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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アンジェス、シーズHD、RSテクノ

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス MG <4563>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 アンジェス MG<4563>がストップ高。特別な機能を持つ遺伝子を活用して血管の病気を治す遺伝子治療について、今年10月をメドに厚生労働省に製造販売の承認を申請することを、10日付の日本経済新聞が報じ、これが承認されれば国内初の遺伝子治療薬となることもあって投機資金の流入が加速した。もっとも、株価はこれに先立って、「7日開催の第19回再生医療等評価部会のスケジュールに合わせる形で人気化」(市場関係者)しており、6日から出来高急増のなか値を飛ばしていた。

■正栄食品工業 <8079>  3,500円  +270 円 (+8.4%)  本日終値
 12日、正栄食品工業 <8079> [東証2]が決算を発表。17年10月期上期(16年11月-17年4月)の連結経常利益が前年同期比28.4%増の35.7億円と従来予想の28億円を上回って着地したことが買い材料視された。健康ブームを追い風に国内でナッツ類やドライフルーツが伸びたほか、米国でクルミの販売が好調だったことが寄与。売上増加による工場稼働率の向上や輸出採算の改善なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の48億円→53億円に10.4%上方修正。増益率が3.7%増→14.5%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■富士通フロンテック <6945>  1,765円  +136 円 (+8.4%)  本日終値
 富士通フロンテック<6945>が急反発。大和証券が12日付でレーティングを「3」から「2」に引き上げ、目標株価を2200円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、海外での現金管理システムの拡大期待と中長期的なRFIDの成長性を評価。特に後者については、従業員の作業負担軽減のために小売業界を中心にRFIDの導入が進んでいることや、UHF帯RFIDタグやハンディターミナルなどのハードから、ソフトウエアの開発・販売までトータルで提供できる点が強みとしている。また、18年3月期営業利益予想を61億円(会社予想56億円)、19年3月期同71億円を見込んでいる。

■シーズHD <4924>  3,880円  +230 円 (+6.3%)  本日終値
 シーズ・ホールディングス <4924> が急反発し、上場来高値を更新した。同社は12日に決算を発表。17年7月期第3四半期累計(16年8月-17年4月)の連結経常利益が前年同期比46.5%増の62.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期に買収したエステサロンを運営するシーズ・ラボの業績上積みに加え、主力のドクターシーラボ事業で中華圏を中心とするインバウンド需要を取り込んだ「スーパー毛穴ローション」の販売が好調だったことが収益を押し上げた。

■RSテクノ <3445>  9,250円  +390 円 (+4.4%)  本日終値
 12日、RS Technologies <3445> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ヤオコー <8279>  4,835円  +170 円 (+3.6%)  本日終値
 ヤオコー<8279>が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で、投資判断を新規に「オーバーウエート」とし、目標株価を5480円に設定したことが好材料視されたようだ。同証券では、就業状況の変化や顧客層の高齢化は総菜・調理食品に強い同社業績にとって追い風になると指摘。また、人手不足に起因するコンビニエンスストアの新規出店の減速や総合スーパー業態の閉店は、競合緩和となり食品スーパー全体にとってメリットになるとしているが、同社は首都圏郊外立地で有利な店舗網の構築に成功しており、環境が良い食品スーパーの中でも、良好なポジションに位置しているとみている。さらに同証券では、17年3月期までで28期続いている増収増益の記録が更新できるとみており、現在、小売業平均以下となっている同社株のバリュエーションは上方修正の余地が大きいと判断している。

■東京個別指導学院 <4745>  1,518円  +50 円 (+3.4%)  本日終値
 東京個別指導学院<4745>が3日ぶり反発。12日の取引終了後に発表した5月末の在籍生徒数が前年同月比5.0%増の2万6538人となり、順調に生徒数を伸ばしていることが好感されたようだ。第1四半期(3~5月)に東京個別指導学院恵比寿教室、東京個別指導学院五反田教室、Benesse文章表現教室新百合ヶ丘教室、Benesse文章表現教室武蔵浦和教室などを新規に開校したことが寄与した。なお、第1四半期の新規入会者数は前年同期比7.0%増の7553人だった。

■インベスターズクラウド <1435>  4,735円  +145 円 (+3.2%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が4連騰。12日の取引終了後、子会社のRobot Home(ロボットホーム)が、デュアルタップ<3469>へ「賃貸住宅キット」のOEM提供を行うことになったと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回のOEM契約では、デュアルタップはロボットホームの提供するIoTサービス「賃貸住宅キット」を「デュアルタップキット」として、今冬をメドに自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」へ導入する。これにより、室内に設置されたセントラルコントローラーで、エアコンやLED照明をはじめとした各種IoT機器の操作が行えるほか、コンシェルジュによる水漏れなどのトラブルや退去時の連絡など、入居者の毎日の生活をサポートするという。

■太陽誘電 <6976>  1,669円  +38 円 (+2.3%)  本日終値
 太陽誘電<6976>、TDK<6762>など電子部品株が反発。米国株市場でハイテク株売りの流れが形成され、前日はアップル株が3日続落と調整色を強めており、東京市場でもアップル関連に位置づけられる電子部品セクターには逆風が意識されている。しかし、SMBC日興証券が12日付リポートで太陽誘電、TDKの投資評価をいずれも「2」から「1」に格上げし、目標株価について、太陽誘電は1200円から2100円にTDKは8200円から1万1000円にそれぞれ大幅に引き上げており、これがポジティブサプライズとなって、株価を押し上げる形となった。

■大林組 <1802>  1,265円  +25 円 (+2.0%)  本日終値
 大林組 <1802> が続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が12日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価1300円→1500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、中期経営計画における持続的成長に向けた意欲を評価。また、土木、建築ともに良好な工事採算が続くことや、エネルギー事業などの子会社業績の貢献を踏まえ、18年3月期の連結営業利益を1260億円→1350億円(会社計画は1345億円)、19年3月期を1270億円→1370億円にそれぞれ上方修正した。

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