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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株安・円高で利益確定売り (6月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20192.16
高値  20215.11(10:46)
安値  20117.79(12:41)
大引け 20138.79(前日比 -91.62 、 -0.45% )

売買高  16億3436万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2639億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反落、米株安と円高を嫌気
 2.途中下げ渋るも後場終盤は円高に連動して売り直される
 3.下げ止まらない原油市況もリスク回避ムードを助長
 4.好業績銘柄中心に海外投資家の押し目買いも観測
 5.村田製など電子部品株の一角が強い動きで異彩放つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは61ドル安と3日ぶりに反落。連日の過去最高値更新で、利益確定の売りが出やすいなか、原油先物価格の下落でエネルギー関連株中心に売りが優勢となった。

 東京市場は前日まで3日続伸していただけに目先の利益確定売りに押される中、日経平均株価は円高に振れる為替相場を横目に下値を探る展開となった。

 21日の東京市場は、終始売りが優勢だった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに下落したことや、ドル円・相場が1ドル=111円台前半で円高含みに推移したことなどが重荷となった。供給過剰懸念を背景に原油市況が下落基調を続けていることもリスク回避ムードを助長した。日経平均は途中下げ渋る場面もあったが、前日までの3日間で約400円の上昇をみせていたこともあって買いは続かず、後場終盤になると、円高傾向を強めた為替に連動する形で売り直された。もっとも、好業績銘柄中心に、押し目買いニーズも根強い。一部の電子部品株などに海外投資家の買いも観測され、日経平均は2万0100円台を割り込むことはなかった。一方、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を2日連続で上回った。

 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ソニー<6758>、キヤノン<7751>なども冴えない。エムアップ<3661>が急反落したほか、オルトプラス<3672>、日本エンタープライズ<4829>も大きく利食われた。ワコム<6727>も値を下げた。タカタ<7312>はきょうもストップ安で大引け配分となった。東邦亜鉛<5707>、KLab<3656>も大幅安となっている。
 半面、村田製作所<6981>が買われ、gumi<3903>も値を飛ばした。キーエンス<6861>、SMC<6273>もしっかり。沢藤電機<6901>がストップ高に買われ、トーセ<4728>も一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。enish<3667>、ボルテージ<3639>が急伸、石川製作所<6208>も大幅高。マクロミル<3978>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はトレンド <4704> 、京セラ <6971> 、太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、東エレク <8035> 、日東電工 <6988> 。押し下げ効果は約40円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)ガラス土石製品、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)海運業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△トランスG <2342> [東証M]
 アルツハイマー病モデルマウスに関するライセンス契約締結。
△ベクター <2656> [JQ]
 中国スマホゲームの国内ライセンス獲得と信用規制解除を好感。
△オンキヨー <6628> [JQ]
 iphone用スピーカーフォンを発売。
△シーシーエス <6669> [JQ]
 今期最高益予想を33%上乗せ、配当も8円増額。
△沢藤電 <6901>
 TV番組で取り上げられ水素関連としての期待感再燃。
△オプテクスG <6914>
 今期経常を10期ぶり最高益に10%上方修正、配当も5円増額。
△JIA <7172> [東証M]
 ボーイング737MAX8を10機発注。
△SHO-BI <7819>
 中国大手眼鏡チェーンとコスメコンタクトの販売提携。
△築地魚 <8039> [東証2]
 今期最終を3.8倍上方修正。
△アークランド <9842>
 3-5月期(1Q)経常は6%増益で着地。

▲JXTG <5020>
 原油市況の弱気相場入りを嫌気。
▲東海理 <6995>
 SMBC日興証券が目標株価を2200円に引き下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)トーセ <4728> 、(3)gumi <3903> 、(4)Vコマース <2491> 、(5)石川製 <6208> 、(6)SHO-BI <7819> 、(7)クボテック <7709> 、(8)フォスター <6794> 、(9)IDEC <6652> 、(10)ビジョン <9416> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)日エンター <4829> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)オルトP <3672> 、(5)ワコム <6727> 、(6)アクセル <6730> 、(7)AOKIHD <8214> 、(8)ERIHD <6083> 、(9)インタワクス <6032> 、(10)新日無 <6911> 。

【大引け】

 日経平均は前日比91.62円(0.45%)安の2万0138.79円。TOPIXは前日比5.69(0.35%)安の1611.56。出来高は概算で16億3436万株。値上がり銘柄数は589、値下がり銘柄数は1330となった。日経ジャスダック平均は3255.01円(1.28円高)。

[2017年6月21日]

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