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【特集】実はレーザーテックよりすごい「あの半導体株」で資産1億円突破
すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 GGRさんの場合-第1回
■GGRさん(ハンドルネーム・60代・男性)のプロフィール:
2017年ごろから投資したレーザーテックで好リターンを得た勢いに乗り、23年から手掛けたTOWA株で大きく資産を拡大させ、最近億り人を達成したサラリーマン投資家。投資開始は1980年ごろのバブル経済前で、当時人気となった『ウォークマン』に着目して18万円を元手にソニー(現ソニーグループ)株を買い波に乗る。90年後半には北海道拓殖銀行の破綻で40万円が吹き飛ぶ憂き目に遭いながらも、止めずに続けて現在に至る。この間、投入した追加資金は1200万円ほど。今夏に延長雇用の会社を退職し専業投資家になる予定。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「グロース重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
やはり、強い。
株式市場がそう評価したのは、半導体銘柄の星、レーザーテック<6920>だ。先月末(2024年4月30日)に24年6月期第3四半期決算を発表すると、翌5月1日に同社株は窓を大きく開けて上昇、2日も続騰となった。前年同期比で2倍水準の増収増益となった実績を、市場は好感した格好だ。
最近に億り人となったGGRさん(ハンドルネーム)も、一時はレーザーテクを保有していた。だが、最近は同社を凌ぐパフォーマンスを見せつけてきた次なる半導体のスター銘柄で、憧れの称号を手に入れた。
その銘柄にGGRさんが注目したのは、なぜなのか。2回に分けて紹介していこう。
株価は5倍以上になって億り人に
GGRさんを億り人に導いたその銘柄とは、半導体製造装置関連株のTOWA<6315>になる。
下のチャートのように22年末からの株価パフォーマンスを見ると、TOWAはレーザーテクを大きくアウトパフォームしている。そのカタリスト(株価変動のきっかけ)となったのが、生成AI(人工知能)ブームだ。
同社は、AI半導体で使われる広帯域メモリー(HBM)の製造やチップの製造に使われる樹脂封止技術を持つ。それらは、「コンプレッション成形」「レジンフロー成形」と呼ばれている
今や、同社の装置なしにはAI半導体の量産は困難と言われるほどで、それが同社株の人気化に拍車をかけている。
■TOWAとレーザーテックと日経平均株価のパフォーマンス比較(2022年12月末~)
GGR さんがTOWAに着目したのは昨年(2023)の春、同社の株価が1800円前後にあったころのことだ。まずは打診買いから始め、徐々に買い増しを進めていく。
そして、初回買いから1年も経たないうちに運用資産の大半を突っ込むという強気姿勢を貫いてきた。株価が5倍以上上昇した現在も、約66%の高いウェートで保有中だ。
■GGRさんの足元のポートフォリオ
初めはレーザーテックの憂さ晴らし的存在だった
資産の半分以上をTOWAに配分しているのは、同社にはレーザーテク<6920>と同じような強みがあると見たからだ。
実はGGRさんは、17年から21年前半ごろにかけてレーザーテクにも投資をして、しっかりと好リターンを得ている。にもかかわらず、「レーザーテクの株価チャートを見るのは、ちょっとツラい」と本人は言う。
その理由は、度胸と忍耐が足りなかったためだ。「かなり上がった。もういいだろう」と利益確定したのだが、同社株はその後もぐんぐんと上昇する。本人は、それをただ眺めているしかなかった。
■レーザーテックの月足チャート(2016年9月~)
強い会社なのかを見極めるうえで重視する3つのポイント
TOWAは、レーザーテクでの不完全燃焼をリベンジしたいとの思いから注目した銘柄だった。
ただ、同社をその対象とした理由について本人が編集部に強調したのは、冒頭に触れた「生成AI」や「半導体」というテーマ性よりも、別のところにあった。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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取材・文/真弓重孝(株探編集部)、福島由恵(ライター)
イラスト:福島由恵
2017年ごろから投資したレーザーテックで好リターンを得た勢いに乗り、23年から手掛けたTOWA株で大きく資産を拡大させ、最近億り人を達成したサラリーマン投資家。投資開始は1980年ごろのバブル経済前で、当時人気となった『ウォークマン』に着目して18万円を元手にソニー(現ソニーグループ)株を買い波に乗る。90年後半には北海道拓殖銀行の破綻で40万円が吹き飛ぶ憂き目に遭いながらも、止めずに続けて現在に至る。この間、投入した追加資金は1200万円ほど。今夏に延長雇用の会社を退職し専業投資家になる予定。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「グロース重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
やはり、強い。
株式市場がそう評価したのは、半導体銘柄の星、レーザーテック<6920>だ。先月末(2024年4月30日)に24年6月期第3四半期決算を発表すると、翌5月1日に同社株は窓を大きく開けて上昇、2日も続騰となった。前年同期比で2倍水準の増収増益となった実績を、市場は好感した格好だ。
最近に億り人となったGGRさん(ハンドルネーム)も、一時はレーザーテクを保有していた。だが、最近は同社を凌ぐパフォーマンスを見せつけてきた次なる半導体のスター銘柄で、憧れの称号を手に入れた。
その銘柄にGGRさんが注目したのは、なぜなのか。2回に分けて紹介していこう。
株価は5倍以上になって億り人に
GGRさんを億り人に導いたその銘柄とは、半導体製造装置関連株のTOWA<6315>になる。
下のチャートのように22年末からの株価パフォーマンスを見ると、TOWAはレーザーテクを大きくアウトパフォームしている。そのカタリスト(株価変動のきっかけ)となったのが、生成AI(人工知能)ブームだ。
同社は、AI半導体で使われる広帯域メモリー(HBM)の製造やチップの製造に使われる樹脂封止技術を持つ。それらは、「コンプレッション成形」「レジンフロー成形」と呼ばれている
今や、同社の装置なしにはAI半導体の量産は困難と言われるほどで、それが同社株の人気化に拍車をかけている。
■TOWAとレーザーテックと日経平均株価のパフォーマンス比較(2022年12月末~)
GGR さんがTOWAに着目したのは昨年(2023)の春、同社の株価が1800円前後にあったころのことだ。まずは打診買いから始め、徐々に買い増しを進めていく。
そして、初回買いから1年も経たないうちに運用資産の大半を突っ込むという強気姿勢を貫いてきた。株価が5倍以上上昇した現在も、約66%の高いウェートで保有中だ。
■GGRさんの足元のポートフォリオ
初めはレーザーテックの憂さ晴らし的存在だった
資産の半分以上をTOWAに配分しているのは、同社にはレーザーテク<6920>と同じような強みがあると見たからだ。
実はGGRさんは、17年から21年前半ごろにかけてレーザーテクにも投資をして、しっかりと好リターンを得ている。にもかかわらず、「レーザーテクの株価チャートを見るのは、ちょっとツラい」と本人は言う。
その理由は、度胸と忍耐が足りなかったためだ。「かなり上がった。もういいだろう」と利益確定したのだが、同社株はその後もぐんぐんと上昇する。本人は、それをただ眺めているしかなかった。
■レーザーテックの月足チャート(2016年9月~)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
強い会社なのかを見極めるうえで重視する3つのポイント
TOWAは、レーザーテクでの不完全燃焼をリベンジしたいとの思いから注目した銘柄だった。
ただ、同社をその対象とした理由について本人が編集部に強調したのは、冒頭に触れた「生成AI」や「半導体」というテーマ性よりも、別のところにあった。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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