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【特集】グロース&一点集中型を高配当&分散型に転換も、主軸は「強いテーマ」
すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 Scot Kさんの場合-最終回
第1回記事「このテーマは本物と、フルレバ&集中投資で+5000万円」を読む
第2回記事「1200万円よりも200万円のヤラレに大反省、そこから学んだ勝利の法則」を読む
Scot Kさん(ハンドルネーム、以下、スコットさん)の現在のポートフォリオを見ると、約75の銘柄が並ぶ。その顔ぶれは、高配当銘柄だ。
このポートフォリオは、1回目の記事で見たFPG<7148>への「フルレバレッジ&一点買い」と、形式的には一線を画す。だが、本人としては守り一辺倒になったわけではない。これぞと思うテーマの中から、虎視眈々とチャンスを狙っている点では、FPGで見た「肉食魂」は健在だ。
運用資産を1億円の大台に乗せたスコットさんは、日経平均株価が4万円の水準に上がった新時代に合わせて、自身の投資スタイルも新たな肉食ステージに入り始めた。その中身について見ていこう。
集中から分散へ、でも土台は旬のテーマ
集中投資から分散投資に舵をきったものの、旬の「強いテーマ」を追いかけるこれまでのやり方は変わらない。
現在、注目している2つの柱は、新NISA(少額投資非課税制度)そして企業価値の向上だ。このテーマを基に、盤石なインカムゲインを土台にした守りの銘柄群と、キャピタルゲインを狙う攻めの銘柄群に切り分ける。
守りを固める銘柄群には、
総合建設準大手の安藤ハザマ<1719>、
海上土木大手の東洋建設<1890>、
道路舗装大手の世紀東急工業<1898>、
日本たばこ産業<2914>、
投資用マンションを手掛けるディア・ライフ<3245>、
マンション・戸建て分譲のフージャースホールディングス<3284>、
注文住宅やリフォームを扱うケイアイスター不動産<3465>、
旋盤用部品開発製造のエーワン精密<6156>、
独立系自動車シート大手のタチエス<7239>、
――などの約40銘柄になる。
これらの銘柄の一部は、一般の証券口座以外に新NISA用の口座でも運用している。
■『株探プレミアム』で確認できる安藤ハザマの業績と修正配当の長期推移
守りの銘柄では、業績堅調&利回り4.5%以上を必須に
守りの銘柄群は、安定かつ高水準のインカムゲインを得るのが最大の目標だ。そのため、銘柄選びにあたっては、
・ 業績が堅調
・ 来期の予想配当を加味して配当利回り4.5%以上
――であることが、銘柄選択の必須条件としている。そのうえで、過去の実績を確認し、減配リスクが低くかつ増配の実績がある「累進配当」の銘柄であるかにこだわっている。
たとえば、エーワン精密<6156>は、足元の配当利回りが4%台後半であることに加え、自己資本比率が90%台とかなり高水準であるのを評価する。
業績が堅調なうえで、配当利回りが5%前後であることを評価している銘柄では、安藤ハザマ<1719>、世紀東急<1898>、フージャース<3284>などがある。これらは、今後もその動きが継続すると見て、長期保有を続ける方針だ。
■配当重視で選んだ主な守り銘柄の利回り
注:24年4月15日終値時点
攻めの銘柄は、業績モメンタム+カタリスト
一方のキャピタルゲイン狙いの攻めの銘柄群では、35銘柄前後を保有している。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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登場する銘柄
編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)
■Scot Kさん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
ここ数年で運用資産額を急増させた兼業投資家。2010年に本格的に株式投資を始めて以降、追加資金を加えた約1000万円を拡大させ、24年3月に念願の億り人となる。ミクロからマクロ、身近に起こった出来事から流行りのテーマを見つけ、トレンドに乗るのが得意。現在は、値上がり益狙いの集中投資から配当を重視した分散投資に舵を切り始めたが、守り一辺倒ではなく攻めの肉食魂で旬のテーマ株を狙い続けている。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
ここ数年で運用資産額を急増させた兼業投資家。2010年に本格的に株式投資を始めて以降、追加資金を加えた約1000万円を拡大させ、24年3月に念願の億り人となる。ミクロからマクロ、身近に起こった出来事から流行りのテーマを見つけ、トレンドに乗るのが得意。現在は、値上がり益狙いの集中投資から配当を重視した分散投資に舵を切り始めたが、守り一辺倒ではなく攻めの肉食魂で旬のテーマ株を狙い続けている。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
第1回記事「このテーマは本物と、フルレバ&集中投資で+5000万円」を読む
第2回記事「1200万円よりも200万円のヤラレに大反省、そこから学んだ勝利の法則」を読む
Scot Kさん(ハンドルネーム、以下、スコットさん)の現在のポートフォリオを見ると、約75の銘柄が並ぶ。その顔ぶれは、高配当銘柄だ。
このポートフォリオは、1回目の記事で見たFPG<7148>への「フルレバレッジ&一点買い」と、形式的には一線を画す。だが、本人としては守り一辺倒になったわけではない。これぞと思うテーマの中から、虎視眈々とチャンスを狙っている点では、FPGで見た「肉食魂」は健在だ。
運用資産を1億円の大台に乗せたスコットさんは、日経平均株価が4万円の水準に上がった新時代に合わせて、自身の投資スタイルも新たな肉食ステージに入り始めた。その中身について見ていこう。
集中から分散へ、でも土台は旬のテーマ
集中投資から分散投資に舵をきったものの、旬の「強いテーマ」を追いかけるこれまでのやり方は変わらない。
現在、注目している2つの柱は、新NISA(少額投資非課税制度)そして企業価値の向上だ。このテーマを基に、盤石なインカムゲインを土台にした守りの銘柄群と、キャピタルゲインを狙う攻めの銘柄群に切り分ける。
守りを固める銘柄群には、
総合建設準大手の安藤ハザマ<1719>、
海上土木大手の東洋建設<1890>、
道路舗装大手の世紀東急工業<1898>、
日本たばこ産業<2914>、
投資用マンションを手掛けるディア・ライフ<3245>、
マンション・戸建て分譲のフージャースホールディングス<3284>、
注文住宅やリフォームを扱うケイアイスター不動産<3465>、
旋盤用部品開発製造のエーワン精密<6156>、
独立系自動車シート大手のタチエス<7239>、
――などの約40銘柄になる。
これらの銘柄の一部は、一般の証券口座以外に新NISA用の口座でも運用している。
■『株探プレミアム』で確認できる安藤ハザマの業績と修正配当の長期推移
守りの銘柄では、業績堅調&利回り4.5%以上を必須に
守りの銘柄群は、安定かつ高水準のインカムゲインを得るのが最大の目標だ。そのため、銘柄選びにあたっては、
・ 業績が堅調
・ 来期の予想配当を加味して配当利回り4.5%以上
――であることが、銘柄選択の必須条件としている。そのうえで、過去の実績を確認し、減配リスクが低くかつ増配の実績がある「累進配当」の銘柄であるかにこだわっている。
たとえば、エーワン精密<6156>は、足元の配当利回りが4%台後半であることに加え、自己資本比率が90%台とかなり高水準であるのを評価する。
業績が堅調なうえで、配当利回りが5%前後であることを評価している銘柄では、安藤ハザマ<1719>、世紀東急<1898>、フージャース<3284>などがある。これらは、今後もその動きが継続すると見て、長期保有を続ける方針だ。
■配当重視で選んだ主な守り銘柄の利回り
銘柄名<コード> | 配当利回り | 業務内容 |
安藤ハザマ<1719> | 5.01% | 総合建設準大手 |
東洋建設<1890> | 5.02% | 海上土木大手 |
世紀東急<1898> | 4.95% | 道路舗装大手 |
JT<2914> | 4.64% | たばこ製造 |
ディア・ライフ<3245> | 4.53% | 投資用マンション |
フージャース<3284> | 5.07% | マンション・戸建て分譲 |
ケイアイ不<3465> | 4.88% | 注文住宅やリフォーム |
エーワン精密<6156> | 4.71% | 旋盤用部品開発製造 |
タチエス<7239> | 4.74% | 独立系自動車シート大手 |
攻めの銘柄は、業績モメンタム+カタリスト
一方のキャピタルゲイン狙いの攻めの銘柄群では、35銘柄前後を保有している。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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