【特集】【今週読まれた記事】トランプリスクは買いチャンス? 好決算株がお宝に
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
世界のマーケットが「トランプ当選リスク」におののいた1週間でした。米大統領選挙の一部世論調査でドナルド・トランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を逆転。ヒラリー勝利の可能性が高いと踏んでいたマーケットはトランプ逆転のニュースに慌てふためき、リスクオフの動きが急速に進行。為替市場では10月28日の1ドル=105円台から11月3日の1ドル=102円台まで大幅なドル売り・円買いが進みました。1万7400円台でじわじわと上値を追っていた日経平均株価もマドを空けて急落。祝日を挟んだ2日と4日の2営業日で537円下落し、1万7000円の大台を割り込んでしまいました。
とはいえ、似たような展開をつい最近にもたどったことを思い浮かべずにはいられません。誰もがEU残留を疑わなかった英国の国民投票で離脱派がまさかの勝利を収めた6月24日、日経平均は1286円安の暴落となりました。今回も、歓迎されざる側が敗北濃厚の状況からまさかの勝利に近づき、市場が動揺するという構図は同じ。こうしたなか、米大統領選の帰趨と英国民投票の相似を分析、大幅安は「世論調査をうまく利用しながら売り方が闊歩」していることによるものと指摘したのは「中村潤一の相場スクランブル 『復活のトランプ、リスクオフ相場の正体』」。売り方の優勢は大統領選の行われる8日までであり、現在は「それを逆手にとって安く仕込むチャンス」と書き大きなアクセスを集めました。英EU離脱ショック時につけた1万4864円は振り返ってみれば今年の最安値であり、その後の日経平均は1度としてこの価格を割り込むことなく推移しています。今回のトランプリスクも、英EU離脱ショック時と同じように、バーゲンハンティングの好機となるのでしょうか?
さて、本来であれば10月後半から11月前半は企業決算に市場の視線が集中する時期。好決算を発表した銘柄は大きく買われ、業績不振の銘柄は大きく売られるのが通常の傾向です。しかし、11月2日は値上がり銘柄数172に対し値下がり銘柄数が1758、4日は値上がり銘柄数390に対し値下がり銘柄数は1506でした。経験則ではこうした場合、市場環境が順調なら買われていたであろう好決算銘柄が安値に放置されていたりするものです。今週多くのアクセスを集めた好決算銘柄の特集は、米大統領選後に“お宝株リスト”に変身しているかもしれません。
底打ちの7-9月期「増収増益」銘柄リスト 35社選出 <成長株特集> 10月27日版
底打ちの7-9月期「増収増益」銘柄リスト 42社選出 <成長株特集> 10月28日版
底打ちの7-9月期「増収増益」銘柄リスト 42社選出 <成長株特集> 10月31日版
底打ちの7-9月期「増収増益」銘柄リスト 10社選出 <成長株特集> 11月1日版
底打ちの7-9月期「増収増益」銘柄リスト 24社選出 <成長株特集> 11月2日版
さらに、2日までに決算発表を終えた上記の増収増益銘柄の中から、選りすぐりの銘柄をリストアップした「7-9月期『絶好調』の対通期“高進捗”銘柄リスト <成長株特集>」、週初に配信する「今週の上方修正【大予想】 25社選出 <業績修正特集>」は要チェックと言えるでしょう。
また、全体相場の急落時は割安株に目を向けた銘柄選択も有効性が増します。「相場急落で売られた【低PER】銘柄リスト13社選出 <テクニカル特集> 11月2日版」が人気となったほか、定番の「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 11月2日版」、「5万円以下で買える『お宝候補 低PER株』2部・新興編 <割安株特集>」もアクセスを集めました。
全体相場が下落すると、投資テーマに乗る銘柄も割安に仕込む好機となります。今週は、何度めかの上場観測が流れたZMPに絡めた自動運転関連株の特集、「年末IPO戦線『ZMP』降臨か、その実力と自動運転関連株を探る <株探トップ特集>」が大人気となりました。また、「正式発表“秒読み”プレミアムフライデー、『先回り』候補株 <株探トップ特集>」は、市場がプレミアムフライデーに反応を始める前に関連株を探り、多くの方に読んでいただけたようです。また、前週配信の「プーチンが来る―復活オイルマネーとロシア関連『動き出した穴株』 <株探トップ特集>」が、今週も引き続きアクセスを伸ばしました。
識者の声を聞く記事では、相場観特集「本格上昇は始まったか、復活外国人買いと今後」が(1)、(2)、(3)ともによく読まれました。連載陣は「北浜流一郎のズバリ株先見!」、「杉村富生の短期相場観測」、「富田隆弥の【CHART CLUB】」が今週も変わらぬ人気を集めました。
株探ニュース