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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、米株安で主力株中心に売り優勢 (6月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19859.81
高値  19929.03(10:12)
安値  19850.86(09:13)
大引け 19898.75(前日比 -9.83 、 -0.05% )

売買高  16億1438万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1192億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅続落、米株安で売り優勢
 2.FOMCでの利上げ織り込みも、為替や米金利動向に警戒感
 3.値上がり銘柄数は1100と値下がり大きく上回る
 4.中小型の材料株中心に個別物色意欲は旺盛
 5.トーセやフォーカスなど急騰銘柄も相次ぐ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは36ドル安と4日ぶりに反落。アップル、マイクロソフトなどのハイテク株中心に売りが優勢だった。

 東京市場では前日の米株安を受け日経平均株価は売りに押されたが、値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回るなど、個別物色意欲は旺盛だった。

 13日の東京市場は、朝方から日経平均は売りに押される展開だったものの、売り一巡後は底堅く推移し、押し目買い優勢のなか一時は前日比プラス圏に浮上する場面もあった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに安かったが、とくにハイテク株比率の高いナスダック指数が下げ止まらないことで東京市場でも電機・精密機器などを中心に逆風が意識された。朝方は、為替も1ドル=109円台後半の推移と円高水準でもみ合っていたことで、これも買い手控え要因に。13~14日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはほぼ織り込んでいるものの、イエレンFRB議長の記者会見などを見極めたいとの思惑も強い。もっとも、個別でみると中小型の材料株中心に個人投資家資金の買い意欲は旺盛であり、値上がり銘柄数は1100を超え、TOPIXはプラス圏で着地した。東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円を10日連続で上回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、キーエンス<6861>も売りに押された。オルトプラス<3672>が急落、東天紅<8181>、日本ペイントホールディングス<4612>も安い。IHI<7013>、日機装<6376>が値を下げ、エイチーム<3662>も軟調。日本カーボン<5302>、三菱ガス化学<4182>、ダイワボウホールディングス<3107>なども下落した。
 半面、任天堂<7974>が朝方軟調もその後買い優勢となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も堅調。ルネサスエレクトロニクス<6723>も朝安後に急速に戻り足に転じ大幅高で引けた。トーセ<4728>が4日連続ストップ高に買われ、フォーカスシステムズ<4662>も値幅制限いっぱいに買われた。ルック<8029>、レナウン<3606>も物色人気。名村造船所<7014>、イトーキ<7972>なども高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、大和ハウス <1925> 、KDDI <9433> 、日東電工 <6988> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約38円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)不動産業、(3)建設業、(4)鉱業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)非鉄金属、(5)電気機器。

■個別材料株

△エムビーエス <1401> [東証M]
 「対象物管理サーバ及び対象物管理システム」に関する特許取得。
△大林組 <1802>
 SMBC日興証券が目標株価を1500円に増額。
△セーラー広告 <2156> [JQ]
 中間で記念配当5円を実施。
△トランスG <2342> [東証M]
 網羅的がん遺伝子解析、プレシジョン検査を開始。
△日本和装 <2499> [東証2]
 今期経常を23%上方修正、配当も2円増額。
△プロパスト <3236> [JQ]
 前期経常を42%上方修正。
△ソフトクリエ <3371>
 1.0%を上限に自社株買いを実施。
△RSテクノ <3445>
 1→2の株式分割を実施。
△シーズHD <4924>
 8-4月期(3Q累計)経常が46%増益。
△こころネット <6060> [JQ]
 中期計画の利益目標を上方修正。

▲神島化 <4026> [東証2]
 18年4月期2ケタ営業増益見通しも市場予想に届かず。
▲コーセル <6905>
 今期経常は14%減益、前期配当増額も今期減配。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トーセ <4728> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)フォーカス <4662> 、(4)スターティア <3393> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)ルネサス <6723> 、(7)日本ライフL <7575> 、(8)イトーキ <7972> 、(9)ルック <8029> 、(10)IDOM <7599> 。

 値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)オンリー <3376> 、(3)東天紅 <8181> 、(4)イーブック <3658> 、(5)Bガレージ <3180> 、(6)コーセル <6905> 、(7)シュッピン <3179> 、(8)イリソ電子 <6908> 、(9)ザッパラス <3770> 、(10)日本ペHD <4612> 。

【大引け】

 日経平均は前日比9.83円(0.05%)安の1万9898.75円。TOPIXは前日比1.96(0.12%)高の1593.51。出来高は概算で16億1438万株。値上がり銘柄数は1106、値下がり銘柄数は748となった。日経ジャスダック平均は3218.79円(5.22円高)。

[2017年6月13日]

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