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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JIA、gumi、そーせい

JIA <日足> 「株探」多機能チャートより
■JIA <7172>  4,380円  +390 円 (+9.8%)  本日終値
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が大幅反発。この日の寄り前に、米ボーイングの「737MAX8」を10機発注するための覚書をボーイングと締結し、パリ航空ショーでボーイングと共同で公表したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は、子会社を通してボーイング737型機および777型機を含む航空機へのオペレーティング・リース事業を展開している。今回のボーイング737MAX8の発注により、運用する航空機アセットに新たな機種が加わることになり、オペレーティング・リースの対象資産ポートフォリオに広がりを持たせることができるようになる。なお、10機のリストプライス(カタログ価格)は、総額約11億2000万ドル(約1232億円)で、21年以降順次引き渡しされる予定という。また、同社としてボーイング新造機を直接購入する取引は初めてとなるという。

■gumi <3903>  1,371円  +119 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 gumi<3903>が後場急上昇し年初来高値。はじけるぶっとびアクションゲーム「スマッシュ&マジック」のゲームPVが20日に公開されたことで、新ゲームへの期待感が高まっているようだ。「スマッシュ&マジック」は資本・業務提携先であるアングーとの共同開発タイトル第1弾。なお、配信開始は今夏を予定している。先日の決算説明会で今夏にリリースすることを明らかにしたアングー(東京都新宿区)との共同開発タイトル第1弾『スマッシュ&マジック』のPVが公開されたことが市場の関心を集めている。

■そーせいグループ <4565>  11,980円  +570 円 (+5.0%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>、JCRファーマ<4552>、ナノキャリア<4571>、サンバイオ<4592>、ペプチドリーム<4587>、新日本科学<2395>などバイオ関連株が軒並み動意。全般相場は上昇一服となっているが、個人投資家の物色人気は旺盛で、値動きの速いバイオ関連株に物色の矛先が向いた。きょうは、ここ最近のバイオ相場の火付け役となったアンジェス MG<4563>がストップ高に買われたほか、実験用マウス販売を発表したトランスジェニック<2342>もストップ高となるなど、ボラティリティの高さに着目した投機資金の食指を動かしているもよう。市場では「きょうは、個人投資家の信用取引を活用した短期売買の対象としてゲーム関連とバイオ関連に集中している。バイオ関連はそーせいの戻り足が全体にプラスの影響を与えている」(国内ネット証券大手)という。

■オプテックスグループ <6914>  3,980円  +150 円 (+3.9%)  本日終値
 オプテックスグループ <6914> が続急伸し、上場来高値を更新した。20日、同社は17年12月期の連結経常利益を従来予想の38億円→42.5億円に11.8%上方修正。増益率が23.1%増→37.7%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン向けを中心にFA用センサーや画像検査用LED照明などの国内販売が伸びることが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の上期(1-6月)配当を従来計画の20円→25円(前年同期は20円)に増額修正。これを受けて、27日の権利付き最終日を前に配当取りを狙う買いも向かった。なお、年間配当は50円になる。

■京阪神ビルディング <8818>  707円  +24 円 (+3.5%)  本日終値
 京阪神ビルディング<8818>が反発し、年初来高値を更新。20日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を6万6600株(発行済み株数の0.12%)、または5000万円としており、取得期間は7月1日から8月31日まで。会社側によると、ストックオプションの行使に伴い交付する株式に充当するためとしている。

■太平洋セメント <5233>  378円  +11 円 (+3.0%)  本日終値
 太平洋セメント<5233>が急動意。今・来期にかけて、補正予算の執行に伴う公共事業拡大や、東京五輪に絡むインフラ関連工事の本格化や駅前再開発、オフィスビル建設などが見込まれるなか、大手ゼネコンなど建設セクターの株価が好調だ。建設資材にも特需が期待され、国内セメント首位の同社にも恩恵が及ぶとの見方が出ている。また、全体売上高の4分の1を海外で稼ぐなど輸出比率も高く、ベトナムやフィリピンなど東南アジア向けが収益に貢献しているほか、巨額インフラ投資に踏み込むトランプ政権の政策恩恵への思惑も根強い。

■堀場製作所 <6856>  7,250円  +200 円 (+2.8%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は5400円から8500円に見直した。半導体事業の利益予想の大幅上方修正を背景に業績予想を見直した。同証券では、半導体事業は18年12月期以降も安定成長が継続すると指摘。17年12月期の連結純利益を従来予想の131億円から144億円(会社予想136億円)に見直したほか、18年12月期は同140億円を182億円に上方修正している。

■村田製作所 <6981>  16,820円  +450 円 (+2.8%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、フォスター電機<6794>など電子部品株が全般軟調相場に逆行して買いを集めた。前日の米国株市場でハイテク株が下げたほか、足もと為替が円高傾向にあることで、電機・精密セクターの銘柄は総じて安いだけに、異彩を放つ。市場では「米アップルのiPhone次期モデルの今秋発売が見込まれるほか、直近は米国で大ヒットしているAIスピーカーの日本上陸が近いこともあって、電子部品株は見直されやすいタイミングにあり、海外機関投資家の買いが観測されている。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が村田製の目標株価を1万8000円から2万円に引き上げたほか、フォスター電なども国内証券の強気の株価フォローが利いている」(準大手証券ストラテジスト)と指摘されていた。

■ツガミ <6101>  832円  +21 円 (+2.6%)  本日終値
 ツガミ<6101>が後場プラスに転じた。前引け後に、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を200万株(発行済み株数の3.42%)、または16億円としており、取得期間は6月21日から12月8日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するために取得するとしている。同時に、3月13日に発表した200万株、または14億5000万円を上限とする自社株取得について、取得価額の総額が上限に近づいたため終了すると発表した。6月20日までに178万7000株を取得し、取得価額の総額は14億3800万円に上ったとしている。

■アークランドサカモト <9842>  1,523円  +38 円 (+2.6%)  本日終値
 20日、アークランドサカモト <9842> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比6.0%増の27.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。とんかつ専門店「かつや」の業績が好調で2ケタ増収増益を達成したことが全体の収益を押し上げた。主力のホームセンターを中心とする小売事業は減収となったものの、粗利益率の改善などで増益を確保した。

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