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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大阪製鉄、SOMPO、三菱重

大阪製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大阪製鐵 <5449>  2,138円  +52 円 (+2.5%)  本日終値
 大阪製鉄<5449>が3日ぶりに反発した。野村証券が15日付でレーティング「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1960円から2150円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の主力製品である中小形形鋼はニッチな市場であり、鋼材の中では比較的、需給が安定していると見られることから、17年春のような鉄屑価格が下落する局面ではスプレッド(鋼材価格-鉄屑価格)を比較的維持しやすく、業績面の好影響も出やすいと評価。19年3月期以降は関西電力<9503>の原発再稼働に伴う電力コストの低下の恩恵も受けられるとして、18年3月期の営業利益予想を75億円から80億円へ、19年3月期を同75億円から85億円へ上方修正している。

■SOMPO <8630>  4,422円  +107 円 (+2.5%)  本日終値
 SOMPOホールディングス<8630>が反発。大和証券が15日付でレーティング「1」を継続しつつ、目標株価を5200円から6300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、総還元利回りが高く、増配余地が大きい点を指摘。また、国内損保では自動車保険を主因に減益が予想されるが、海外事業では買収したエンデュランス社の業容拡大、介護・ヘルスケア事業では入居率の改善による黒字化・業績改善んどが期待され、グループ全体の利益成長の見通しを描きやすいと評価している。

■三菱重工業 <7011>  436.6円  +8.5 円 (+2.0%)  本日終値
 三菱重工業<7011>は反発。15日、グループの三菱重工環境・化学エンジニアリングが、中国上海市向けに世界最大の一般廃棄物焼却施設を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。中国のエンジニアリング企業である杭州新世紀能源環保工程とコンソーシアムを組み、6000トン/日の処理能力を持つストーカ式焼却炉設備のほか、廃熱回収および排ガス処理に関わる機器などを手掛けるもので、納入完了は18年7月の予定としている。

■東芝 <6502>  321.6円  +5.1 円 (+1.6%)  本日終値
 東芝<6502>は続伸。同社は半導体子会社「東芝メモリ」の売却に絡み優先交渉先を21日に決めるとみられており、高値売却への期待が出た。また、信用売り方の買い戻しの動きも株価を押し上げている様子だ。東芝の有価証券報告書(有報)の提出は遅れる見通しだが、同社は前期に債務超過に陥ったとみられることから、東証は有報の提出を待たずに8月1日付で東証2部へ指定替えすると報道されている。東芝が東証2部となった場合、TOPIXと日経平均株価の採用銘柄からは除外されるが、野村証券では15日、「MSCIやFTSEについては採用基準として東証1部であることは求められていないため、各指数の採用基準(時価総額、流動性など)を満たす限りは上場廃止まで組み入れが継続される」と指摘している。

■日本新薬 <4516>  6,980円  +100 円 (+1.5%)  本日終値
 日本新薬<4516>が続伸。SMBC日興証券は15日、同社株の投資判断「1」を継続するとともに、目標株価は5800円から7800円に引き上げた。肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬「ウプトラビ(一般名・セレキシパブ)」の国内販売、特許料収入拡大による高い利益成長力などを評価。同証券では、18年3月期連結営業利益を従来予想170億円から175億円(会社予想165億円)、19年3月期は同237億円から262億円に増額修正している。

■デサント <8114>  1,475円  +19 円 (+1.3%)  本日終値
 デサント<8114>が8日続伸し連日の年初来高値更新となった。午前11時ごろ、韓国における「アリーナ」ブランドのスイム用品の独占販売代理店である韓国ドンジン・スポーツ社(ソウル市)と合弁会社を設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。新会社アリーナ・コリア社は、韓国における「アリーナ」ブランド製品の開発・企画・小売・卸売とローカルマーケティングを行うことを目的に設立。ドンジン社がこれまで築き上げてきたサプライチェーンに、デサントグループの強みであるスポーツウエアの開発・企画力と、売り場づくりやビジュアルマーチャンダイジングにおけるノウハウを掛け合わせ、「アリーナ」ブランド事業のさらなる成長と事業基盤の強化を目指すとしている。なお、18年3月期業績への影響は軽微としている。

■リンテック <7966>  2,592円  +32 円 (+1.3%)  本日終値
 リンテック<7966>が反発。ここ調整色の強い展開で、前日まで9日続落と下値を探る展開だったが、足もと押し目買いが入ってきた。SMBC日興証券では15日付で同社株の目標株価を2150円から2700円に大幅に引き上げ(投資評価は「2」継続)ており、これが株価反転の足場となった。半導体関連粘着テープや半導体関連装置などが好調に推移しているほか、2016年12月に子会社化した北米の印刷用ラベル業界大手のMACtacに注目しているという。リンテックの18年3月期営業利益については、従来予想の190億円から204億円(前期比22.9%増)予想に見通しを増額修正している。

■ミロク情報サービス <9928>  2,248円  +23 円 (+1.0%)  本日終値
 ミロク情報サービス<9928>が3日続伸。同社はきょう、ソラミツ(東京都千代田区)が開発したブロックチェーン基盤「Hyperledger Iroha(いろは)」のユースケース・パートナーとして今月から参画すると発表した。同社はソラミツが持つブロックチェーンのノウハウや知見を学ぶとともに、さまざまなケーススタディーを基に、ERP(基幹業務システム)への応用や新たなFinTech分野のサービス創出を目指すとしている。

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