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【特集】1200万円よりも200万円のヤラレに大反省、そこから学んだ勝利の法則
すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 Scot Kさんの場合-第2回
第1回記事「このテーマは本物と、フルレバ&集中投資で+5000万円」を読む
FPG<7148>をはじめとする、テーマ投資で大きく儲けたScot Kさん(ハンドルネーム、以下、スコットさん)を強くしたのは、大ヤラレからの学びだ。
2020年から世界中を覆ったコロナ禍で、スコットさんは2度の大きな痛手を受け、一時は資産を半分以下にまで減らしてしまった。
その精神的なダメージは相当なものだったが、それでも逃げ出すことはせず、教訓を得たことが前回の記事で紹介した成果につながった。飛躍につながった2つのヤラレとはどのようなものだったのか。
インバウンドの逆回転で大損に
1度目のヤラレは、金額面のダメージが大きかった。その原因は、日経平均が1カ月で30%以上も下落するという20年3月のコロナ大暴落に飲み込まれてしまったことだ。
当時保有していたのは、ホテルや商業施設を投資対象とするREIT(不動産投資信託)の1つ、インヴィンシブル投資法人<8963>だった。
■コロナ大暴落をはさんだインヴィンシブルの月足チャート(18年2月~)
この混乱の前までは、東京五輪の開催が間近にせまり、ホテルやレジャー関連などインバウンド(訪日外国人)銘柄がイケイケだったことや、高配当銘柄ということもあり、スコットさんは、当時の運用資金の大半をつぎ込んでいた。
だが、コロナの感染拡大が、それまでの状況を一変させることになり、インヴィンシブルの株価は急落する。この下落の過程では、スコットさんは、昼間の取引時間はもちろん、夜も米国市場の続落におびえ、生きた心地がしない日々が続いたという。
結局、コロナの打撃を大きく受けたインヴィンシブルでは、損失が1200万円以上にまで拡大する。直前まで2400万円あった運用資産は、最悪期は800万円にまで目減りした。
会社員のスコットさんにとって1000万円を超える凹みはとても堪えたが、本人にとっては次のヤラレの方が悔しかったという。
その損失額はインヴィンシブルでくらった金額の6分の1にとどまったのだが、「自分の不甲斐なさを痛感させられた」と言う。
■コロナ前後で大きく変わったスコットさんのホテル関連株の状況
「こんな状況で株価が上がるはずがない」と信用取引も使い800万円突っ込む
痛恨の極みとなった2度目のヤラレをもたらしたのが、ETF(上場投資信託)の日経平均ベア2倍上場投信<1360>だった。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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登場する銘柄
編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)
■Scot Kさん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
ここ数年で運用資産額を急増させた兼業投資家。2010年に本格的に株式投資を始めて以降、追加資金を加えた約1000万円を拡大させ、24年3月に念願の億り人となる。ミクロからマクロ、身近に起こった出来事から流行りのテーマを見つけ、トレンドに乗るのが得意。現在は、値上がり益狙いの集中投資から配当を重視した分散投資に舵を切り始めたが、守り一辺倒ではなく攻めの肉食魂で旬のテーマ株を狙い続けている。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
ここ数年で運用資産額を急増させた兼業投資家。2010年に本格的に株式投資を始めて以降、追加資金を加えた約1000万円を拡大させ、24年3月に念願の億り人となる。ミクロからマクロ、身近に起こった出来事から流行りのテーマを見つけ、トレンドに乗るのが得意。現在は、値上がり益狙いの集中投資から配当を重視した分散投資に舵を切り始めたが、守り一辺倒ではなく攻めの肉食魂で旬のテーマ株を狙い続けている。「株探アンケート~24年の日本株戦略」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
第1回記事「このテーマは本物と、フルレバ&集中投資で+5000万円」を読む
FPG<7148>をはじめとする、テーマ投資で大きく儲けたScot Kさん(ハンドルネーム、以下、スコットさん)を強くしたのは、大ヤラレからの学びだ。
2020年から世界中を覆ったコロナ禍で、スコットさんは2度の大きな痛手を受け、一時は資産を半分以下にまで減らしてしまった。
その精神的なダメージは相当なものだったが、それでも逃げ出すことはせず、教訓を得たことが前回の記事で紹介した成果につながった。飛躍につながった2つのヤラレとはどのようなものだったのか。
インバウンドの逆回転で大損に
1度目のヤラレは、金額面のダメージが大きかった。その原因は、日経平均が1カ月で30%以上も下落するという20年3月のコロナ大暴落に飲み込まれてしまったことだ。
当時保有していたのは、ホテルや商業施設を投資対象とするREIT(不動産投資信託)の1つ、インヴィンシブル投資法人<8963>だった。
■コロナ大暴落をはさんだインヴィンシブルの月足チャート(18年2月~)
この混乱の前までは、東京五輪の開催が間近にせまり、ホテルやレジャー関連などインバウンド(訪日外国人)銘柄がイケイケだったことや、高配当銘柄ということもあり、スコットさんは、当時の運用資金の大半をつぎ込んでいた。
だが、コロナの感染拡大が、それまでの状況を一変させることになり、インヴィンシブルの株価は急落する。この下落の過程では、スコットさんは、昼間の取引時間はもちろん、夜も米国市場の続落におびえ、生きた心地がしない日々が続いたという。
結局、コロナの打撃を大きく受けたインヴィンシブルでは、損失が1200万円以上にまで拡大する。直前まで2400万円あった運用資産は、最悪期は800万円にまで目減りした。
会社員のスコットさんにとって1000万円を超える凹みはとても堪えたが、本人にとっては次のヤラレの方が悔しかったという。
その損失額はインヴィンシブルでくらった金額の6分の1にとどまったのだが、「自分の不甲斐なさを痛感させられた」と言う。
■コロナ前後で大きく変わったスコットさんのホテル関連株の状況
内容 | コロナ前 | コロナ後 |
投資家の思惑 | 東京五輪に向けて訪日客の需要増 | 外国人の入国制限や巣ごもりで大幅需要減 |
株価 | 期待で大幅上昇 | 失望で投げ売り |
「こんな状況で株価が上がるはずがない」と信用取引も使い800万円突っ込む
痛恨の極みとなった2度目のヤラレをもたらしたのが、ETF(上場投資信託)の日経平均ベア2倍上場投信<1360>だった。
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※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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