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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発・一時2万円回復、円安で押し目買い優勢 (6月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19931.15
高値  20015.16(12:31)
安値  19884.80(09:52)
大引け 19943.26(前日比 +111.44 、 +0.56% )

売買高  22億8556万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1900億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶりに反発、押し目買い優勢
 2.1ドル=111円台へのドル高・円安基調が追い風に
 3.日銀会合は現状維持織り込みも日米金利差思惑が再燃
 4.一時2万円台乗せも、利食い圧力で終盤伸び悩む
 5.売買代金は活況でメジャーSQ算出日以来の3兆円台

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは14ドル安と反落。主力ハイテク株や資源関連株を中心に売りが優勢だった。

 東京市場では、買い優勢の展開となり日経平均株価は切り返しに転じた。為替の円安が追い風となったが、買い一巡後は上げ幅を縮小した。

 16日の東京市場は前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数が軟調だったものの、外国為替市場で1ドル=111円台とドル高・円安に振れたことなどを受けて目先リバウンド狙いの買いが流入した。日経平均は前日まで4日続落で値ごろ感も意識され、押し目買いの動きが強まった。日銀の金融政策決定会合は昼ごろに金融政策の現状維持を決定、マーケットは織り込み済みではあったが、日米金利差拡大が意識されるなかで、為替の円安期待が全体相場を支えた。ただ、日経平均は後場寄りに2万円大台を回復する場面もあったが、利益確定売り圧力も強く、その後は次第に伸び悩む展開となり終盤に手仕舞い売りが出た。東証1部の売買代金はメジャーSQ算出日の6月9日以来、5営業日ぶりに3兆円を超えている。

 個別では、NTT<9432>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり、第一生命ホールディングス<8750>も堅調。芦森工業<3526>が急騰、レナウン<3606>も物色人気となった。パソナグループ<2168>が値を飛ばし、共英製鋼<5440>、エムティーアイ<9438>なども買われた。日清オイリオグループ<2602>、日本電気硝子<5214>も高い。
 半面、任天堂<7974>が上昇一服、東京エレクトロン<8035>も軟調。すかいらーく<3197>も値を下げた。エンシュウ<6218>が利益確定売りに押され、フージャースホールディングス<3284>、レオン自動機<6272>も売られた。トーセ<4728>が下落、オルトプラス<3672>も安い。アスクル<2678>、ネットワンシステムズ<7518>も水準を切り下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、日ハム <2282> 、ファナック <6954> 、花王 <4452> 、日産化 <4021> 。押し下げ効果は約16円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)情報・通信業、(4)精密機器、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)鉄鋼、(5)建設業。

■個別材料株

△日清オイリオ <2602>
 SMBC日興証が目標株価720円に増額。
△芦森工 <3526>
 「タカタが民事再生法適用申請で調整」との報道で代替需要の思惑。
△アイフリーク <3845> [JQ]
 20年3月期に営業利益2億3300万円目指す中計を発表。
△オロ <3983> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△AWSHD <3937> [東証M]
 子会社の医療データ分析ソフトが東芝メディカルに採用される。
△ネクスウェア <4814> [JQ]
 ブロックチェーン技術のシビラと資本業務提携。
△日電硝 <5214>
 SMBC日興証券が投資評価を「1」に引き上げ。
△エンバイオH <6092> [東証M]
 東京都が「五輪水泳会場から汚染土壌確認」と発表で思惑買い。
△テクノセブン <6852> [JQ]
 技術者向け3Dプリンターを発売。
△大黒屋 <6993> [東証2]
 ブランドオフとの資本・業務提携。

▼すかいらーく <3197>
 海外で2550万株の売り出しを実施。
▼ピクセラ <6731> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)芦森工 <3526> 、(2)パソナG <2168> 、(3)オハラ <5218> 、(4)レナウン <3606> 、(5)新川 <6274> 、(6)ユニオンツル <6278> 、(7)ジーフット <2686> 、(8)gumi <3903> 、(9)共英製鋼 <5440> 、(10)クリナップ <7955> 。

 値下がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702> 、(2)フォーカス <4662> 、(3)中発条 <5992> 、(4)CTS <4345> 、(5)エンシュウ <6218> 、(6)イリソ電子 <6908> 、(7)四国化 <4099> 、(8)フージャース <3284> 、(9)RSテクノ <3445> 、(10)コムチュア <3844> 。

【大引け】

 日経平均は前日比111.44円(0.56%)高の1万9943.26円。TOPIXは前日比7.95(0.50%)高の1596.04。出来高は概算で22億8556万株。値上がり銘柄数は1237、値下がり銘柄数は652となった。日経ジャスダック平均は3220.50円(0.67円高)。

[2017年6月16日]

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