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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、朝高もFOMC前に終盤手仕舞い売り (6月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19974.56
高値  20009.93(09:11)
安値  19879.60(15:00)
大引け 19883.52(前日比 -15.23 、 -0.08% )

売買高  17億0127万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2075億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅ながら3日続落
 2.朝方は高く始まるも、終盤手仕舞い売りが出てマイナス圏に
 3.FOMC前にポジション調整の売りが上値押さえる展開
 4.高値圏のハイテク株や石油・非鉄など市況関連に売り
 5.中小型株中心に物色意欲旺盛でストップ高相次ぐ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは92ドル高と反発し、過去最高値を更新した。前日まで下げていたハイテク株の買い戻しや、金融緩和への期待で買いが優勢となった。

 東京市場では日経平均株価が朝高後は上値の重い展開となり、後場終盤に手仕舞い売りが出て結局小幅ながら本日の安値圏で着地した。

 14日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが最高値を更新したことや、ここ急な調整を入れていたナスダック指数が切り返しに転じたことを受けて、買い安心感が広がり朝方は広範囲に買いが優勢となったが続かなかった。日経平均は一時2万円台に乗せる場面もあったが、米国時間14日に判明するFOMCの結果とイエレンFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑が、キャッシュポジションを高めようとする動きにつながり、その後は伸び悩む展開となった。円高警戒感から高値圏のハイテク株が利食われ、石油や非鉄、鉄鋼などの市況関連も売りに押された。売り圧力も限定的だったものの、大引けはほぼ安値引けとなった。ただ、個別にはストップ高となる銘柄が相次ぐなど、中小型株を中心に短期資金による物色意欲は旺盛だった。また、東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円を11日連続で上回った。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、東京エレクトロン<8035>も軟調。東芝<6502>も利益確定売りがかさんだ。KLab<3656>、エムアップ<3661>は大幅安となった。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、オルトプラス<3672>、タカラレーベン<8897>などの下げも目立つ。
 半面、任天堂<7974>が大商いで上昇、小野薬品工業<4528>も7日ぶり急反発。ペプチドリーム<4587>が買われ、京セラ<6971>も高い。エンシュウ<6218>、大真空<6962>、ヤーマン<6630>がストップ高に買われ、トーセ<4728>も一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。東建コーポレーション<1766>、TOKYO BASE<3415>も値を飛ばした。ルック<8029>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、セコム <9735> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、日東電工 <6988> 。押し下げ効果は約32円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)繊維製品、(4)電気・ガス業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)保険業、(4)鉄鋼、(5)化学。

■個別材料株

△東建コーポ <1766>
 今期経常は3期連続最高益・50円増配へ。
△ロコンド <3558> [東証M]
 レオスキャピタルの保有割合が7.06%に増加。
△小野薬 <4528>
 3.77%を上限に自社株買いを実施。
△ペプドリ <4587>
 今期売上は2ケタ増収見通し、1→2の株式分割を実施。
△日ダイナミク <4783> [JQ]
 「政府が自転車活用へ推進計画」と報道。
△KeePer <6036>
 今期最高益予想を11%上乗せ・配当も2円増額。
△ヤーマン <6630>
 今期経常は2期連続最高益、1→10の株式分割を実施。
△大真空 <6962>
 世界最薄の水晶デバイス製品化。
△大黒屋 <6993> [東証2]
 「ブランドオフ買収」と報道。
△ユニファミマ <8028>
 ドンキHD <7532> と業務提携に向けた検討を開始。

▲東芝 <6502>
 「有報提出先送り方針」と報道。
▲リバーエレク <6666> [JQ]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エンシュウ <6218> 、(2)大真空 <6962> 、(3)トーセ <4728> 、(4)ヤーマン <6630> 、(5)東建コーポ <1766> 、(6)Sサイエンス <5721> 、(7)ジンズメイト <7448> 、(8)ツムラ <4540> 、(9)T-BASE <3415> 、(10)東亜DKK <6848> 。

 値下がり率上位10傑は(1)KLab <3656> 、(2)エムアップ <3661> 、(3)ルネサス <6723> 、(4)フォーカス <4662> 、(5)スターティア <3393> 、(6)オルトP <3672> 、(7)パンチ <6165> 、(8)OKAYA <6926> 、(9)鴻池運輸 <9025> 、(10)テイカ <4027> 。

【大引け】

 日経平均は前日比15.23円(0.08%)安の1万9883.52円。TOPIXは前日比1.74(0.11%)安の1591.77。出来高は概算で17億0127万株。値上がり銘柄数は774、値下がり銘柄数は1082となった。日経ジャスダック平均は3220.39円(1.60円高)。

[2017年6月14日]

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