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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大和ハウス、リクルート、モルフォ

大和ハウス <日足> 「株探」多機能チャートより
■大和ハウス工業 <1925>  3,809円  +92 円 (+2.5%)  本日終値
 大和ハウス工業 <1925> が反発し、連日で上場来高値を更新した。SMBC日興証券が14日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価4000円→4300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、19年3月期を最終年度とする中期経営計画の修正営業利益目標が3400億円と想定以上の引き上げになったことを評価。主力3事業に海外のM&A効果なども加わり、順調に利益成長が続く見通しであると報告している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を3000億円→3200億円(会社計画は3150億円)、19年3月期を3050億円→3400億円、20年3月期を3100億円→3450億円にそれぞれ上方修正した。

■リクルート <6098>  6,010円  +130 円 (+2.2%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が反発。この日、傘下のリクルートキャリアが提供するITエンジニアのための実務スキル評価サービス「CodeIQ」が、デジタルハリウッド(東京都千代田区)と共同で、未経験からITエンジニアとしての就職を目指す講座「プログラマー就職キャンプ」を開設すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同講座では、転職市場で需要の高いJavaの学習を主眼に置き、講座受講中は受講者がプログラミングを習得できるようフォローを行うという。また、卒業後は希望者に対して転職支援サービス「リクルートエージェント」による転職支援を提供するとしており、今後の業績への貢献が期待されている。

■モルフォ <3653>  5,710円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 モルフォ<3653>が4日続伸と上値追い態勢を強め、5100円近辺を横に走る26週移動平均線を上に抜けてきた。同社は画像認識技術を強みとしており、ディープラーニング分野の研究開発で先駆、米画像処理半導体大手で人工知能(AI)分野のキーカンパニーに位置づけられるエヌビディアとの連携も厚い。業績好調でここにきて機関投資家とみられるまとまった買いが入り始めているもよう。同社の17年10月期第2四半期累計(16年11月~17年4月)の連結決算は、売上高は12億円(前年同期比15.4%増)、営業利益は4億8300万円(同13.4%増)と2ケタ増収増益を確保、16%を超える高ROEも評価材料となっている。

■カルビー <2229>  4,550円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 カルビー<2229>が5日ぶりに反発。同社はきょう、昨年8月に発生した北海道地区の台風被害によるジャガイモ不足を理由に休売していた「ピザポテト」について、北日本・東日本エリアは19日から、中日本・西日本エリアは26日から販売を再開すると発表した。原料供給に関して一定のメドが立ったことが主な理由。また、同様に販売を休止していた「堅あげポテト ブラックペッパー」と「ポテトチップス しあわせバタ~」も19日から順次販売を再開するとしている。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,445円  +7 円 (+0.5%)  本日終値
 第一稀元素化学工業<4082>は年初来高値を更新。岩井コスモ証券が14日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を1180円から1740円へ引き上げたことが好材料視された。触媒向けなどの販売数量増やプロダクトミックスの改善などから17年3月期は2ケタ営業増益を達成した一方、18年3月期は福井工場の償却費増などから2ケタ減益を計画するが、会社計画は保守的で減益幅縮小が期待できるとしている。また、当面の間は排ガス浄化触媒用途の需要増が続くほか、燃料電池用途の育成で中期的にも収益成長を続けると見込んでいる。

■味の素 <2802>  2,468円  +10.5 円 (+0.4%)  本日終値
 味の素<2802>は上伸し新高値。大和証券は14日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は2500円から3000円に見直した。同証券では「中長期での利益成長に対する期待が高まる局面へ」と指摘している。17年3月期の第4四半期(1~3月)の海外事業において主力のタイの売上高が現地通貨ベースで増収に転換している点をポジティブに評価。今後のタイ事業の持続的な成長に対して前向きに評価している。また、飼料用アミノ酸事業のアウトソーシングや国内事業の再構築などの構造改革も着実に進展していくと予想している。

■オハラ <5218>  1,210円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 14日、オハラ <5218> が決算を発表。17年10月期上期(16年11月-17年4月)の連結経常損益は6.5億円の黒字(前年同期は1.5億円の赤字)に浮上し、従来予想の3.2億円の黒字を上回って着地したことが買い材料視された。FDP露光装置向けを中心に極低膨張ガラスセラミックスや石英ガラスの販売が好調だったことが寄与。原料調達費の減少や生産性向上による採算改善なども利益拡大に貢献した。

■東邦ホールディングス <8129>  2,181円  +3 円 (+0.1%)  本日終値
 14日、東邦ホールディングス <8129> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.44%にあたる30万株(金額で6億5340万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は14日終値の2178円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■エニグモ <3665>  1,915円  -259 円 (-11.9%)  本日終値
 エニグモ<3665>が急反落。14日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高10億6600万円(前年同期比11.1%増)、営業利益4億700万円(同4.8%減)、純利益2億5200万円(同2.7%減)と増収減益となったことが嫌気された。会員数、商品総取扱高が引き続き増加傾向にあり、「BUYMA」を中心とした主力のソーシャルコマース事業は売り上げを伸ばしたが、連結子会社が運営する「BUYMA KOREA」が営業損失を計上したことに加えて、昨年末に発生した他社のキュレーションメディアにおける問題に起因した関連市場での広告出稿数の一時的な減少の影響で、メディア事業が赤字に転落したことが響いた。なお、18年1月期通期業績予想は、売上高49億7700万円(前期比20.0%増)、営業利益19億6600万円(同11.2%増)、純利益13億4200万円(同17.4%増)の従来予想を据え置いている。

■バロック <3548>  1,096円  -56 円 (-4.9%)  本日終値
 バロックジャパンリミテッド<3548>は大幅安で5日続落。同社は14日取引終了後、18年1月期の第1四半期(2~4月)連結決算を発表した。売上高は148億円、営業利益は3億8000万円、最終損益は9300万円の赤字だった。なお同社では、17年1月期第1四半期は、四半期連結財務諸表を作成していないため、17年1月期第1四半期の数値および17年1月期第1四半期の対前年同四半期増減率については公表していない。国内事業では、既存店で客数、客単価で苦戦を強いられる厳しい環境のなかで、継続的な新規出店と、商品開発力の強化、仕入原価率の低減、物流費の適正化、Eコマースのシステム強化などのサプライチェーンマネジメント改革に積極的に取り組んだ。海外事業では、戦略的事業パートナーである中国靴小売り最大手のベル・インターナショナルと共同で設立した合弁会社で、前年に引き続き「MOUSSY」、「SLY」の主要2ブランドを中心に新規出店を加速することで、高い売り上げの伸びを実現した。 業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高762億800万円(前期比9.7%増)、営業利益63億1200万円(同17.6%増)、最終利益44億7900万円(同27.7%増)を見込んでいる。

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