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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、日清オイリオ、日電硝

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  1,670円  +220 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値
 リミックスポイント<3825>が続急騰。5月下旬以降、急激な上昇トレンドを形成中だ。同社は15日、子会社のビットポイントジャパンが仮想通貨「イーサリアム」の取り扱い(店舗決済サービス)を8月から開始することを発表、これが株価を強力に後押しした。2015年7月にリリースされ、取引が開始された「イーサリアム」は、ビットコインに次ぐ主要仮想通貨に急成長、取引が完了するまでの時間がビットコインよりも短く利便性が高い点が注目されており、同社もこれに対応する。

■日清オイリオグループ <2602>  687円  +36 円 (+5.5%)  本日終値
 日清オイリオグループ <2602> が急反発。SMBC日興証券が15日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価630円→720円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、新中期計画と17年3月期決算の説明会資料で、同社が高付加価値製品へシフトして収益性を高めていく具体的な構造が理解できたと評価。これを踏まえ同証券では、油脂・油糧事業と加工油脂事業を中心に業績予想を引き上げた。今後はファインケミカル事業の収益拡大が現実化するかに注目している。

■日本電気硝子 <5214>  792円  +40 円 (+5.3%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が急反発し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が15日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を615円から950円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、株価には同社がLCD用基板ガラスを中心とする収益構造から、ガラスファイバ事業を業績拡大のドライバーとする構造へ転換し始めた効果が十分に反映されていないと指摘。17年12月期の営業利益予想を240億円から290億円へ、18年12月期を同256億円から330億円へ、19年12月期を同267億円から360億円へ引き上げており、PPG欧米ガラスファイバ事業の取得に伴うシェア拡大で業績への貢献が顕在化することが、今後の株価のカタリストになるとしている。

■セイコーエプソン <6724>  2,455円  +104 円 (+4.4%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が大幅続伸。東芝<6502>が8月1日にも東証2部へ降格となるとの観測が出るなか、東芝が日経平均採用銘柄から除外される代わりにエプソンが採用されるとの思惑が引き続き材料視された。野村証券では、エプソンが日経平均に採用された場合の推定買い入れインパクトは28日分程度と予測している。

■アカツキ <3932>  8,290円  +310 円 (+3.9%)  本日終値
 アカツキ<3932>が大幅高。同社はスマートフォン向けゲームの開発・運営を行っており、海外展開力の高さが大きな強みとなっている。ここゲーム関連株が波状的に物色人気を集めており、同社株はそのリード役を担っている。バンダイナムコホールディングス<7832>と共同開発した「ドラゴンボールZドッカンバトル」が世界的な大ヒットで収益に貢献、17年3月期は営業利益段階で前の期比2.2倍の47億5100万円と高成長、今期業績予想について会社側は開示していないが、期待のタイトル投入が相次ぐことで、2ケタ以上の増益が有望視されている。

■パイロット <7846>  4,730円  +140 円 (+3.1%)  本日終値
 15日、パイロットコーポレーション <7846> が発行済み株式数(自社株を除く)の16.27%にあたる762万株(金額で349億7580万円)を上限に、16日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は15日終値の4590円)を実施すると発表したことが買い材料。同社の筆頭株主だった故高洪明氏の相続人が売却する意向を示したことに対応する。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日本郵船 <9101>  210円  +6 円 (+2.9%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>をはじめ海運株が総じて買い優勢の展開。海運市況に回復色が強まっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も前日は10ポイント安の855と下げたものの、6月6日の818を底に戻り歩調に転じており、風向きが変わっている。市場では「(海運は)低PBR株の宝庫であり、市況低迷も一巡感が出ていることで見直し買いの動きがみられる。きょうはJPモルガン証券が郵船と商船三井について投資判断を『ニュートラル』から『オーバーウエイト』に引き上げており、これが買い人気の引き金となったようだ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■LINE <3938>  4,045円  +115 円 (+2.9%)  本日終値
 LINE<3938>が大幅続伸で5日ぶりに4000円大台を回復した。同社は15日、人工知能(AI)を搭載したスピーカー端末(AIスピーカー)を今秋に発売することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。また、同日にトヨタ自動車<7203>とコネクテッドカー分野で提携することも発表しており、物色人気を増幅させている。AIスピーカーは米アマゾン・ドット・コムが先駆し、現在米国で急速に市場が拡大している。LINEのスピーカー端末「ウェーブ」は親会社である韓国ネイバーと共同で開発したAI「クローバ」を搭載しており、人間が話しかけるだけで音楽再生やニュースなどさまざまな操作を可能としている。トヨタとの提携では「クローバ」を活用することで、スマートフォンなどの端末と車載機器を連携させる機能拡充を図る狙い。

■郵船ロジスティクス <9370>  1,032円  +29 円 (+2.9%)  本日終値
 郵船ロジスティクス<9370>が反発した。大日本印刷<7912>はきょう、郵船ロジスティクスと輸送サービスで協業すると発表した。両社は、温度管理が必要な貨物における低温での国際輸送を可能にする多機能断熱ボックスの共同研究を重ね、あらゆる輸送形態に活用できるサービスを構築。例えば、冷蔵管理を必要とする青果物、加工食品、酒類などのほか、定温管理を必要とする医療・医薬品、化学品、工業製品などを主なターゲットとしている。

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