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【特集】TOKAI Research Memo(2):第1四半期としてはすべての利益で過去最高を更新

TOKAI <日足> 「株探」多機能チャートより

■決算動向

(1) 2017年3月期第1四半期の業績概要

TOKAIホールディングス<3167>の2017年3月期第1四半期の連結業績は、売上高で前年同期比2.5%減の41,618百万円、営業利益で同68.0%増の2,870百万円、経常利益で同75.9%増の2,900百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同147.2%増の1,766百万円となり、第1四半期としては売上高を除きすべての利益で過去最高を更新し、極めて順調な滑り出しとなった。売上高の減少は、ガス事業において前期に実施した販売価格引き下げの影響によるもので、約24億円の減収要因となった。一方で、営業利益は光コラボやアクア事業の損益改善を中心にすべてのセグメントにおいて増益となるなど順調に推移し、期初計画比では5億円程度上回ったものと見られる。

また、2016年6月末のグループ全体の顧客件数は、前年同期比21千件増の2,557千件(前期末比横ばい)となった。主要サービス別の契約件数を見るとガス、CATV、アクア事業が前年同期比増加した一方で、情報通信事業は14千件の減少となった。光コラボへの転用や新規獲得は順調に進んだものの、それを上回る格好で従来型ISP等の解約数が増加したことが要因だ。また、顧客の囲い込みやグループ内の複数サービス利用率拡大を目的として、2012年12月より導入した「TLC会員サービス」の会員数については、6月末で前年同期比99千件増の515千件と順調に拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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