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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オンキヨー、シーシーエス、シリコンスタ

オンキヨー <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  1,038円  -13 円 (-1.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>などの資源開発関連に売りが優勢の展開。供給過剰懸念などを背景に原油価格がここ下落基調を加速させており。前日のWTI原油先物価格は97セント安の1バレル=43ドル23セントまで下落、54ドル近辺にあった1月の高値から約20%水準を切り下げており、これが米国株市場でエネルギー関連株の下げを誘発している。東京市場でも、原油価格の下落が収益デメリットとなる資源開発関連銘柄に売り材料となった。

■東海理化電機製作所 <6995>  1,990円  -17 円 (-0.9%)  本日終値
 東海理化<6995>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は20日、同社株の目標株価を2400円から2200円に引き下げた。投資評価は「2」を継続した。トヨタ自動車<7203>の生産台数が減少することを前提に業績予想を下方修正。18年3月期の連結純利益を従来予想の220億円から200億円(会社予想195億円)に見直したほか、19年3月期は同235億円を215億円に見直している。

■オンキヨー <6628>  192円  +50 円 (+35.2%) ストップ高   本日終値
 オンキヨー<6628>がストップ高、年初来高値を更新。午前10時ごろ、米アップルの音声認識技術「Siri(シリ)に対応し、LightningコネクタでiPhone/iPad/iPod touch と接続し簡単に会議用のスピーカーフォンとして使用することができる、パイオニアブランドのポータブルスピーカー「RAYZ Rally(レイズ ラリー)」を、世界中のアップルストアで発売したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「RAYZ Rally」は、Lightningコネクタに接続することでスピーカーとマイクが作動し、外部バッテリーを必要とせずに、簡単に電話会議を始めることができるのが特徴。電話会議などのビジネス利用をはじめ、料理や運転時のハンズフリー環境での通話、パーティーやアウトドアなどでの遠隔地との会話などプライベートシーンでも新しいコミュニケーション体験ができるようになるとしている。

■シーシーエス <6669>  2,076円  +343 円 (+19.8%) 一時ストップ高   本日終値
 20日、シーシーエス <6669> [JQ]が業績修正を発表。17年12月期の連結経常利益を従来予想の9.1億円→12.1億円に33.0%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の電子・電気・半導体産業向け検査用LED照明の国内販売が想定より伸びることが寄与。円安による採算改善なども利益を押し上げる。前提為替レートは1ドル=100円→110円に変更した。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の22円→30円に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが15.1倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■澤藤電機 <6901>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 沢藤電機<6901>がストップ高。この日朝のテレビ東京系ニュース番組「Newsモーニングサテライト」で水素エネルギーが特集され、同社も取り上げられたことが好材料視されたようだ。同社は岐阜大学と共同で、アンモニアを原料とする低コスト・低環境負荷・高効率の水素製造装置の試作機を開発したと3月に発表。水素キャリアの新技術として注目され、株価も急騰した経緯があるだけに、今回も株価急騰を期待した買いが入ったようだ。

■シリコンスタジオ <3907>  5,000円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ<3907>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新。この日の午前中に、同社が開発を継続しているグローバルイルミネーション技術「Enlighten」が、任天堂<7974>の新型ゲーム機「Nintendo Switch」に対応したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「Enlighten」は、グローバルイルミネーションの効果をリアルタイムで計算し、イルミネーションはミリ秒単位で更新して、ライト、マテリアル、およびオブジェクトを実行時に移動および更新することができる業界最高水準のグローバルイルミネーション技術。このランタイム機能は、ゲームおよびエディタ内で利用可能で、現在のゲームおよびコンシューマ機器の全てに対応しているという。

■岡本工作機械製作所 <6125>  246円  +34 円 (+16.0%)  本日終値
 岡本工作機械製作所<6125>は急騰し、年初来高値を更新。半導体関連の割安銘柄として引き続き市場の関心を集めているようだ。時価で試算したPER10倍水準と依然として割安感は顕著だ。同社は、平面研削盤では国内トップを占める。一般的な工作機械メーカーとのイメージがあるものの、バックグラインダー、ポリッシングマシンなど半導体製造装置も幅広く手掛けている。また、液晶テレビ用パネル製造過程では、マザーガラス、フォトマスクなど多くの研削、研磨工程があり、同社はその工程を担う大型研削・研磨装置を手掛けている。  18年3月期の連結業績予想は、売上高280億円(前期比17.9%増)、営業利益は16億円(同40.4%増)、最終利益は11億円(同90.5%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。

■ベクター <2656>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 ベクター<2656>がストップ高。同社は個人向けソフトウエア販売やオンラインゲームを手掛けている。業績は低迷しているがソフトバンクグループに属し、経営再建を図っている。20日に中国BAIOO社が開発したスマートフォン向けゲーム「造物法則」の国内独占ライセンスを獲得したことを発表、これが材料視された。同ゲームは中国で若者を中心に熱狂的な支持を集めており、業績への貢献が期待される。また、21日は同社株の信用取引の臨時措置(委託保証金率50%以上、うち現金20%以上)解除日にあたり、株式需給面でも追い風が強い。

■トランスジェニック <2342>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 トランスジェニック<2342>がストップ高。20日の取引終了後、大阪市立大学・森啓特任教授らが開発したアルツハイマー病モデルマウスとしてのAPPOSKマウスおよび野生型TAUトランスジェニックマウスについて、ライセンス契約を締結したと発表した。同APPOSKマウスは、アミロイドβ(Aβ)オリゴマーが形成され、アルツハイマーに特徴的な加齢に伴った認知機能障害、シナプス欠損、ニューロン消失、TAUの異常リン酸化が認めらるというもの。また、ヒト野生型TAUトランスジェニックマウスを交配するとこれらの症状に加えて、ヒトアルツハイマー病に特徴的な神経原線維変化が見られるようになり、また症状の発症も早くなることが示されていることから、これらのマウスを活用することで、アルツハイマー発症の病態とそれをターゲットとする治療法の研究、創薬研究に貢献することが期待されている。トランスジェニックでは今回の契約締結により、全世界においてアルツハイマー病モデルマウスの生産および販売サービスの提供を開始することになる。なお、18年3月期業績への影響は未定としている。

■築地魚市場 <8039>  1,380円  +115 円 (+9.1%)  本日終値
 築地魚市場 <8039> [東証2] が3連騰し、連日で年初来高値を更新した。同社は20日大引け後に業績修正を発表。18年3月期の連結最終利益を従来予想の1.2億円→4.5億円に3.8倍上方修正し、減益率が81.5%減→30.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。小池百合子東京都知事が築地市場を豊洲新市場へ移転する方針を示したことを受け、豊洲新市場に新設した冷蔵庫棟などの設備に対して支給された、東京都と環境省からの補助金を特別利益に計上することが上振れの背景。

●ストップ高銘柄
 アンジェス MG <4563>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  244円  -80 円 (-24.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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