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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):セリア、任天堂、ソニー

セリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■セリア <2782>  5,670円  +130 円 (+2.4%)  本日終値
 セリア<2782>が続伸し新高値。大和証券は13日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は6100円としている。100円ショップを展開する同社は、積極的なデータの活用により、個店の属性に適したアイテム入れ替えを行いトレンドに沿った店舗運営を行える体制を構築した点を評価。高い集客力を誇り、複合商業施設の活性化に向けた同社店舗の誘致で高水準の新規出店が続く見通しだ。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比15%増の175億円(会社予想166億円)、19年3月期は同201億円への増益を予想している。

■任天堂 <7974>  34,760円  +600 円 (+1.8%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸。この日、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」向けのソフトを拡充すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。世界最大のゲーム見本市「E3」が13日(日本時間14日)、米ロサンゼルスで開幕するのに先駆けて、同社サイトにアップされたプレゼンテーション映像によると、18年に「星のカービィ」や「ヨッシー」など、自社の人気キャラクターを使ったタイトルを相次いで発売する予定。また、ポケモン(東京都港区)の石原恒和社長が「ポケットモンスター」シリーズ最新作について18年以降の発売を予定していることも明らかにしており、「スイッチ」人気に拍車をかけそうだ。

■ローム <6963>  8,530円  +80 円 (+1.0%)  本日終値
 ローム <6963> が反発。SMBC日興証券が13日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価9200円→1万1800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、自動車電装化の恩恵を受けるとのストーリーに加え、テックインフレの影響により収益改善ペースが加速すると予想。チップ抵抗器とディスクリートは需給逼迫を背景に値上げする可能性が高く、LSIは収益性の高い案件を取ることができる売り手市場に変化したと指摘。また、国内のアナログ・ディスクリート半導体業界再編の核となれるかが、今後の鍵になると報告している。

■ソニー <6758>  4,060円  +23 円 (+0.6%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の世界累計実売台数が6040万台に達したことが好感された。野村証券では13日、「PS4プラットフォームの好調な販売が確認できた」と指摘。「グランツーリスモSPORT」は今秋、「ゴッド・オブ・ウォー」は18年初旬の発売であることが明らかとなったとし、「収益性の高い自社タイトルの投入は、業績面での貢献も小さくないだろう」とみている。

■ブリヂストン <5108>  4,862円  +16 円 (+0.3%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が反発し新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を5100円から5400円に引き上げた。原材料価格の急騰後の反落により価格スプレッドの改善を予想。17年12月期の連結営業利益は従来予想4550億円を4800億円(会社予想4520億円)に引き上げたほか、18年12月期の同利益は5350億円と大幅増益を見込んでいる。

■ルネサス <6723>  1,052円  -98 円 (-8.5%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が急反落。株式売り出しの価格は12日に、1株825円と前の日の終値に比べ約20%と大幅ディスカウントされて決まった。翌13日の株価は朝方、大幅安で寄り付いたが、売り一巡後は一気に切り返し、前の日比10%高で取引を終えた。この激しい値動きに対して、市場からは驚きの声があがった。この日の株価は高値警戒感もあり一時10%安と急落しているが、依然、売り出し価格を大きく上回った水準にあるだけに、市場では受渡日の20日に向けた動きを注視している。

■鴻池運輸 <9025>  1,512円  -74 円 (-4.7%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 鴻池運輸<9025>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株の目標株価を1660円から1540円に引き下げた。レーディングは「ホールド」を継続した。空港関連の需要は好調の持続が見込まれるものの、鉄鋼向け取扱量の伸び悩みや国際物流の損益改善の遅れなどにより成長率鈍化を予測。同証券の業績予想を減額修正している。具体的には、18年3月期の連結営業利益を従来予想の120億円から会社予想と同水準の110億円に見直したほか、19年3月期の同利益を132億円から117億円に見直している。

■日本触媒 <4114>  7,030円  -230 円 (-3.2%)  本日終値
 日本触媒<4114>が大幅続落。SMBC日興証券が13日の取引終了後、投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を8570円から7190円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、高吸水性樹脂(SAP)の需給バランス好転の恩恵が限定的とみているほか、SAPに次ぐ新たな収益源の確立に時間を要すると考えられることなどが投資評価引き下げの要因。さらに、18年3月期の営業利益予想を265億円から230億円へ、19年3月期を同285億円から240億円へ下方修正している。

■SUMCO <3436>  1,796円  -26 円 (-1.4%)  本日終値
 SMBC日興証券では化学・繊維セクターに関するリポートを13日付で発行している。17年1~3月期決算を踏まえ化学・繊維セクターに属するカバレッジ24社の17、18年度業績予想を見直し、19年度予想を新たに作成して目標株価を再考している。そのなか、個別銘柄の投資評価は12日付でSUMCO<3436>と信越化学工業<4063>を「2」から「1」へ引き上げ、13日付で日本触媒<4114>を「1」から「2」へ、JSR<4185>を「2」から「3」へ引き下げている。化学・繊維セクターの業種格付けは「中立」。そのなか、300ミリウエハーなど半導体材料の値上げが見込めることや堅調な需要と供給制約(設備トラブル、新規プロジェクト遅延、環境規制など)を裏付けとした石油化学製品のマージン拡大が、短期業績を牽引するとの見方を示している。

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