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2016年08月29日20時30分

【特集】物色意欲「上昇中」、マーケットで次に注目の“割安株”<株探トップ特集>

MARUWA <日足> 「株探」多機能チャートより

―1Q営業利益高進捗の割安銘柄に照準―

 週明け29日の東京株式市場は、前週末にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の「雇用が改善し、追加利上げの条件が整ってきた」との発言などで、米国の利上げペースが早まるとの受け止めが広がった。これにより、1ドル=102円台前半まで円安・ドル高が進行し、輸出関連企業の採算改善への期待から、株式市場はほぼ全面高商状となった。日経平均株価終値は、前週末比376円78銭高の1万6737円49銭と急騰し、物色意欲の高まる兆しが見えるなか、今回は第1四半期(4-6月)の営業利益実績の9月中間期予想に対する進捗率が高く、比較的割安な銘柄に照準を絞った。

●矢作建設は不動産事業の積極展開で利益拡大へ

 矢作建設工業 <1870> は5日、17年3月期の第1四半期連結決算を発表。売上高200億7700万円(前年同期比7.4%増)、営業利益28億2900万円(同4.2倍)と大幅増益を達成した。民間建築需要を順調に取り込んでいるのに加え、7月には、分譲マンション事業者としてこれまで培ってきたノウハウ・情報量を生かし新築戸建事業への参入を発表している。また、名古屋市金城埠頭のものづくり体験型・複合商業施設は17年春にオープン予定。9月中間期の営業利益予想40億円(前年同期比47.3%増)に対する第1四半期の進捗率は70.7%増に達している。

●関電工は屋内線・環境設備工事の収益性向上

 関電工 <1942> は7月28日、17年3月期通期の連結営業利益を、200億円から220億円(前期比34.0%増)へ上方修正した。売上高は4900億円(同9.5%増)で据え置いた。堅調な民間建設投資を背景に屋内線・環境設備工事の収益性が向上、コストダウン含めた経営改革の効果も奏功している。第1四半期の営業利益65億9100万円(前年同期比2.3倍)は、9月中間期の営業利益予想110億円(前年同期比87.0%増)に対する進捗率は59.9%増に達している。

●トクヤマは半導体向け多結晶シリコンの採算改善

 トクヤマ <4043> が7月29日に発表した17年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高731億6300万円(前年同期比0.8%減)と微減だったものの、営業利益は95億3100万円(同3.2倍)と大幅増益を達成した。この実績は、9月中間期の営業利益予想145億円(前年同期比92.1%増)に対する進捗率で65.7%増に達している。半導体向け多結晶シリコンの採算改善に加えて需要が好調に推移している。さらに、セメントの輸出が増加基調で推移していることも収益に貢献している。

●MARUWAは主力のセラミック部品事業が増収増益

 MARUWA <5344> は7月28日に、17年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。営業利益は11億100万円(前年同期比69.1%増)となり、9月中間期予想の16億円に対する進捗率は68.8%に達している。セラミック部品分野の差別化製品である省エネ・環境対応関連や、半導体製造装置向け製品が堅調に推移している。また、照明機器分野での収益性を重視した受注活動の取り組みや費用の削減効果により、セグメント損失が改善されていることなどが寄与している。

●KYBは四輪車用油圧緩衝器などの販売が寄与

 KYB <7242> は5日、17年3月通期の連結業績見通しについて、売上高3420億円から3460億円(前期比2.6%減)へ、営業利益130億円から138億円(同3.2倍)へそれぞれ上方修正した。17年3月期第1四半期(4-6月)業績を踏まえて、四輪車用油圧緩衝器およびミニショベル向け油圧機器の販売が、前回予想に比べて好調に推移すると見込まれることが要因。なお、第1四半期の営業利益39億900万円(同22.9%減)は9月中間期の予想営業利益の63億円に対する進捗率は62.0%に達している。

●ニチハは窯業系外装材など高付加価値商品を拡販

 ニチハ <7943> の17年3月期の第1四半期(4-6月)の連結業績は、売上高275億5000万円(前年同期比7.5%増)、営業利益24億4500万円(同95.0%増)と大幅総益を達成し、9月中間期予想営業利益42億円(前年同期比24.7%増)に対する進捗率は58.2%に達している。主力の窯業系外装材が高付加価値商品の拡販などにより業界内シェアが順調に上昇し、米国窯業系外装材事業は引き続き好調に推移し売上高を伸ばした。さらに、国内外装材事業が増収と合理化効果やエネルギー単価下落などによるコストダウンから増益となったほか、中国を含めた海外窯業系外装材事業の増益も寄与している。

◆4-6月期営業利益、対9月中間期高進捗率銘柄◆

          営業利益
銘柄 <コード>     進捗率  株価  PER

西松建 <1820>     59.9   473  10.9
矢作建 <1870>     70.7   938   8.1
五洋建 <1893>     75.8   573  14.2
関電工 <1942>     59.9   918  13.2
東ソー <4042>     60.6   632   8.7

トクヤマ <4043>    65.7   437   8.9
ニチバン <4218>    65.1   780  12.4
フジHD <4676>    61.4   1242  12.5
MARUWA <5344>  68.8   3615  15.7
TOWA <6315>    63.5   1263  16.6

日新電 <6641>     101.9   1604  17.1
KYB <7242>     62.0   403  11.2
ニチハ <7943>     58.2   1897  12.1
スターゼン <8043>   61.7   4385  12.1
ニプロ <8086>     69.1   1301  12.2

※株価は29日終値(単位:%、円、倍)


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