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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2万円を意識した膠着相場で小幅続落、米ハイテク株安が重荷に

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、米ハイテク株安や重要イベントが重しとなり、日経平均株価は2万円大台の攻防に終始し再び膠着感が強まる中、小幅に続落した。

 週初の12日は前週末にハイテク株の比率が高いナスダック指数が急落したことを受け、ハイテク関連株を中心に売りが優勢となり日経平均は2万円大台を割り込んだ。

 翌13日は前日に米国でハイテク株売りが続き、その連想から東京市場もハイテク関連株が売りに押され、日経平均は小幅に続落した。ただ、個別物色意欲は旺盛で下値は限られた。14日は前日に米ハイテク株が買い戻されたことで朝方に日経平均は一時2万円台を回復したものの、その後はFOMC開催を控え手仕舞い売りに押され、マイナス圏で着地した。15日はFOMCの結果が想定内だったものの利上げペースの鈍化が意識され円高警戒感から4日続落となった。

 週末の16日は為替が円安方向に振れたことを追い風に押し目買いが優勢となり、日経平均は5日ぶりに反発した。一時2万円台に乗せる場面もあったが、引けにかけて利益確定売りに押され伸び悩んだ。

 日経平均株価は、前週比70円(0.35%)安の1万9943円と小幅に2週続落して取引を終えた。週間の振れ幅は259円と、前週の328円からさらに縮小し、膠着感を映す動きとなった。


 重要イベントを通過した来週は手掛かり材料に乏しく、日経平均2万円を意識した狭いレンジでの相場が続きそうだ。
 来週の重要イベントとしては、国内では19日朝に発表される5月貿易統計が注目される。海外では23日発表の米国5月新築住宅販売件数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(6月12日~16日)

【↓】   6月12日(月)―― 反落・2万円割れ、ハイテク株中心に売り優勢
 日経平均 19908.58( -104.68)  売買高17億8576万株 売買代金 2兆3132億円

【↓】   6月13日(火)―― 小幅続落、米株安で主力株中心に売り優勢
 日経平均 19898.75(  -9.83)  売買高16億1438万株 売買代金 2兆1192億円

【↓】   6月14日(水)―― 3日続落、朝高もFOMC前に終盤手仕舞い売り
 日経平均 19883.52(  -15.23)  売買高17億0127万株 売買代金 2兆2075億円

【↓】   6月15日(木)―― 4日続落、円高警戒でリスク回避の売り優勢
 日経平均 19831.82(  -51.70)  売買高18億8192万株 売買代金 2兆4775億円

【↑】   6月16日(金)―― 5日ぶり反発・一時2万円回復、円安で押し目買い優勢
 日経平均 19943.26( +111.44)  売買高22億8556万株 売買代金 3兆1900億円

◆セクター・トレンド(6月12日~16日)

(1)全33業種中、23業種が値上がりと値下がりを上回った
(2)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株の一角が売られた
(3)日立 <6501> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株も軟調
(4)三菱UFJ <8306> など銀行、大和 <8601> など証券といった金融株もさえない
(5)大和ハウス <1925> など建設、JR東日本 <9020> など陸運といった内需株が買われた
(6)セブン&アイ <3382> など小売り、JT <2914> など食品といった消費関連株も堅調

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