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2016年12月01日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

黒田精 <日足> 「株探」多機能チャートより

■黒田精工 <7726>  206円 (+50円、+32.1%) ストップ高

 黒田精工 <7726> [東証2]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は30日、独自開発した金型内接着積層工法「Glue FASTEC」を用いて製造したモーターコアが、最先端エコカーに相次いで採用されたと発表。これが材料視されたようだ。燃料電池自動車(水素燃料電池自動車)の駆動用モーター向けに採用され製造販売が始まったことに加え、米国の電気自動車のメインモーターにGlue FASTECモーターコアが採用されることが決まったという。会社側では、Glue FASTECによる接着積層コアは電機部品向けに量産の実績を積んできており、その実績と優れた特性が評価されて、このほど自動車の駆動用モーターとして初めて量産採用が決まったとしている。

■21LADY <3346>  107円 (+19円、+21.6%) 一時ストップ高

 21LADY <3346> [名証C]が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は29日取引修了後に、リンクトラスト・ペイ(東京都中央区)と資本・業務提携に関する基本契約を締結したと発表。今後の事業展開などが期待されたようだ。リンクトラスト・ペイは、中国の「銀聯」「支付宝」「微信」の決済処理サービスを中心とした越境ECソリューションおよびインバウンド集客サービスを行う企業。21LADYはこの提携をもとに12月にも決済処理サービスを手掛ける子会社を設立(持ち株比率は21LADY90%、リンクトラスト・ペイ10%)するほか、リンクトラスト・ペイの新株式の引き受け(具体的な株数などについては現在協議中)を行う予定だとしている。

■アズジェント <4288>  627円 (+100円、+19.0%) ストップ高

 アズジェント <4288> [JQ]がストップ高。同社はセキュリティーソフトなどの輸入販売を手掛ける。イスラエルのカランバセキュリティ社と販売契約を締結したことを発表。コネクテッドカーやIoT機器に対するサイバー攻撃を防御する自動・自立型のセキュリティー製品の取り扱いを開始することで、これに伴う収益拡大期待が株価を押し上げている。

■アコーディア・ゴルフ <2131>  1,199円 (+164円、+15.9%)

 東証1部の上昇率3位。29日、アコーディア <2131> に対して投資ファンドのMBKパートナーズがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を16.9%上回る1株1210円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は11月30日から2017年1月18日まで。

■エボラブルアジア <6191>  2,000円 (+248円、+14.2%)

 29日、エボラブルアジア <6191> [東証M]が東証1部への市場変更へ向けた流動性向上を目的に、主要株主の株式を売却したと発表したことが買い材料視された。今回株式を売却したのは大石崇徳会長と吉村ホールディングスが保有する株式72万株(発行済み株式数の4.3%)で、29日付で市場外で売却した。同社は17年9月期中に東証1部へ市場変更することを目指している。発表を受けて、東証1部への市場変更の早期実現を期待する買いが向かった。

■メタップス <6172>  2,729円 (+193円、+7.6%) 一時ストップ高

 メタップス <6172> が一時ストップ高まで買われた。同社が研究開発に取り組んでいる人工知能「Laplace(ラプラス)」に対する期待感が高まっているもよう。同社はこの研究開発を決済、通貨、融資、投資、保険などにおける新しいFinTechサービスの創出に役立てることを目指しているが、29日取引時間中に定款の一部変更を発表したことで人気に拍車がかかるかたちとなったようだ。なお、定款の事業目的に「仮想通貨ならびに資金移動業」「経営コンサルティング業」「不動産の売買、賃貸借、仲介・斡旋、鑑定評価および管理業務」「金銭の貸付、金銭の貸借の媒介および保証、クレジットカードの取扱、金融商品取引業、銀行代理業その他金融業」「損害保険代理店業および生命保険の募集に関する業務」「国内および外国会社の株式または持分を保有することによる当該会社の事業活動の支配、管理」が追加されている。

■関東電化工業 <4047>  950円 (+43円、+4.7%)

 関東電化工業 <4047> が反発。リチウムイオン電池用電解質はここまで収益面では足を引っ張ってきたが、電気自動車(EV)の世界的な普及で今後は追い風局面が予想されている。また、高速アクセスが可能な3次元NAND型メモリーの市場が急速な伸びをみせるなか、半導体向け特殊ガスの需要も増勢顕著で見直し買いを誘ったようだ。テクニカル的にも26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消したほか、日足一目均衡表で雲抜けが目前、週足ベースでは直近雲抜けを果たしており一段の上昇が期待される場面。

■フリークアウト <6094>  2,772円 (+122円、+4.6%)

 29日、フリークアウト <6094> [東証M]が非開示だった17年9月期の連結経常利益は前期比87.2%増の10.5億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示したことが買い材料視された。今期もインターネット広告市場の拡大を背景に、ネット広告枠を高速取引する広告配信システムの販売が伸びる。持分法適用会社M.T.Burnにおける持分法投資利益の増加も利益拡大に貢献する。

■NSユナイテッド海運 <9110>  207円 (+9円、+4.6%)

 NSユナイテッド海運 <9110> が3連騰。鉄鋼原料などを輸送する不定期船が主力で鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況との株価の連動性が高い。ばら積み船市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数は11月下旬に入り軟化しているものの、それでも1200近くで推移しており、昨年8月以来1年4ヵ月ぶりの高値水準にある。トランプ次期米大統領が掲げる大規模なインフラ政策や中国の景気減速懸念の後退が追い風材料となった。株価指標面でもPBR0.7倍で、人気化素地を内包している。

■サントリBF <2587>  4,895円 (+155円、+3.3%)

 サントリー食品インターナショナル <2587> が6日続伸。29日付でみずほ証券が投資判断「買い」を継続し、目標株価を5400円から5610円へ引き上げた。25年連続で国内飲料販売数量は増加する見通しで、欧州ではコスト削減が進展。これにより、16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の920億円(前期920億700万円)に対して従来予想の930億円から945億円へ、17年12月期は1205億円から1255億円へ引き上げている。

■中国電力 <9504>  1,302円 (+39円、+3.1%)

 29日、中国電力 <9504> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.03%にあたる1825万株(金額で280億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月1日から12月22日まで。

■富士通 <6702>  674.8円 (+19.4円、+3.0%)

 富士通 <6702> が大幅反発。ここにきて官民を問わず人工知能(AI)関連分野でのプロジェクトや研究開発に絡む動きがかまびすしくなってきた。そのなか、同社はAI技術を活用した「画像認識」や「音声テキスト化」など7種類の機能と「需要予測」など2種類の目的サービスの提供を17年4月から開始、17年度中に30種類に拡充すると発表、これが株価を強く刺激した。これに歩調を合わせて、30日はメタップス <6172> [東証M]、サイオステクノロジー <3744> [東証2]、カドカワ <9468> などAI関連株が急動意、物色人気が再び盛り上がりを見せた。

■中電工 <1941>  2,305円 (+50円、+2.2%)

 中電工 <1941> が反発。29日の取引終了後、275万株を上限とする自社株の公開買い付けを行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。1株1982円で買い入れ、取得価額の総額は約54億円。買付期間は11月30日から12月28日までで、筆頭株主である中国電力 <9504> は保有株の一部である250万株(発行済み株数の3.84%)について応募する意向を明らかにしている。

■大塚商会 <4768>  5,570円 (+70円、+1.3%)

 大塚商会 <4768> が反発。29日付で岡三証券がレーティング「強気」を継続し、目標株価を5700円から6200円へ引き上げた。16年12月期の第3四半期は、営業体制を本部主導から現場主導に変更し、権限を委譲したことが奏功したとみられ、売上状況が改善。それにより現場が目標数値にコミットする意識が高まったと考えられることも第4四半期以降の業績に貢献する可能性が高いと指摘。16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画と同様の400億円(前期373億1100万円)を据え置いているが、17年12月期は430億円から435億円へ引き上げている。

■日立キャピタル <8586>  2,802円 (+34円、+1.2%)

 日立キャピタル <8586> が反発。29日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が「オーバーウエイト」、目標株価3700円でレーティングを再開した。急激な円高・ポンド安の進行により、足元では厳しい収益環境となっているが、円高・ポンド安の利益換算上のマイナス影響がピークアウトしつつあること、取扱商品の拡充や豊富なデータ・ノウハウが蓄積された与信モデルの活用による顧客層の拡大により、前期減速傾向にあった主力地域である英国における取扱高が、再び拡大傾向にあることを評価している。

■三菱重工業 <7011>  506.8円 (+4.9円、+1.0%)

 三菱重工業 <7011> が反発。29日付で岡三証券がレーティング「強気」を継続し、目標株価を500円から580円へ引き上げた。第2四半期累計までは民間航空機のコストダウン進展の遅れや為替影響などにより厳しい決算内容だったものの、民間航空機のコストダウン進展をはじめとして原発訴訟リスクも17年3月期中に解決する可能性を考慮すると、18年3月期以降は業績が改善に向かうと指摘している。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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