインはTOB成立後、スクイーズアウト手続きを進め、ANAホールディングス<9202>などが保有するジャムコ株を伊藤忠の不応募分とあわせて取得し、完全子会社化する方針。ベインは非公開化後に経営支援を通じ、ジャムコの企業価値を高めていく。東京証券取引所は14日、ジャムコを監理銘柄(確認中)に指定した。

■グロービング <277A>  8,750円  +1,500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 グロービング<277A>がストップ高。14日の取引終了後に発表した25年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結決算は、売上高が38億7400万円、営業利益が14億2800万円だった。同社は昨年11月29日に東証グロース市場に新規上場し、決算短信の経営成績において前年同期と比較した増減率の記載はないものの、あわせて公表した決算説明会資料では、売上高は前年同期比で2.4倍、営業利益は17.8倍となったという。営業利益の通期計画に対する進捗率は65%と堅調に推移しており、これらを評価した買いが集まったようだ。コンサルティング事業ではM&A案件などの高収益の短期案件が集中し、収益拡大に寄与した。

■トレファク <3093>  1,564円  +205 円 (+15.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 トレジャー・ファクトリー<3093>が切り返し急。14日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比22.7%増の305億1500万円、営業利益は同20.5%増の29億8200万円、最終利益は同22.3%増の19億5800万円となった。増収率、増益率ともに2割と高成長を示しており、見直し買いを集めたようだ。既存店の成長率が高水準を継続するなか、3カ月間のベースで第2四半期(6~8月)は先行投資の影響があり営業減益を余儀なくされたものの、第3四半期(9~11月)の営業利益は20.4%増と復調した。

■古野電気 <6814>  2,834円  +353 円 (+14.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 古野電気<6814>が続急騰し昨年来高値を更新した。14日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を1230億円から1250億円(前期比8.8%増)へ、営業利益を110億円から120億円(同84.0%増)へ、純利益を75億円から90億円(同44.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から55円(年90円)へ引き上げたことが好感された。舶用事業を中心に堅調な需要環境が継続したことや、税金費用の減少により第3四半期累計(24年3~11月)決算が予想を上回ったことに加えて、第4四半期でも同様の需要環境が持続するとみられることを織り込んだ。なお、第3四半期累計決算は、売上高936億円(前年同期比13.4%増)、営業利益104億8100万円(同63.1%増)、純利益85億3800万円(同39.3%増)だった。

■ベイカレント <6532>  5,684円  +700 円 (+14.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率8位
 ベイカレント<6532>が急反発。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3~11月)連結決算が、売上高835億2500万円(前年同期比23.3%増)、営業利益287億4700万円(同18.8%増)、純利益212億円(同20.5%増)と実質2ケタ増収増益となったことが好感された。コンサルタント数が計画を上回る増加となったほか、コンサルタント1人当たり売上高も計画を上回り増加した。また、案件数も第3四半期にかけて増加した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高1150億円(前期比22.5%増)、営業利益411億円(同20.1%増)、純利益303億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■SHIFT <3697>  21,120円  +2,340 円 (+12.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 SHIFT<3697>は急反発。14日取引終了後に発表した9~11月期連結決算は売上高が前年同期比20.3%増の301億7400万円、営業利益が同94.0%増の35億1700万円だった。稼働率の向上などにより、ソフトウェアテスト関連サービスが好調だった。また、ERP領域の拡大やM&Aによるグループ会社の増加でソフトウェア開発関連サービスも大きく伸びた。これを好感した買いが入った。

■FPパートナー <7388>  2,408円  +266 円 (+12.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 FPパートナー<7388>が大幅高で10連騰。14日の取引終了後、24年11月期の単体決算発表にあわせ、25年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比13.0%増の402億3200万円、経常利益は同11.9%増の61億4500万円、最終利益は同3.6%増の40億4100万円を見込む。2期ぶりに最高益を更新する計画を示したほか、累進配当の導入を打ち出したうえで、年間配当予想は前期比2円増配の94円とした。これらを好感した買いが入り、売り方の買い戻しを誘って株高に弾みがついたようだ。保険代理店事業を展開する同社は契約譲受ビジネスやIFA事業の拡大などを図るとともに、DXによる成長基盤の強化も目指す方針。24年11月期の売上高は前の期比16.6%増の356億1700万円、経常利益は同2.1%減の54億9300万円、最終利益は同1.3%減の39億300万円だった。

■北興化学工業 <4992>  1,386円  +133 円 (+10.6%)  本日終値
 北興化学工業<4992>が5営業日ぶりに反発。同社は14日取引終了後、25年11月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.6%増の47億5000万円としていることや、年間配当計画を前期比8円増配の40円としていることが好感されたようだ。売上高は同2.8%増の475億円となる見通し。農薬事業での国内販売・海外輸出の堅調な伸び、ファインケミカル事業での電子材料分野の伸長、医農薬分野の需要回復などを見込んでいる。

■モリト <9837>  1,601円  +131 円 (+8.9%)  本日終値
 モリト<9837>がマドを開けて急伸し、上場来高値を更新した。14日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、自社株買いを発表した。更に、25年11月期の経常利益が前期に続き最高益を更新する見通しを示し、年間配当予想を前期比4円増配の67円に設定したことも相まって、評価されたようだ。同社は取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.5%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを1月15日から来年1月14日の間に実施する予定。25年11月期の売上高は前期比9.2%増の530億円、経常利益は同6.5%増の32億円を見込む。昨年11月にアパレル関連におけるBtoC事業領域の拡大を目的に子会社化を発表したMs.IDとの相乗効果の創出を目指しつつ、利益率の向上を図る方針。24年11月期の売上高は前の期比微増の485億3700万円、経常利益は同8.4%増の30億300万円だった。

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