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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):モノタロウ、カプコン、SUMCO

モノタロウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■MonotaRO <3064>  3,795円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が続伸。ドイツ証券は12日、同社株の投資判断「バイ」を継続するとともに、目標株価を3900円から4300円に引き上げた。同社の1~5月累計売上高は前年同期比24.4%増と好調に推移していることを評価。配送コストの増加も比較的軽微にとどまるとみており、17年12月期の連結営業利益予想を従来予想117億1300万円から121億6300万円(会社予想115億9600万円)へ引き上げている。

■カプコン <9697>  2,705円  +36 円 (+1.4%)  本日終値
 カプコン<9697>が高い。この日正午ごろ、「モンスターハンター」(略称「モンハン」)シリーズの最新作「MONSTER HUNTER:WORLD」(プレイステーション4、Xbox One向け)を18年初頭に全世界に向けて発売すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「モンハン」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームで、04年に家庭用ゲームでの第1作を発売して以降、13年を経た今もファンを増やし、シリーズ累計販売本数4000万本(3月31日時点)を誇る大ヒットシリーズ。今回発表した「MONSTER HUNTER:WORLD」は、据え置き機向けの新作としては9年ぶりのタイトルで、プレイヤーは調査団の一員として“新大陸”に足を踏み入れたハンターとなり、未知の大陸を探索するストーリーだという。

■SUMCO <3436>  1,822円  +11 円 (+0.6%)  本日終値
 SUMCO<3436>は底堅さを発揮。米国発のハイテク株下落の余波で半導体関連株全般も売り優勢の展開を強いられているが、そのなかで強さをみせている。SMBC日興証券が12日付のリポートで同社株の投資評価を「2」から「1」に格上げすると同時に目標株価を1570円から2260円に大幅に引き上げており、これが押し目買いを誘った。同証券では、300ミリウエハーの価格について、18年12月期末には16年12月期末対比で4割強の上昇を予想している。タイトな需給バランスを裏付けに、17年の顧客との価格交渉は概ね完了し、平均2割程度の値上げを勝ち取ったとみている。17年12月期の経常利益は前期比3.7倍の365億円(従来予想325億円)予想に大幅増額修正している。

■ペプチドリーム <4587>  6,570円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>はしっかり。12日の取引終了後、独自の創薬開発プラットフォームシステムPDPSに関して、塩野義製薬<4507>と非独占的にライセンス許諾することで合意したと発表しており、今後の業績貢献の期待から買いが入ったようだ。今回の合意は、PDPSを塩野義製薬に対して非独占的にライセンス許諾することで、塩野義薬が特殊ペプチドによる創薬研究開発ができるようにすることを目的としたもの。同ライセンス契約の締結に伴い、ペプドリは技術ライセンス料(契約一時金)を段階に分けて受け取ることになるほか、PDPSにより創製された特殊環状ペプチドおよび低分子化合物(特殊環状ペプチドを出発点として創製された化合物)について設定されたマイルストーンフィー、さらに上市後の売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。

■ラクス <3923>  2,454円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 ラクス<3923>が反発。12日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(単独)が前年同月比23.2%増となり、高成長を継続していることが好感されたようだ。主力サービスである「楽楽精算」が、グループ企業で複数社導入する事例が増加していることなどを受けて同64.2%増となったほか、「メールディーラー」も17.2%増と大幅に伸長した。

■ジャパンミート <3539>  1,847円  -98 円 (-5.0%)  本日終値
 ジャパンミート<3539>が反落。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年8月~17年4月)連結決算が、売上高770億1900万円(前年同期比5.8%増)、営業利益31億7300万円(同9.0%減)、純利益21億8400万円(同4.3%増)となり、特に2~4月期営業利益が前年同期比29%減となったことから、足もとの業績悪化を懸念した売りが出たようだ。昨年10月に「肉のハナマサ」立川店、12月に「ジャパンミート卸売市場」越谷店、今年3月に「肉のハナマサ」亀戸店などを開店した効果で売上高は伸長したものの、競争激化などによる粗利率の低下や、出店費用や償却費などが利益を圧迫する。なお、17年7月期通期業績予想は、売上高1003億3100万円(前期比3.2%増)、営業利益42億9500万円(同0.3%増)、純利益24億4000万円(同4.6%減)の従来予想を据え置いている。

■コーセル <6905>  1,344円  -68 円 (-4.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 コーセル<6905>が下げ幅を拡大。午前11時頃に発表した18年5月期の連結業績予想で、売上高237億円(前期比5.4%増)、営業利益30億6000万円(同12.3%減)、純利益21億6000万円(同15.6%減)と2ケタ営業減益を見込んでいることが嫌気されたようだ。アジア市場で半導体製造装置や射出成型機、レーザー関連機器、医用機器など向けに受注増を見込むほか、技術系ディーラーの活用で欧州事業も伸長する見通し。ただ、生産設備増強に伴い償却費が膨らむほか、外注費や人件費などの増加も利益を圧迫するようだ。なお、17年5月期連結決算は、売上高224億7900万円(前の期比4.1%増)、営業利益34億9000万円(同51.4%増)、純利益25億5900万円(同53.0%増)だった。

■ローム <6963>  8,450円  -80 円 (-0.9%)  本日終値
 SMBC日興証券では12日付で電子部品セクターについてポジティブなリポートを発行している。同セクターは、金融危機後の過少投資、MLCCメーカーの慎重な投資姿勢、自動車電装化の高まり、データ爆発によるデータセンター向け需要拡大など、複数要因が重なり構造的な部品供給不足が発生していると指摘。テックインフレの進行に伴い電子部品セクターの時価総額が増加、TOPIXをアウトパ フォームする可能性が高まったと判断しており、業種格付けを「中立」から「強気」に修正している。個別銘柄の選定は、テックインフレが起こり始めた製品を持つ企業を見極めることが重要とし、現状では、受動部品やアナログ半導体に特に不足感が強く、一部では値上げが始まっているため、ローム<6963>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>、京セラ<6971>などを特に恩恵を受けると銘柄として挙げている。

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