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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トーセイ、イトクロ、イズミ

トーセイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トーセイ <8923>  886円  +4 円 (+0.5%)  本日終値
 トーセイ<8923>はしっかり。前週末8日の取引終了後、東京都板橋区にある販売用不動産を売却したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。売却先はシンガポール政府系のメープルツリー・インベストメンツ・プライベート・リミテッドが組成した特別目的会社で、引き渡し日は12月を予定。なお、売却価格は非公表だが16年11月の売上高の10%以上に相当する額としており、18年11月期に売上計上する予定としている。

■イトクロ <6049>  4,900円  +20 円 (+0.4%)  本日終値
 イトクロ<6049>が大幅反発。前週末8日の取引終了後、17年10月期の単独業績予想について、売上高を35億円から39億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を15億1200万円から17億4000万円(同27.0%増)へ、純利益を9億8700万円から11億3600万円(同27.8%増)へ上方修正したことが好感された。「塾ナビ」「みんなの学校情報」「家庭教師比較ネット」「医学部受験マニュアル」などの主要ポータルサイトによる売り上げが好調に推移したことに加えて、コンサルティングサービスも前回予想を上回ったことが売上高・利益を押し上げたとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年11月~17年7月)決算は、売上高31億9600万円(前年同期比17.4%増)、営業利益16億6600万円(同25.0%増)、純利益10億8300万円(同25.9%増)だった。

■イズミ <8273>  5,630円  -310 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 イズミ<8273>が大幅反落。前週末8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.5%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。第1四半期(3~5月)の既存店売上高は前年同期比0.5%減だったが、第2四半期は6月が同2.1%減、7月が同3.0%減で推移しており、足もとの業績悪化傾向が見てとれる。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  2,230円  -114 円 (-4.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 8日、ツバキ・ナカシマ <6464> が米カーライル・グループ傘下のCJP TNホールディングスによる1767万4400株(海外追加分上限103万9100株含む)の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限97万2900株の売り出しを実施すると発表。売り出し株数が最大1864万株で発行済み株式総数の約46%に相当することから、株式需給悪化が嫌気された。売出価格は26日から28日までのいずれかの日に決定。売出しの目的は、流動性の向上と株主層の拡大を図ることが狙い。

■チタン工業 <4098>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 チタン工業<4098>が急騰、ストップ高の294円に買われる人気となった。同社はリチウムイオン電池向けにチタン酸リチウムを提供しており、その有力関連株として人気化した。10月に順次発表が行われるノーベル賞では、リチウムイオン電池は有力候補みられているが、とりわけ光触媒の活性物質である酸化チタンが改めて注目される可能性が高まっている。

■トランザス <6696>  2,817円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 8月9日に東証マザーズに新規上場したトランザス<6696>が3日ぶりに反発。同社は8日取引終了後に、18年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。前期は四半期連結財務諸表を作成していなかったため比較はできないものの、営業利益が1億2200万円と従来計画(1億1800万円)を上回ったことが好感されているようだ。売上高は5億9300万円となり、計画(5億5700万円)を超過した。主力のIoTソリューション事業で映像配信分野の売り上げが伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、同日には世界的モニターブランド「BenQ」を展開している台湾のQisda社と、トランザスが取り扱っているエンタープライズ向けウェアラブルデバイス「Cygnus(シグナス)」の世界展開に向けて販売協力することも発表している。

■明豊エンタープライズ <8927>  307円  +46 円 (+17.6%)  本日終値
 8日に発表した「板橋区に賃貸アパート事業用地取得」が買い材料。東京都板橋区東山町に賃貸アパート「ミハス」事業用地を取得。

■ビューティガレージ <3180>  1,719円  +246 円 (+16.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ビューティガレージ<3180>が後場急騰。午後1時頃に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高27億800万円(前年同期比16.2%増)、営業利益1億3600万円(同19.5%増)、純利益1億3900万円(同2.5倍)と2ケタ営業増益となったことが好感された。物販事業でネイル・まつ毛材料をはじめとして、理美容化粧品やエステ化粧品など、化粧品・材料が好調に推移。特に、スマホ専用ECサイトやスマホ発注アプリ経由による受注が増加していることが寄与した。また、店舗設計事業やその他周辺ソリューション事業も堅調に推移し、売上高・利益を押し上げた。なお、18年4月期通期業績予想は、売上高110億7600万円(前期比14.9%増)、営業利益6億円(同8.0%増)、純利益3億8900万円(同23.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■トーシン <9444>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 8日、トーシン <9444> [JQ] が決算を発表。18年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の1.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。同社は中部地盤の携帯販売代理店。第1四半期は主力の移動体通信関連事業の利益率が改善したほか、一般管理費や営業外費用が減少したことが大幅増益の要因となった。上期計画の1.8億円に対する進捗率は73.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 安永 <7271>  3,160円  +503 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 杉村倉庫 <9307>  525円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 阿波製紙 <3896>  830円  -150 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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