【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 12月14日版
日経平均は5万2636円を天井に大勢の下げ局面へ入っている可能性がある
1. NYダウは15日に上昇するか否かで大勢の強弱が見えてくる
前回の本コラムで、 NYダウは「2025年4月安値の3万6611ドルを付けた後の上昇は、大勢の5波の最後の波が、5つの波に分かれた中の3波目の上げ場面である可能性がある。3波目の上げは、5万3535ドルを大きく上回る地点が上値目標値になる」、または「現在が大勢上昇の終点をつける動きへ入っている」かのどちらかだと述べました。
図1は、2025年4月以降のNYダウの日足です。4月以降の上昇局面は図で示した通り、4月と11月に2回の同程度の調整を経過しています。11月20日安値の4万5728ドルをつけた後の上昇は、4月以降の上昇が小さな5つの波のパターンに分かれた中での5波目の上昇局面と見ることができます。
5つの波は、1波、3波、5波が同程度の値幅になるか、3波だけが極端に長くなるというパターンがよく現れる動きになります。4月以降の上昇は、1波と3波の「日柄や値幅」を比較すると、3波が極端に長くなっていることがわかります。4月以降の5つの波は、11月20日以降の5つ目の上げが、通常なら日柄や値幅が短い1波と同程度の動きになると推測できます。
そうならずに上げ幅の大きな動きになる場合、それは5波目の上昇が最後の吹き上げ場面となって、極端に上げ幅が大きな上昇場面へ入っていることで現れると考えられます。
11月30日の本コラムでは「NYダウの12月の月足が陽線引けする場合、過去の値動きでは一本調子の上昇、横ばい、いったん下げた後に大きく上昇の3通りの展開になっている」と紹介しました。
本年のこれまでの値動きから、12月は月足が陽線引けする可能性が大きい状況です。12月は月初から上昇しているので、一本調子の上昇局面になるか、横ばいの動きになるかのどちらかだと推測できます。
横ばいの動きになる場合、(過去の横ばいパターンと似た展開になるなら)12月中にいったん12月の月初2日の安値4万7263ドルを割れる場面が現れて、月末へ向けて再度上値を試す流れになると考えられます。
前週末12日は4万8886ドルをつけた後、上値を抑えられて前日終値比マイナスの陰線で引けています。
12月の残された日柄から推測すると、12月が横ばいになる場合、目先は4万8886ドルを超えて上値を抑えられた後、下降を開始して再上昇するほどの余裕がありません。押し目をつけると想定できる地点(4万7263ドル以下)までの値幅を考慮すると、押し目をつける場面では、下値堅さを確認する日柄が必要だと推測できるからです。
本年12月が横ばいパターンになるなら、12日高値の4万8886ドルが戻り高値となって、目先は4万7263ドル以下を目指す動きになると考えられます。その場合、11月20日以降の上昇は吹き上げと呼べる動きになっていないことがわかるので、12月12日の4万8886ドルが4月以降の小さな5つの波の終点である可能性が大きくなります。
現在が吹き上げ場面へ入っていて、本年12月が一本調子の上昇の流れになるなら、週明け後はすぐに上昇を開始して、15日には4万8886ドルを超える動きになると考えられます。
15日に価格が上昇できるか否かは、大勢の強弱を判断する重要なポイントになる可能性があります。
図1 NYダウ(日足)と今後の展開

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1. NYダウは15日に上昇するか否かで大勢の強弱が見えてくる
前回の本コラムで、 NYダウは「2025年4月安値の3万6611ドルを付けた後の上昇は、大勢の5波の最後の波が、5つの波に分かれた中の3波目の上げ場面である可能性がある。3波目の上げは、5万3535ドルを大きく上回る地点が上値目標値になる」、または「現在が大勢上昇の終点をつける動きへ入っている」かのどちらかだと述べました。
図1は、2025年4月以降のNYダウの日足です。4月以降の上昇局面は図で示した通り、4月と11月に2回の同程度の調整を経過しています。11月20日安値の4万5728ドルをつけた後の上昇は、4月以降の上昇が小さな5つの波のパターンに分かれた中での5波目の上昇局面と見ることができます。
5つの波は、1波、3波、5波が同程度の値幅になるか、3波だけが極端に長くなるというパターンがよく現れる動きになります。4月以降の上昇は、1波と3波の「日柄や値幅」を比較すると、3波が極端に長くなっていることがわかります。4月以降の5つの波は、11月20日以降の5つ目の上げが、通常なら日柄や値幅が短い1波と同程度の動きになると推測できます。
そうならずに上げ幅の大きな動きになる場合、それは5波目の上昇が最後の吹き上げ場面となって、極端に上げ幅が大きな上昇場面へ入っていることで現れると考えられます。
11月30日の本コラムでは「NYダウの12月の月足が陽線引けする場合、過去の値動きでは一本調子の上昇、横ばい、いったん下げた後に大きく上昇の3通りの展開になっている」と紹介しました。
本年のこれまでの値動きから、12月は月足が陽線引けする可能性が大きい状況です。12月は月初から上昇しているので、一本調子の上昇局面になるか、横ばいの動きになるかのどちらかだと推測できます。
横ばいの動きになる場合、(過去の横ばいパターンと似た展開になるなら)12月中にいったん12月の月初2日の安値4万7263ドルを割れる場面が現れて、月末へ向けて再度上値を試す流れになると考えられます。
前週末12日は4万8886ドルをつけた後、上値を抑えられて前日終値比マイナスの陰線で引けています。
12月の残された日柄から推測すると、12月が横ばいになる場合、目先は4万8886ドルを超えて上値を抑えられた後、下降を開始して再上昇するほどの余裕がありません。押し目をつけると想定できる地点(4万7263ドル以下)までの値幅を考慮すると、押し目をつける場面では、下値堅さを確認する日柄が必要だと推測できるからです。
本年12月が横ばいパターンになるなら、12日高値の4万8886ドルが戻り高値となって、目先は4万7263ドル以下を目指す動きになると考えられます。その場合、11月20日以降の上昇は吹き上げと呼べる動きになっていないことがわかるので、12月12日の4万8886ドルが4月以降の小さな5つの波の終点である可能性が大きくなります。
現在が吹き上げ場面へ入っていて、本年12月が一本調子の上昇の流れになるなら、週明け後はすぐに上昇を開始して、15日には4万8886ドルを超える動きになると考えられます。
15日に価格が上昇できるか否かは、大勢の強弱を判断する重要なポイントになる可能性があります。
図1 NYダウ(日足)と今後の展開

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