【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ホットリンク、フォーカス、アプリックス
ホットリンク <日足> 「株探」多機能チャートより
セーラー広告<2156>がストップ高で年初来高値を更新。12日の取引終了後、従来無配としていた18年3月期の中間配当で記念配当5円を実施すると発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。会社側によると、6月21日付で株式上場10周年を迎えることを記念して実施するという。なお、年間配当は10円(従来予想5円)となり、前期実績の5円に対して5円の増配となる予定だ。
■ホットリンク <3680> 637円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
ホットリンク<3680>が3連騰。同社はディープラーニングなどの人工知能(AI)技術を積極活用したビッグデータ解析ツールを提供しており、AI関連株として注目度が高い。ここまとまった買いが継続的に流入し動意含みにあったが、きょうは一気に上放れ16年6月以来、約1年ぶりの高値圏に浮上している。マーケティング活動にSNSを利用する企業が増加しているが、これを受け同社は企業向けに「インスタグラム」の活用を支援するサービスを開始しており、株価上昇を後押ししている。
■フォーカスシステムズ <4662> 1,087円 +150 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
フォーカスシステムズ<4662>が急反騰。独立系のソフト開発会社でITシステムの構築支援を主力とするが、人工知能(AI)エンジンを活用した訴訟支援ビジネスを展開するFRONTEO<2158>の大株主でもあり、AI関連の一角として存在感を示す。今月早々にサイバー犯罪の証拠データ分析の高速処理化に向け、日本マイクロソフトと連携して、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を活用した警察機関向け証拠データの高速処理化を実現するソリューション「サイフォクラウド」を開始することを発表、IoT時代の到来と並行してクラウド市場が世界的に急拡大途上にあるだけに、株価の居どころを変える起爆材料となった。3連続ストップ高を交え、株価を倍化させた後、ここ3営業日は調整を入れていたが、目先売り一巡したタイミングを見計らって投機資金が再度流入してきた。
■システム ディ <3804> 778円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
システム ディ<3804>がストップ高し年初来高値更新。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(16年11月~17年4月)連結決算が、売上高18億1500万円(前年同期比21.0%増)、営業利益3億円(同2.3倍)、純利益2億円(同2.5倍)となり、従来予想の営業利益1億4500万円を大きく上回る増収増益で着地したことが好感された。先行3事業(学園、ウエルネス、ソフトエンジ)が順調に進展したことに加えて、採算軌道に乗った新規2事業(公教育、公会計)が業績を伸ばしたことが寄与したという。なお、17年10月期通期業績予想は、売上高33億8200万円(前期比8.8%増)、営業利益3億2200万円(同66.9%増)、純利益2億1600万円(同61.5%増)の従来予想を据え置いている。
■エムビーエス <1401> 783円 +100 円 (+14.6%) ストップ高 本日終値
エムビーエス<1401>は連日のストップ高。同社は独自施工により外壁のリフォームを手掛けている。12日取引終了後にパシフィックコンサルタンツと共同で「対象物管理サーバ及び対象物管理システム」に関する特許を取得したことを発表、これを材料視する買いを呼び込むとなった。これは道路や学校、病院などの構造物を効率良く管理することができるシステムで、これによる業容拡大期待が膨らんだ。
■トランスジェニック <2342> 716円 +78 円 (+12.2%) 一時ストップ高 本日終値
トランスジェニック<2342>が後場急伸。午後1時ごろ、グループ会社のジェネティックラボが、国立病院機構北海道がんセンターおよび三菱スペース・ソフトウエアと協業し、「網羅的がん遺伝子解析;プレシジョン検査」を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同遺伝子検査システムは、北海道がんセンター・がんゲノム医療センター長の西原医師が北海道大学病院にて開発したクラーク検査に基づきながら、米国病理学会が承認した国際臨床検査成績評価プログラム(CAP)を取得した検査センターを有するジェネティックラボと、バイオメディカルインフォマティクスにおいて国内最高レベルの技術とシステムを有する三菱スペース・ソフトウエアとの共同開発で、受託解析として実施するもので、プレシジョン検査と名付けられた国内検査。ジェネティックラボでは、前日発表したがん関連遺伝子を対象とした受託解析サービスの開始とあわせ、クリニカルシークエンス事業を拡充するとしている。なお、同件による18年3月期の業績への影響は未定としている。
■こころネット <6060> 1,483円 +127 円 (+9.4%) 本日終値
12日、こころネット <6060> [JQ]が中期経営計画を見直し、最終年度となる19年3月期の営業利益目標を6.2億円→8.6億円に上方修正すると発表。これを好材料視する買いが向かった。17年3月期業績は葬祭事業と婚礼事業の好調に加え、経費削減に取り組んだことが寄与し、売上高・利益ともに中期経営計画の最終年度に掲げた数値目標を上回った。18年3月期は婚礼会場の休館に伴い売上高が減少するものの、利益面では引き続き高水準を維持する見込みだ。こうした状況を踏まえ、19年3月期業績の上方修正に踏み切った。
■アプリックス <3727> 569円 +48 円 (+9.2%) 一時ストップ高 本日終値
アプリックス<3727>が一時ストップ高まで上昇する場面があった。12日の取引終了後、チェンジ<3962>と共同で、米アマゾン・ドット・コム(ワシントン州)が提供するクラウドベースの音声認識機能「Alexa」を利用した、各種製品やサービスのUX(ユーザー体験)を改善するための共同研究を6月中に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。今回の共同研究では、音声による発注が可能となることでeコマースがどのように変化するかについて研究を実施する。両社が相互の強みを持ち寄って共同研究を実施することで、音声で操作できる、UXに優れた新しい製品やサービスを共同で開発し、国内外の顧客に提案していくことが目的としている。
■インソース <6200> 2,318円 +165 円 (+7.7%) 本日終値
インソース<6200>が後場急伸。この日正午ごろ、エルテス<3967>と提携し、24時間365日ソーシャルメディア上の投稿を監視する「WEBリスクモニタリング」および、ネット上の評判をポジティブに変える「検索エンジン評判対策」サービスを開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「WEBリスクモニタリング」は、24時間365日ソーシャルメディア上の投稿を人とシステムで監視するだけではなく、不適切な投稿があった際、どのように対応すべきかを助言するサービス。一方の「検索エンジン評判対策」は、クライアント企業が本当に伝えたいコンテンツ(情報)の発信力強化支援・代行を行うことで、ネガティブなサイトの上位表示を防ぐコンサルティングサービスだという。また同社は同時に、チエル<3933>との協業を強化し、セキュリティー対策ソフトウエアの販売を開始すると発表しており、あわせて業績への貢献が期待されているようだ。
●ストップ高銘柄
テクノ・セブン <6852> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値
トーセ <4728> 2,103円 +400 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値
ホロン <7748> 902円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
買取王国 <3181> 745円 +102 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 309円 -80 円 (-20.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース