市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、円高警戒でリスク回避の売り優勢 (6月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19815.54
高値  19963.36(09:31)
安値  19755.34(10:45)
大引け 19831.82(前日比 -51.70 、 -0.26% )

売買高  18億8192万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4775億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、円高警戒で売り優勢
 2.FOMC結果は想定内も利上げペース鈍化の思惑浮上
 3.後場は円高圧力和らぎ、日経平均下げ渋るが戻し切れず
 4.下値も限定的、任天堂の活況高が投資家心理を支える
 5.売買代金は2兆4800億円弱と今週では最高

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは46ドル高と続伸、連日で過去最高値を更新した。FRBの追加利上げ決定で米長期金利の低下が一服し金融株中心に買い戻しが優勢だった。

 東京市場ではリスク回避の売りに押される展開となった。日経平均株価は朝安後プラス圏に切り返す場面もあったが、買いが続かなかった。

 15日の東京市場は前日の米国株市場でNYダウが最高値を更新したものの、ナスダック指数が軟調だったことや原油市況の急落、為替の円高警戒感などが買いを手控えさせた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、利上げや保有資産圧縮についての言及も含め、想定内で波乱要素はなかったが、今後利上げペースが鈍化するとの見方が浮上し、円の先高思惑につながり全体相場の重荷となった。後場は円高圧力が和らいだことで日経平均は徐々に戻り足をみせたが、海外の短期筋とみられる売りが観測されるなか、戻し切れなかった。ソフトバンクが続落し指数に影響を与えた一方、任天堂の活況高が投資家心理の支えとなった。東証1部の売買代金は2兆4800億円弱と今週に入ってからは最も膨らんだ。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ルネサスエレクトロニクス<6723>も大きく売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。東京エレクトロン<8035>、ブリヂストン<5108>などが値を下げ、東京海上ホールディングス<8766>も売りに押された。エムアップ<3661>が続急落、トーセ<4728>、大真空<6962>も大きく利食われた。ジーンズメイト<7448>も安い。
 半面、任天堂<7974>が断トツの商いをこなし大幅高、ソニー<6758>、小野薬品工業<4528>も堅調。平田機工<6258>も買われた。Hamee<3134>が急騰、KLab<3656>も値を飛ばした。エンシュウ<6218>は続伸ながら、一時ストップ高に買われた後は大きく伸び悩んだ。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が上昇、パソナグループ<2168>、ラクーン<3031>も大きく値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、コナミ <9766> 、塩野義 <4507> 、大和ハウス <1925> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約42円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)建設業、(3)小売業、(4)医薬品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)保険業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△第一カッタ <1716> [JQ]
 配当権利日を目前に今期配当を3円増額修正。
△ブラス <2424>
 8-4月期(3Q累計)経常は70%増益、対通期計画92%進捗。
△インフォMT <2492>
 前社長から株式を無償譲受。
△ラクーン <3031> [東証M]
 キャンドゥがBtoB後払い決済サービス「Paid」を導入。
△Hamee <3134>
 今期経常は10%増で8期連続最高益・0.5円増配。
△G-FAC <3474> [東証M]
 ル・クールおよび三鱗事業と業務提携で基本合意。
△HyAS&C <6192> [東証M]
 今期経常は16%増で3期連続最高益・初配当8円実施。
△ナガオカ <6239> [JQ]
 スクリーン・インターナルの大口受注を獲得。
△ユニファミマ <8028>
 「LINEなどとAI活用の店作りで提携」と報道。
△ニチイ学館 <9792>
 SMBC日興証が目標株価を870円に増額。

▲エニグモ <3665> [東証M]
 2-4月期(1Q)経常は5%減益。
▲明豊エンタ <8927> [JQ]
 2-4月期(3Q)経常は74%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Hamee <3134> 、(2)KLab <3656> 、(3)エンシュウ <6218> 、(4)オルトP <3672> 、(5)インフォMT <2492> 、(6)パソナG <2168> 、(7)フージャース <3284> 、(8)丸和運機関 <9090> 、(9)インベスC <1435> 、(10)ラクーン <3031> 。

 値下がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)大真空 <6962> 、(3)トーセ <4728> 、(4)ファストロジ <6037> 、(5)ルネサス <6723> 、(6)U-NEXT <9418> 、(7)Dダイニング <3073> 、(8)ルック <8029> 、(9)浜ゴム <5101> 、(10)住友ゴ <5110> 。

【大引け】

 日経平均は前日比51.70円(0.26%)安の1万9831.82円。TOPIXは前日比3.68(0.23%)安の1588.09。出来高は概算で18億8192万株。値上がり銘柄数は817、値下がり銘柄数は1063となった。日経ジャスダック平均は3219.83円(0.56円安)。

[2017年6月15日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均