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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):インフォMT、ニチイ学館、MTI

インフォMT <日足> 「株探」多機能チャートより
■インフォマート <2492>  908円  +67 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 14日、インフォマート <2492> が3月に逝去した村上勝照前社長の遺言に基づき、同氏が保有する同社株の80%を無償譲受すると発表したことが買い材料視された。今回、村上氏から譲受するのは発行済み株式数(自社株を除く)の11.89%にあたる1543万0560株。今月23日に譲受する予定。発表を受け、需給改善や株式価値の向上といった株主還元のほか、将来的な有効利用を活用策としてもポジティブに受け止められた。

■ニチイ学館 <9792>  1,107円  +52 円 (+4.9%)  本日終値
 SMBC日興証券が14日付でニチイ学館 <9792> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を710円→870円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期は介護部門や医療関連部門が牽引し、業績は大幅改善すると予想。一方、職員採用に苦戦している介護部門での売上拡大、COCO塾中心とした教育部門の収益改善、中国事業の拡大見通しが引き続き焦点なると指摘している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を53億円→86億円(会社計画は93億円)、19年3月期を56億円→87億円にそれぞれ引き上げた。

■日立物流 <9086>  2,589円  +109 円 (+4.4%)  本日終値
 日立物流<9086>が続伸。佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは14日、東京証券取引所に上場申請したことを発表した。市場では、審査が順調に進めば同社は9月にも東証に上場するとの観測が出ている。この発表を受け、SGホールディングスおよび佐川急便と資本・業務提携している日立物流には関連銘柄として買いが流入している。一方、競合する日本通運<9062>やヤマトホールディングス<9064>は安い。

■エムティーアイ <9438>  668円  +28 円 (+4.4%)  本日終値
 エムティーアイ<9438>が4日続伸。この日、同社が企画・開発した「電子母子手帳」サービスが、新潟県出雲崎町で導入され、6月から提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「電子母子手帳」は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどに対応したサービスで、妊産婦と子どもの健康データの記録・管理や予防接種のスケジュール管理、出産・育児に関するアドバイスの提供など、育児や仕事に忙しい母親や父親を助けてくれる機能が充実したサービス。既に40以上の自治体で導入されているが、18年までに1000自治体への導入を目指しており、導入自治体の拡大に伴う業績への貢献が期待されている。

■任天堂 <7974>  36,250円  +1,490 円 (+4.3%)  本日終値
 任天堂<7974>の物色人気が加速、3連騰で3万6000円台目前まで上値を伸ばし、2009年1月以来、約8年半ぶりの高値圏に突入した。世界最大級のゲーム見本市「E3」が米国時間13日から開幕しており、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」などを出展している同社の株価を刺激する格好となっている。発売以来、予想を大きく上回る売れ行きをみせている「ニンテンドースイッチ」だが、同社はスイッチ向けのソフト拡充に前向きな構えをみせており、消費者から高評価を得ている人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズの新作を10月27日に売り出すことを発表したこともあって、業績への寄与に期待した買いを誘導している。

■ナノキャリア <4571>  716円  +26 円 (+3.8%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が後場プラス圏に急浮上した。午後0時20分ごろ、同社が開発中のNC-6300(エピルビシンミセル)にスタウロスポリンをさらに内包させた2剤封入型の高分子ミセルDDSについて、これまで独自に権利保有を続けていた東京大学TLO(東京都文京区)との間で、国内外の再実施権付独占的ライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。スタウロスポリンは、大村智氏(2015年ノーベル生理理学・医学賞受賞)が1976年に放線菌から単離した抗生物質。川崎市産業振興財団・ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)の片岡・喜納ラボは、スタウロスポリンを同時封入したエピルビシンミセルが、悪性中皮腫のがん細胞だけでなく、「がん幹細胞」をも効果的に殺傷し、マウスモデルで休薬後9カ月以上も、がんの再発が見られなかったことを報告している。今回のライセンス契約締結は、NC-6300技術の利用幅拡大と事業独占性確保につながると期待されているようだ。

■イオンファンタジー <4343>  3,235円  +100 円 (+3.2%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が続伸。14日の取引終了後に発表した5月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比3.1%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。アミューズメント専用商品が引き続き好調を維持したことに加えて、メダル部門で「プレミアムデー(毎月15日、プレミアム会員はメダル半額)」の浸透や、2月から始まった「プレミアムフライデー」の取り組みとして実施しているメダルイベントによる集客効果が貢献し、商品売り上げが同1.4%増、遊戯機械売り上げが同3.4%増となった。なお、曜日調整後の既存店売上高は同8.4%増となり、15カ月連続で前年実績を上回った。

■大東建託 <1878>  17,855円  +450 円 (+2.6%)  本日終値
 大東建託<1878>が反発。SMBC日興証券が14日付で、投資評価か「2」を継続しつつ、目標株価を1万8500円から1万9000円へ引き上げており、これが好材料視されたようだ。2日に公表された5月受注高は前年同月比14%減と8カ月連続で前年割れとなったが6月以降は前年のハードルが高くないことから、受注モメンタムが改善に向かい、下期からは回復傾向に転じる可能性が高いと同証券では想定。業績については、月次受注動向などを踏まえて受注高想定を減額した一方、完成工事高想定は順調な工事進捗を踏まえて増額し、さらにRC物件を中心とした原価高リスクも考慮した結果、18年3月期営業利益予想を1220億円から1250億円へ、19年3月期を同1240億円から1270億円へそれぞれ引き上げている。

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